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ボリビア
Bolivia
ボリビアは一万四千人の日系人が存在することもあり、伝統的な南米有数の親日国で、亜鉛、鉛、リチウムなどの天然資源が豊富で、日本の亜鉛および鉛の主要な輸入先国の一つとなるなど、貿易経済関係も深まっています。他方、今日でも南米で最も所得格差が大きく国民の45%以上が貧困層に属していることを踏まえ、特に人材育成・生産力の向上及び地方部における地域開発に加え、エネルギー開発を重点として支援を行っています。
Project プロジェクト
JICAがボリビアで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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第二次地方地下水開発計画(第1期)
ボリビアの農村部の給水率は、中南米の平均給水率を大きく下回っています。そのため、水源を河川の表流水や浅井戸に頼っていますが、水質に問題があるためコレラや赤痢、下痢などの水系伝染病が蔓延し、乳幼児の死亡率の高さにもつながっています。この協力では、タリハ県およびオルロ県を対象に、第1期では井戸掘削資機材の調達、第2期では井戸や給水施設の建設と井戸掘削の技術移転を支援しました。これにより、対象県において独自での深井戸建設が可能となり、対象地域への衛生的な水の供給、住民の生活の改善に寄与しました。
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第三次地方地下水開発計画
ボリビアでは、地方部の給水率が低い状況にあり、貧困層住民は、水汲み労働などの困難を強いられていました。また、飲料水を表流水や浅井戸から得るため、小児性下痢症、赤痢、コレラなどの罹患率が高い状況にありました。この協力では、ラパス県およびポトシ県の地方給水率を向上させるため、井戸掘削機材、物理探査機材などの調達と必要とされる技術指導を行いました。これにより、対象地域住民へ安定的に衛生的な飲料水を供給し、水汲み労働から解放するとともに、水因性疾患の罹患率の低下、教育機会の増大、女性の地位向上などに寄与しました。
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オルロ県母子保健ネットワーク強化プロジェクト
ボリビア西部の高地高原地域に位置するオルロ県の母子保健関連指標は、総じて悪い状況にあり、国全体の妊産婦などの高い死亡率に大きな影響を与えています。この協力では、これまでに実施されてきたサンタクルス県、コチャバンバ県、ラパス県、ポトシ県での類似の母子保健プロジェクトを先行事例として、オルロ県内の3保健管区(アサナケ、ノルテ、ミネラ保健管区)計16市を対象に、保健医療施設が提供するサービスの改善、ヘルスプロモーション活動の強化、保健情報の分析などを支援しました。これにより、同県の母子保健サービスの改善を図り、妊産婦および5歳未満児の健康の改善に寄与しました。 【上位目標】 オルロ県の妊産婦及び5歳未満児の健康が改善する。 【プロジェクト目標】 対象地域において、住民参加による母子保健サービスが改善する。 【結果】 1)対象地域の保健医療施設において、母子保健サービスの質が改善される。 2)対象地域において、保健医療施設との協力を通じ、母子の健康に関連した生活習慣の向上に向けた活動を住民が実践する。 3)対象地域において、保健情報分析、スーパービジョン、計画策定を通じ、市保健ネットワークの保健マネジメントが向上する。
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北部ラパス小規模農家の生計向上のための付加価値型農業プロジェクト
ボリビアの北部ラパス地域は農業生産のポテンシャルが高いとされつつも、これまで十分な開発が行われてこなかった地域で、貧困率はラパス県の平均を大きく上回ります。ここでは、主食であるコメを中心とした焼畑移動耕作が広く行われ、また多くの農民が現金収入源として隣接する国立公園から違法な木材伐採をしていました。この協力では、既存の基幹作物の生産性向上、換金性の高い作物の導入、収穫後処理・簡易加工による農産物の付加価値向上について実施体制の整備を支援しました。これにより、小規模農家の生計向上に寄与しました。
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医薬品供給センター整備計画
ボリビアの保健スポーツ省医薬品供給センター(CEASS)は、全種の必須医薬品を調達・保管し、公的医療機関に低価格で供給する唯一の公的非営利機関です。しかし保管・配送能力が不足しており、医薬品にアクセスできない貧困層に対する医薬品供給に支障をきたしていました。この協力では、CEASSの施設建設と、中央・地方レベルでの医薬品の保管・配送・医薬品包装に関する機材の整備を支援しました。これにより、CEASSの管轄する医療施設に対する安定的かつ安全な医薬品の供給を図りました。
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国立マン・セスペ音楽アカデミー校舎建設計画
ボリビアでは、一般学校における音楽教育の改善を目指す「ボリビア音楽教育改善計画」を策定し、音楽教育で最もレベルの高いコチャバンバ市の国立マン・セスペ音楽アカデミーをその指導校と位置づけています。しかしながら、同校は、公立初等学校の移転後古い校舎を借用している状況で、楽器は数量が足りず、状態も悪く、適切な教育環境が整っていませんでした。この協力では、同校の校舎を建設するとともに楽器・視聴覚機材の整備を支援しました。これにより、同校が指導校として適切な役割を果たし、同国の音楽教育のレベルが向上することが期待されます。
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地方道路拡充機材整備計画
ボリビアでは、起伏の激しい地形のため、近隣諸国と比較して道路整備が極めて遅れていました。特に未舗装の地方道路は雨季には通行不能になりやすく、各村落が孤立するなどの問題が頻発していました。この協力では、3県(ラパス、サンタクルス、ポトシ)の地方道路を、砂利道舗装や簡易アスファルト舗装に改良する道路建設機材の整備を支援しました。これにより、人口が多く貧困率が高い3県における道路の改良が可能となり、地域住民の農産物の輸送や学校・保健センターなどへのアクセスの改善に寄与しました。
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ベニ県及びパンド県村落地域飲料水供給計画
ボリビアの北東部に位置するベニ県、パンド県では給水普及率が10パーセント前後と全国で最も低い水準となっていました。安全な飲料水にアクセスできない住民は、生活排水などで汚染された河川、湖、沼、浅井戸などの水源を利用しており、水因性疾患の蔓延や高い乳幼児死亡率の原因となっていました。この協力では、両県において井戸掘削関連機材の整備と井戸掘削などを支援しました。これにより、両県における村落部給水普及率の向上を図り、両県における衛生環境の改善に寄与しました。
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- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ボリビアで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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