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ラオス
Laos
インドシナ半島の内陸部に位置するラオスは、近年堅調な経済成長を示していますが、地勢、地形、人口、人的資源等の制約要因を抱え、未だ後発開発途上国の一つに数えられています。
これに対しラオス政府は「第8次社会経済開発5ヵ年計画(2016〜2020)」を策定し、バランスのとれた持続可能な発展を目指して各種政策に取り組んでいます。これを踏まえJICAは、2016年9月に合意された「ラオスの持続的な発展に向けた日本・ラオス開発協力共同計画」に基づき、1)周辺国とのハード・ソフト面での連結性強化、2)産業の多角化と競争力強化、そのための産業人材育成、3)環境・文化保全に配慮した均衡のとれた都市・地方開発を通した格差是正、を協力の3本柱としています。またこれら3本柱の着実な実施のため、マクロ経済・財政の安定化、法の支配の推進、行政能力の向上、不発弾除去等の横断的な課題にも取り組んでいます。
Project プロジェクト
JICAがラオスで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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国際線ターミナルビル ビエンチャン国際空港整備計画
首都であるビエンチャン市に位置するビエンチャン国際空港は、当国の玄関口及び経済活動の拠点として、重要な役割を担っています。現在、ビエンチャンのワットタイ国際空港の旅客ターミナルビルは旅客処理能力不足による利便性の低下が懸念され、誘導路とエプロンには経年劣化による損傷が見られているため、その対応が必要です。 本事業は、ビエンチャン国際空港において、旅客ターミナルビルの拡張並びに誘導路及びエプロンの補修等を行うことにより、同空港の効率性及び安全性の向上を図ります。これをもって当国の産業基盤強化に寄与するものです。 【事業の目的】 本事業は、ビエンチャン国際空港において、旅客ターミナルビルの拡張並びに誘導路及びエプロンの補修等を行うことにより、同空港の効率性及び安全性の向上を図り、もって当国の産業基盤強化に寄与するもの。 【事業内容】 1)施設、機材等の内容 【施設】国際線旅客ターミナルビル拡張、誘導路改修(A誘導路、T誘導路)、エプロン補修(1Aエリア)等、総延床面積約64,200m2、航空灯火システム及び電気設備の改修、手荷物搬送設備追加等 2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容 詳細設計、 入札補助、施工・調達監理、施設及び設備維持管理等に係る技術指導 3)調達・施工方法 本邦調達を想定。日本または当国で調達困難な設備は第三国調達とする。
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中南部地域中等学校環境改善計画
ラオスでは、より高度な技術に対応可能な識字、基礎的計算能力等を備えた産業人材育成のニーズが高まっています。同国の初等教育については、学校数の増加により学校環境・アクセスが改善されてきましたが、中等教育の就学率はまだ低く(全国平均78.1パーセント)、特に貧困率の高い中南部4件(カムアン県、サバナケット県、サラワン県、チャンパサック県)では、50〜60パーセント台と全国平均と比べて更に低く、一部の中等学校は施設の老朽化により適切な学習環境が維持できない状況です。この協力は、ラオス中南部4県において、中等学校の施設および設備を整備し、中等教育へのアクセス・教育環境の改善を図ることで、中等教育の質の向上および教育現場の整備と人材育成に寄与しました。 【事業の目的】 本事業はラオス中南部 4 県において中等学校の施設及び設備を整備することにより、中等教育 のアクセス向上と学習環境の改善を図り、もって中等教育の質の向上に寄与するもの。 【事業内容】 1) 土木工事、調達機器等の内容:中等学校 37 校の増設・改築 【施設】教室、職員室、トイレ、図書室兼倉庫、多目的室(各県 1 校、合計 4 校のみ) 【設備】椅子、机、黒板、収納棚 2) コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容:詳細設計、入札関連業務支援、 施工監理、資金管理支援。本事業にソフトコンポーネントは含まない。
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講師研修(Training of Trainers)を受講し実践するカウンターパート。MaWaSU3ではラオス水道協会を通じた研修事業を支援する。 水道事業運営管理能力向上プロジェクト(MaWaSU3)
