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エルサルバドル
El Salvador
エルサルバドルは、天然資源に乏しく主要産業を持たないという経済的制約の中で、持続的な経済成長に向けた健全な経済運営を行うという課題を抱えています。また、地震やハリケーンなどの災害に度々見舞われており、自然災害に対し脆弱です。JICAは、同国の自立的・持続的な開発を促進するため、経済の活性化と雇用拡大を中核として支援を行うとともに、環境保全に対する同国の取組への支援にも努めています。中米諸国は災害リスク・環境などにおいて共通の問題を抱えています。エルサルバドルには中米統合機構(SICA) 本部が所在していることから、中米全体の広域協力を念頭に置いた案件を推進します。
Project プロジェクト
JICAがエルサルバドルで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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セントラルフォーラム(既存棟)。スタジオおよび編集・制作室が配置され現在供用中であるが室数の不足と設備の老朽化がみられる。 デジタル教材制作推進計画
エルサルバドルは、教育セクターにおいてはデジタルデバイドの解消を目的とした通信インフラの整備、デジタル分野の研究開発の促進、デジタル分野の教員養成、学校や地方における通信アクセスの向上、デジタルインクルージョンなどを柱とし、政策を進めています。 本事業は、国立教員研修所(ラリベルタ県)及び全国2か所(サンタアナ県、サンミゲル県)の教員研修センター(CFD)において、デジタル化を促進する教育教材制作のための機材を整備します。これにより、当国の就学前から中等教育の児童生徒向けの質の高い教材開発の推進を図り、もって当国の児童生徒の学習理解の促進に寄与するものです。 【事業の目的】 本事業は、国立教員研修所(ラリベルタ県)及び全国2か所(サンタアナ県、サンミゲル県)の教員研修センター(CFD)において、デジタル化を促進する教育教材制作のための機材を整備することにより、当国の就学前から中等教育の児童生徒向けの質の高い教材開発の推進を図り、もって当国の児童生徒の学習理解の促進に寄与するもの。 【事業内容】 1)施設、機材等の内容 【機材】 国立教員研修所:スイッチャー(3)、コントロールパネル(3)、ビデオモジュール(3)、インジェスター(3)、MAMサーバー(1)、MAMサーバー用ソフトウェア(1)、インターカムシステム(3)、波形モニター(1)、ビデオルーター(3)、ドリー付き3脚(3)、レンズキット(1)、無停電電源装置(1)、4チャンネルワイヤレスマイクロフォンシステム(3)、テレプロンプターシステム(3)等CFD:カメラセット(2)、ワイヤレスマイクロフォンセット(2)、 2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容 機材仕様作成業務、入札関連業務、調達監理業務、機材据付工事監理業務を想定。 ソフトコンポーネントなし。 3)調達・施工方法 基本的に日本調達とし、日本又は当国で調達困難な機材は第三国調達とする。
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広域防災システム整備計画
エルサルバドルは、大地震やハリケーンなどの災害に度々見舞われています。この協力では、東日本大震災の被災地を含む日本の知見と技術を活用しながら、地震計や潮位計などの観測機材の整備を支援しました。これにより、同国における地震・津波などの観測能力を強化し、適切な警報を発出することで人的被害の低減に貢献しました。
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道路建設中の様子(2023年9月末時点)2 サンミゲル市バイパス建設事業(II)
エルサルバドルでは、主要な運輸・交通手段は道路による陸上輸送であり、他国との貿易においても道路が主な輸送手段となっています。エルサルバドル東部の中心都市であるサンミゲル市街地を通過する国道1号線は、メキシコからパナマまでを結ぶ中南米地域の重要な物流網ですが、同国の経済発展にともない渋滞が深刻化しています。 本事業は、サンミゲル市周辺における幹線道路を整備することによって、交通輸送能力の増強を図り、もってエルサルバドルの経済発展に寄与するものです。 なお、本案件はドル建て借款であり、借款金額は51.37百万米ドル。2024年7月のJICAが用いる為替レート(1米ドル=160.581000円)に基づき換算すると82.49億円。 【事業の目的】 本事業は、サンミゲル市周辺における幹線道路整備を実施することにより、交通輸送能力の増強を図り、もって当国の経済発展に寄与するもの。 【事業内容】 1) 土木工事 1既存CA-1の拡幅 2バイパス建設(片側 2車線) エル・オブラフエロ〜アト・ヌエ間、約8.4km 3バイパス建設(片側 1 車線) アト・ヌエボ〜エル・パパロン間、約7.2km 4 主要河川渡河2地点での橋梁建設 2) コンサルティング・サービス(ショート・リスト方式) 詳細設計、入札補助、施工監理、環境社会配慮監理等
