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ドミニカ共和国
Dominican Republic
ドミニカ共和国は、カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の3分の2を占め、1,000万人超の人口を有しています。同国は、中南米・カリブ諸国の中で最も好調な経済発展を遂げている国の一つで、2022年の国内総生産(GDP)は1,136億米ドルと推定される中進国です。
一方で、依然として国民の約3割が貧困層に属しており、国内格差が問題となっています(特に農村地域や隣国ハイチとの国境部には多くの貧困層が存在)。また、ビジネス環境や都市インフラ、廃棄物管理、防災、保健医療などでの課題も多く、そのような同国の現状を踏まえ、JICAは、「持続可能な社会経済開発」と「健全かつ調和のとれたガバナンスと横断的課題への対応能力強化」を重点分野とし、同国の競争力強化、保健医療人材の強化、環境保全・気候変動対策、ガバナンス能力向上等に取り組んでいます。
News ニュース
Project プロジェクト
JICAがドミニカ共和国で実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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サントドミンゴの交差点の様子 サントドミンゴ大都市圏交通管理能力強化プロジェクト
ドミニカ共和国では近年順調な経済成長を続けており、交通手段としての依存度は自動車が高く自動車登録台数は2017年から2022年までに33.4%増加しています。それに伴い、サントドミンゴ首都圏では慢性的な交通渋滞が発生しており、深刻な社会問題となっています。 本事業は、サントドミンゴ都市圏において、国立交通陸運研究所(INTRANT)の交通状況把握能力や交通管理・Intelligent Transport Systems(ITS)にかかる計画策定能力、ITS機器等の調達能力を向上させることにより、INTRANTの都市交通管理能力の強化を図ります。これをもって渋滞改善等に資する交通管理の質の向上に寄与するものです。 【上位目標】 交通管理の質が向上する 【プロジェクト目標】 INTRANT における都市交通管理能力が向上する 【成果】 成果 1: 交通状況把握能力が向上する 成果 2: 交通管理・ITSにかかる計画策定能力が向上する 成果 3: パイロット事業を通じて交通管理及び調整能力が向上する
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ドゥケサ廃棄物処分場内の様子 1 統合的な固形廃棄物管理改善事業
ドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴ特別区では、人口増加に伴い廃棄物の量が2005年から2016年にかけて27%増加しています。しかしながら、同特別区にあるドゥケサ最終処分場は近代的な設備が整っておらず、現在も旧式のオープンダンピングが行われており、周辺地域の環境及び住民の健康への影響が懸念されています。なお、同最終処分場は、サント・ドミンゴ特別区内唯一の最終処分場であり同区の約90%の廃棄物を処分しています。 本事業は、ドゥケサ処分場において、廃棄物の適切な処分を行うための場内整備(ドゥケサ 処分場の一部閉鎖及びリハビリテーション)、パイロットプロジェクト、技術支援等を行うことにより同処分場における廃棄物管理の改善を図り、同地域の衛生的な住居環境の整備、環境・大気汚染の改善を目指します。 【事業の目的】 本事業は、首都サント・ドミンゴ特別区内唯一の廃棄物最終処分場であるドゥケサ処分場において、廃棄物の適切な処分を行うための場内整備(ドゥケサ処分場の一部閉鎖及びリハビリテーション)、パイロットプロジェクト、技術支援等を行うことにより同処分場における廃棄物管理の改善を図り、もって同地域の衛生的な住居環境の整備、環境・大気汚染の改善に資するもの。 【事業内容】 COREスキームの枠組みでIDBとのジョイント協調融資により、IDBの案件監理のもと、以下の事業内容が計画されている。また本事業には、AECIDも協調融資先となっており、主にドゥケサ処分場内の整備作業や同作業に必要な一部機材調達に対する融資を行う予定。
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貿易投資促進人材育成センター建設計画
自由貿易地区からの製品の輸出に依存してきたドミニカ共和国は、WTOへの加盟により、国内産業の国際競争力強化に取り組むことを余儀なくされ、2003年に貿易投資促進センターを設立し、国内の輸出企業などへのコンサルティングや研修の実施などを行ってきましたが、増大するニーズに適切に対応するための十分なスペースの確保が課題の一つとなっていました。この協力では、既存施設では対応できなかった機能を担う貿易投資促進人材育成センター(3階建て、延べ2,556平方メートル)の新設と、研修関連の機材(プロジェクター、同時通訳システム、コンピューターなど)の調達を支援しました。これにより、同国における貿易投資に関する人材の育成に寄与しました。