ラオス政府は「9か年水道・公衆衛生セクター開発戦略(2022-2030)」において、2030年までに都市部に居住する人口の90%に対して24時間安全な水を供給することを目標としています。 本事業は、第3フェーズとして公共事業運輸省水道局(DWS)に対し、水道法等の法制執行・モニタリング・管理に係る能力強化を図ります。また水道施設整備計画を策定するための各都県公共事業運輸局(DPWT)及び水道公社間の連携体制構築や水道人材育成のための持続可能なプログラムの体系化を行います。 【上位目標】 国及び県において水道セクターの管理・計画・運営能力が向上する。 【プロジェクト目標】 国及び各都県における水道セクターの管理・計画・運営能力向上のための持続可能な体制が強化される。 【成果】 成果1 水道行政における DWS の法令執行・モニタリング・管理能力が強化される。 成果2 水道施設整備の実現可能性に係る DPWT と水道公社間の連携体制が、両者の水道施設基本計画能力向上を通じて強化される。 成果3 水道公社に対する能力強化プログラムが持続可能な形で体系化される。
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免許証を受け取る新人看護師。授与式の様子(写真提供:田中博崇) 看護師・助産師継続教育制度整備プロジェクト
ラオスの保健指標は5歳児未満死亡率や妊産婦死亡率は改善しているものの、まだSDGs目標値達成には至っておらず、保健サービスは多くの課題を抱えています。中でも、保健人材の量的・質的不足が深刻であり、首都と地方における人材の偏在も引き続き課題とされています。 本事業は、JICAがラオス政府の取組を継続的に支援してきた保健人材の免許制度を踏まえ、ラオス全土における看護師及び助産師の免許登録に関する法的枠組みとその実施の強化、免許更新要件としての継続教育制度枠組みの整備、新卒看護師の継続教育のための研修実施体制の強化により、継続教育制度の下での看護師及び助産師の研修実施を図ります。これをもって新卒看護師及び助産師の初回の免許更新が行われることへの寄与を目指します。 【上位目標】 新卒看護師及び助産師の初回の免許更新が行われる。 【プロジェクト目標】 継続教育制度のもと、看護師及び助産師の研修が実施される。 【成果】 成果 1 看護師及び助産師の免許登録に関する法的枠組みとその実施が強化される。 成果 2 免許更新要件としての継続教育制度枠組みが整備される。 成果 3 新卒看護師の継続教育のための研修実施体制が強化される。
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事業実施前:ナイター利用の様子 チャオ・アヌウォン・スタジアム改築計画
チャオ・アヌウォン・スタジアムは、1950年に首都ビエンチャンの中心地に建設され、ラオス国内のスポーツ(サッカー、ラグビーなど)やパラ陸上競技の大会・練習のほか、一般市民やアスリートを対象とした各種イベントの開催に活用されてきました。しかし、施設の深刻な老朽化や機材不足により、障害者を含むアスリートや一般市民の安全な利用や、円滑な施設運営に支障をきたしています。 本事業は、チャオ・アヌウォン・スタジアム及び付帯施設の改築、並びに機材の整備を実施します。これによって、バリアフリー等の機能強化及び施設の安全性向上を通じたアスリートや幅広い市民の利用促進を図り、もって障害者の社会参加促進、及びスポーツ・文化事業等の振興並びに都市環境整備への寄与を目指します。 【事業の目的】 本事業は、首都ビエンチャンにおいて、チャオ・アヌウォン・スタジアム及び付帯施設の改築、並びに機材の整備を実施することにより、バリアフリー等の機能強化及び施設の安全性向上を通じたアスリートや幅広い市民の利用促進を図り、もって障害者の社会参加促進、及びスポーツ・文化事業等の振興並びに都市環境整備に寄与するもの。 【事業内容】 1)施設、機材等の内容 【施設】スタジアムの施設改築:陸上トラック、フィールド(天然芝及び排水システム)、付帯施設(更衣室、トイレ、フィットネスルーム、メディカルルーム、倉庫、管理者用事務所等)、観客席。 【機材】競技用機材(陸上競技、サッカー、ラグビー、ブラインドサッカー用)、トレーニング用機材(マルチエクササイズステーション 1式、ダンベルセット等)、維持管理用機材(芝刈り機 1 機等)、救急用機材(担架 2 台等)。 2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容 コンサルティング・サービス:詳細設計、入札補助、施工・調達監理 ソフトコンポーネント:施設の運営維持管理に関するマニュアル作成・現地研修
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ドンカムサ教員養成校附属小学校5年生の算数の授業観察 初等算数授業改善のための教員指導力強化プロジェクト