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#技術協力
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#運輸交通
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沿岸湖沼域養殖開発計画プロジェクト
エルサルバドル東部に位置するヒキリスコ湾岸およびその周辺地域では、多くの住民が貝類採捕集を含む零細漁業を営んでいますが、漁業資源の枯渇による収入の不安定化などの問題に直面しており、同国政府は、漁民に養殖技術の開発と導入及び効率的な普及を図るべく、同湾を管轄する農牧省水産開発総局トリウンフォ支局(CPT)に貝類種苗生産技術開発のための実験施設(ウエット・ラボラトリー)を建設しました。この協力では、生計手段のひとつとして採捕されている「アカガイ」と「カキ」を対象に養殖技術を開発するとともに、CPTの技術研究者に対して、貝類養殖に必要となる様々な知見や技術を移転しました。これにより、アカガイやカキの基礎的な養殖技術の向上に寄与しました。
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貝類増養殖開発計画プロジェクト
エルサルバドル東部地域は、特に社会経済発展が遅れており、沿岸部の漁村では、赤貝や在来種カキを中心とした貝類採集とエビトロール漁業が零細漁民の生活を支えてきました。しかし、内戦とその後の混乱により、生活の糧を失った内陸部住民が沿岸部に流入し、貝類採集に従事し始めたため、資源の減少が急速に進み、漁場が年々遠隔化するなど、収入の減少と労働時間の増加が問題となっていました。この協力では、適正な資源管理に基づいた貝類増養殖を中心とする生計向上モデルの提案を支援しました。これにより、同沿岸地域の貝類増養殖を中心とする生計向上モデルの普及に寄与しました。
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地方自治体廃棄物総合管理プロジェクト
エルサルバドルでは、廃棄物の量が増加しているにもかかわらず廃棄物管理体制が整っていないため、地下水汚染や土壌汚染が拡大し、健康面や生態系への悪影響が問題となっていました。同国政府は国内の不適切なゴミ捨て場所の撤去や適正管理を開始しましたが、実施機関である自治体の多くが十分な対応能力を持たず対策が遅れていました。この協力では、モデルとして選定された自治体グループ内に廃棄物管理体制を構築し、その過程で関係者および関係機関の能力向上を支援しました。さらに、自治体向けガイドラインも作成しました。これにより、モデルとなった自治体グループのみならず、全国の地方自治体に廃棄物総合管理が普及しました。
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東部地域零細農民支援プロジェクト
エルサルバドルは中南米諸国の中で最も人口過密で、自然資源にも乏しい国です。2004年の調査では全人口の34.6パーセント、農村部では43.7パーセントが貧困状態にあり、農村部では生産技術を持たない零細農民が貧困層の構成要素となっていました。特に、内戦で深刻な被害を受けた東部地域は、自給自足を主体とした農民が多く、同国の最貧地域の一つとなっていました。日本は、1999年から2004年にわたり中西部地域において技術協力を実施し、零細、中規模農民への農業技術支援を担う国立農牧林業技術センターを支援し、持続的営農システムと普及活動を改善し、研修実施体制を強化しました。今回の協力では、これまでの中西部地域における協力の成果に基づき、東部地域において、零細農民と野菜栽培組織が活用可能な野菜栽培技術、経営改善手段の特定と普及を図りました。これにより栽培技術や経営改善項目が確立され、零細農民の野菜栽培への支援体制が強化されました。その結果、東部地域における零細農民の野菜栽培による収入が増加しました。
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中米カリブ地域看護基礎・継続教育強化プロジェクト
保健医療分野に問題を抱える中米・カリブ地域。これまでにも日本による支援が実施されてきましたが、この協力では、5ヵ国(エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、ドミニカ共和国)から寄せられた看護教育の改善に効率的に応じるべく、エルサルバドルを拠点にし、エルサルバドルの看護継続教育の強化を支援すると同時に、同国を含む5ヵ国において看護基礎教育の指導者の育成を支援しました。これにより、中米カリブ地域における看護教育の質の向上に寄与しました。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
エルサルバドルで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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