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一次医療施設における専門家によるスーパービジョン支援の様子 非感染性疾患予防・管理のためのプライマリ・ヘルス・ケア強化プロジェクト
ドミニカ共和国において、非感染性疾患(NCDs)は増加傾向にあり、全死因の約4分の3を占めています。この状況下、同国保健省はNCDsによる死亡率の削減を目指していますが、これらNCDsのリスク要因に対する政策や活動計画は未整備の部分が多く、プライマリ・ケア・ユニット(UNAP)が活動する一次医療施設(CPN)をはじめとする多くの医療施設では、医療従事者側のNCDsに関する知識や経験の不足により症状が管理されていないことや、患者への長期的なサポートを行う人材の必要性やコミュニティでの取組が明らかになっています。 本事業は、高血圧症及び糖尿病(優先NCDs)に関する予防・管理サービスの提供にかかる一次医療施設(CPN)の能力を向上し、NCDsに関するPHCサービスのモニタリング・監督・評価を強化することにより、優先NCDsに関するPHCサービスの提供体制の改善を図り、もってNCDsにかかるPHCサービス利用者の健康状態の改善に寄与するものです。 【上位目標】 プロジェクト対象地域において、NCDsに関する PHC サービス利用者の健康が改善する。 【プロジェクト目標】 プロジェクト対象地域において、高血圧症及び糖尿病(優先NCDs)に関するPHCサービス提供が改善する。 【成果】 成果1: 優先NCDsに関する予防・管理サービスの提供にかかる一次医療施設の能力が向上する。 成果2:優先NCDsに関する PHC サービスにかかるモニタリング・監督・評価が強化される。
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旧公営農場地下水開発計画
ドミニカ共和国では、公営農場跡地に零細農民を入植させることで食糧自給の達成を図っていますが、入植地は上水道をはじめとする生活インフラが未整備であるため、農民の飲料水の確保が喫緊の課題となっていました。この協力で日本は、新入植地の深井戸建設に必要な深井戸掘削機材や物理探査機材の調達と、機材の適正使用のための技術支援を行いました。
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官民協力による豊かな観光地域づくりプロジェクト
ドミニカ共和国では、1960年代より観光産業を開発優先分野として、外国投資への優遇措置や観光インフラの整備といった積極的な観光開発政策を実施してきました。プエルトプラタ県は、全国第二の観光地ですが、外資中心の観光開発は周辺地域を除外する形で行われたため、地域住民が十分に利益を受けられず、同県の生活水準は全国平均以下でした。この協力では、同県の全9市を対象地域とし、観光省と職業訓練庁を中心に、地域住民や民間セクターを巻き込こみながら、地域をあげての観光活動への参加による地域開発の仕組みづくりを支援しました。
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低開発地域上水道施設改修計画(第2期)
ドミニカ共和国の上水道施設は、老朽化のため浄水能力が低下し、飲料水の不足が深刻化していました。しかし、上下水道局の予算不足などにより改善が困難な状況でした。この協力(第2期)では、特に緊急に改善が必要なコンスタンサ浄水場とマイモン浄水場の施設改修と濁度計や残留塩素計などの機材整備を支援しました。これにより、マイモン浄水場では処理能力が1日あたり3,120立方メートル(2000年)から5,655立方メートル(2004年)に回復し、地域住民への安全な飲料水の安定供給および衛生環境の改善に寄与しました。
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北シバオ地域における地方自治体計画策定能力強化プロジェクト
ドミニカ共和国は、1990年代以降高い経済成長を遂げたものの、貧困層の住民の割合は2010年以降ほぼ変わらず、また都市部と地方部の格差はより広がっています。効率的な開発と国内格差の是正のために、包括的な経済成長と社会開発を促す政策実施が必要です。この協力では、ダハボン県を含む北シバオ地域7県において、住民参加による市及び県レベルの開発計画の策定およびニーズ集約の仕組みを構築するとともに、地域レベルで集約されたニーズが中央政府の計画に反映される仕組みを構築することにより、全国展開のための体制の整備に寄与します。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ドミニカ共和国で実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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