ラオスでは、初等教育における純就学率が女子98.7%、男子99.0%と多くの児童が教育へアクセスできる状況にありますが、教育の質の改善が課題となっています。より多くの児童の学習改善に繋げていくためには、教員養成校(TTC)を含む現職教員の継続的な職能開発(CPD)に携わる人材の能力および連携強化が必須となります。 本事業は、CPD教材の作成、TTC教官の能力強化、TTC附属校の新初等算数カリキュラム実践のモデル校としての強化、CPDの効果的な促進を行います。これによって、対象郡において初等算数カリキュラムの実践強化を図り、もって対象郡での初等算数の学力向上を目指します。 【上位目標】 対象TTC地域での初等算数の学力が向上される。 【プロジェクト目標】 対象TTC地域での初等算数カリキュラムの実践が強化される。 【成果】 成果 1:CPD 教材が作成される。 成果 2:CPD 支援のための TTC 教官の能力が強化される。 成果 3:TTC 付属校が新初等算数カリキュラムの実践のモデル校として強化される。 成果 4:対象郡において CPD が効果的に促進される。
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ラオス国立パスツール研究所にて、マラリア学・寄生虫学・昆虫学センター職員のPCR研修(カムアン県で発生したマラリア・アウトブレイク時の血液検体からDNA抽出をする準備の様子) 革新的技術を活用したマラリア及び顧みられない寄生虫症の制圧と排除に関する研究開発
ラオスにとって、貧困の克服と経済発展の妨げの一つとなっているのが、未だ排除ができないマラリアや顧みられない寄生虫症(NPDs)を含む感染症の課題です。 本事業はマラリア及び対象NPDsの流行地域において、無症候性・低密度マラリア原虫感染を含むより的確なマラリア診断の実施、遠隔地での流行や薬剤耐性マラリアの広がりを含むマラリア流行状況の把握、NPDs流行状況把握のための診断技術の開発・導入、革新的な吸虫不活化技術の有効性評価、モデルビレッジにおけるエコヘルス教育の導入を行います。これによって、新規診断法の開発・導入とフィールドでの革新的予防対策技術の試行によるマラリア及びNPDs 対策の強化を図ります。 【上位目標】 マラリア及び顧みられない寄生虫症(NPDs)の感染が、プロジェクトで確立した新規診断法の導入と予防対策の実践によりラオス全土で制御または排除される。 【プロジェクト目標】 マラリア及びNPDs対策が、新規診断法の開発・導入とフィールドでの革新的予防対策技術の試行により強化される。 【成果】 成果1: マラリア流行地域で、無症候性マラリア原虫感染や低密度マラリア原虫感染を含むより的確なマラリア診断が、新しい診断技術によりなされる。 成果2: 遠隔地での流行や薬剤耐性マラリアの広がりを含むマラリアの流行状況が把握される。 成果3: NPDs の流行状況把握のための診断技術が開発・導入される 成果4: 革新的な吸虫不活化技術の有効性が評価される。 成果5: モデルビレッジにおいて研究結果に基づいたエコヘルス教育が導入される。
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#技術協力
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#保健医療
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効果的なREDD+資金活用に向けた持続的森林管理能力強化プロジェクト 効果的なREDD+資金活用に向けた持続的森林管理能力強化プロジェクト
ラオスでは、人口の増加、持続可能性を考慮しない資源開発等によって森林率は、約40%にまで低下しました。そこで、政府は「森林戦略2030」を策定中であり、2030年までに森林率を70%に回復させ、回復した森林を継続的に管理および開発し、生物多様性、流域保全、環境の質の向上、地球温暖化のインパクト軽減等を成し遂げることをビジョンとして掲げています。 本事業は森林戦略2030実施のための政策・法規制整備、国家REDD+および全国森林モニタリングシステム(NFMS)ロードマップの実施促進、サバナケット県におけるREDD+準備促進を行います。よって、REDD+プログラム/REDD+資金との連携のもと持続的な森林管理能力の強化を図り、もって持続的森林管理の促進に貢献するものです。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ラオスで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
Activities ラオスでの取り組み
ラオスでの事業について詳しくご紹介します。
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