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モンテネグロ
Montenegro
2006年6月、セルビア・モンテネグロから独立後、好調な観光産業や外国からの直接投資に支えられ概ね安定基調を示していましたが、2008年後半の世界金融危機の影響により、不動産価格の下落や観光客の減少等、不安定要素が増大しています。JICAは、(1)民間セクター開発(2)環境保全(3)保険医療・教育、を重点分野として支援しています。
News ニュース
Project プロジェクト
JICAがモンテネグロで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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中核病院医療機材整備計画
モンテネグロでは、2000年代初めの財政状況の悪化により、施設や機材が老朽化し、医療サービスの質が低下の一途をたどっていました。この協力では、国内唯一の第三次医療施設であるクリニカルセンターと2ヵ所の第二次医療施設を対象に、CTスキャナーやX線診断装置などの医療機材を供与しました。これにより、診療項目が増えるとともに患者数や手術件数・診断件数が増加して患者の国外移送が減少しました。さらには、乳児死亡数や周産期死亡率なども改善し、医療サービスの向上に寄与しました。
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国家森林火災情報システム(NFFIS)とEco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト
モンテネグロは国土の53.4パーセントが森林であり、乾燥期(夏季及び冬季)に森林火災が頻繁に発生しています。森林火災は、森林資源の減少や生物多様性に影響を与えるだけなく、土壌流出など他の自然災害の発生を招く可能性があり、対策の遅れは国土を脅威にさらすことになります。さらに、同国では自然災害の発生件数として暴風被害が約1割を占めており、海岸林の保全等が重要なものとなっています。これらの災害による被害を最小限に抑えるためには早期発見・対策が非常に重要であり、これには衛星画像を活用した上空から国土全体を監視するシステムの活用が有効です。この協力は、同国において、森林火災のみならず洪水などの災害に対しても効果のある拡張性を持つ国家森林火災情報システム(NFFIS)を開発・運用すること、及び森林の多様な機能を利用した「生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)」を展示的に試行することにより、森林火災及びその他自然災害の防災・減災にかかる政府関係者の能力強化を図り、同国における保護・救助システムの強化に寄与します。
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ポドゴリツァ市上水道システム緊急修復計画
モンテネグロの首都のポドゴリツァ市では、上水道関連機材の老朽化や1990年代の紛争期の不十分な維持管理が原因となって故障が頻発、送配水能力が低下しています。そのため、市内各所で断水や漏水などが頻発し、人々の日常生活に大きな支障をきたしていました。日本は、ポドゴリツァ市の給水量の約45パーセントを担うマレザ第2ポンプ場において、ポンプやモータなどの送配水関連機材の更新と、施設稼動・送配水状況のモニタリングシステムの導入を支援しました。これにより、同市における安定的な給水サービスの実現に貢献しました。
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モンテネグロ国立劇場音響及び視聴覚機材並びに楽器整備計画
モンテネグロ国立劇場は、モンテネグロで最も重要な劇場であり、首都のみならず、地方や野外ステージでの公演を通じ、文化・芸術、情操教育の普及を図っています。日本は、同劇場に対し、可動式の音響機材、演出効果用プロジェクター、コンサート用グランドピアノ購入のために必要な資金調達の支援を行いました。この協力の実施により、同劇場の実施する公演の質が高まるとともに、より活発な活動が可能となり、モンテネグロ国民全体に裨益するのみならず、観光面でも効果が期待されます。また、日本とモンテネグロ間の文化交流の促進も期待されます。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
モンテネグロで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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