/overseas/india/__icsFiles/afieldfile/2023/04/11/Indiab.jpg
インド
India
インドは14億人を超える世界第1位の人口を抱える大国で、その経済規模は世界第5位に達しています。他方、道路や鉄道、電力、上下水道などのインフラの整備が急速な経済成長に追い付いておらず、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けても、栄養、保健、ジェンダー等の社会開発面で多くの課題に直面しています。また、毎年1500万人の規模で労働者が増加しており、教育や技術習得などの人的資本の拡充とともに、製造業など、新たな雇用機会を創出する産業基盤の強化が不可欠です。
JICAは過去60年以上にわたり、運輸、電力、上下水道などのインフラ整備と共に、貧困削減、人材育成、医療サービスの向上、投資促進など多岐に渡る支援を多様な開発協力スキームを活用して実施してきました。また、幅広い分野で協力を遂行する観点から、通常の支援に加え、民間セクターやNGOなどとの連携も強化しています。
これらの支援に加え、北東部の開発や産学ネットワークの強化、さらに「自由で開かれたインド太平洋構想」で謳われるアフリカ諸国へのインドとの協力などを通じて、インドの開発を支えるとともに、日印関係の強化に貢献していきます。
Project プロジェクト
JICAがインドで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
-
チェンナイ地下鉄建設事業(フェーズ2)(第二期)
インドでは、近年の急速な都市化に伴って自動車の登録台数が急増し、道路交通需要が拡大していますが、公共交通インフラの整備が進んでいません。特に、チェンナイ都市圏の人口はインド第四位の規模(約870万人:2011年国勢調査)、また、チェンナイ市はインド第一位の人口過密都市(約26,000人/平方キロメートル:2011年国勢調査)であり、交通渋滞による経済損失、大気汚染や騒音といった自動車に起因する公害被害が問題となっています。このような状況の中、我が国はこれまでに「チェンナイ地下鉄建設事業フェーズ1」に対して五期にわたって円借款を供与し、チェンナイ都市圏中心部の2路線、約53キロメートルの大量高速輸送システムの建設を支援してきました。しかし、その後、都市化の流れが郊外地域へと拡大しており、主にチェンナイ都市圏の周縁部で新たな都市交通需要が増大しています。 この協力では、インド南部タミル・ナド州のチェンナイ都市圏において、大量高速輸送システムを建設することにより、増加する輸送需要への対応を図り、交通渋滞の緩和と自動車公害減少を通じた地域経済の発展及び都市環境の改善に寄与します。
-
車両基地で車両が整列する様子 ムンバイメトロ3号線建設事業(第五期)
インドでは、近年急速な都市化が進み、特に人口過密となっているムンバイ市では、自動車や二輪車が急増している一方で、公共交通インフラの整備が遅れ、渋滞が慢性化しています。また、大気汚染・騒音などの自動車公害による健康被害も深刻化しています。 この協力では、中西部マハラシュトラ州の州都ムンバイ都市圏において、大量高速輸送システム(地下鉄)を建設することにより、増加する輸送需要への対応を図り、交通混雑の緩和と交通公害減少を通じた地域経済の発展及び都市環境の改善に寄与します。 【事業の目的】 本事業は、マハーラーシュトラ州の州都ムンバイ都市圏において、大量高速輸送システムを建設することにより、増加する輸送需要への対応を図り、交通渋滞の緩和と交通公害減少を通じた地域経済の発展及び都市環境の改善等に寄与するものである。 【事業内容】 1)土木・建築工事(地下区間:約 34 km、地下駅 26 駅、地上駅 1 駅)(国際競争入札) 2)車両保守基地設備調達(国際競争入札) 3)軌道工事(国際競争入札) 4)電気・機械工事(国際競争入札) 5)信号・通信工事(国際競争入札) 6)自動料金収受システム調達(国際競争入札) 7)地下区間換気設備設置工事(国際競争入札) 8)自動昇降設備設置(国際競争入札) 9)車両調達(248 両)(国際競争入札) 10)その他(車両保守基地工事、駅保安設備調達)(国内競争入札) 11)コンサルティング・サービス(入札補助・施工監理等)(ショートリスト方式)
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
インドで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
scroll