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ルワンダ
Rwanda
ルワンダ政府は、2000 年に中長期的な国家開発計画「VISION2020」を策定し、2020 年までに一人当たりのGDP を220 米ドル(2000年)から900 米ドルにすることを目標に掲げ、経済開発を積極的に進めています。しかしながら、農業を主要産業とする内陸国であるため慢性的な貿易赤字の状態にあり、歳入の約5割が外国からの援助資金によって占められるなど、経済構造は脆弱です。JICAは、(1)経済基盤整備(広域インフラ)、(2)農業開発(高付加価値化・ビジネス化)、(3)社会サービスの向上(安全な水の供給)、(4)成長を支える人材育成(科学技術教育・訓練)への支援を通じ、同国の経済基盤の強化を支援しています。
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News ニュース
Project プロジェクト
JICAがルワンダで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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第二次変電及び配電網整備計画
ルワンダの2015年の電化率は24.5パーセント、発電設備容量は160メガワットと依然として低水準です。送配電設備については、首都キガリ市が全電力消費量の64パーセントを占めますが、電力消費量に見合った設備投資が十分でなく、同市内の主要変電所が過負荷状態に陥る可能性があり、不安定な電力供給が経済活動および人々の生活向上に支障を来すことが危惧されています。この協力では、同市ンデラに変電所を新設するとともに、同市内の送配電網の改修・拡張を支援し、これにより電力供給の安定化・効率化を図り、同国の経済・社会開発の促進に寄与しました。 【事業の目的】 本事業は、首都キガリ市において変電所及び付随する送配電設備を整備・拡充することにより、電力供給の安定化・効率化を図り、もってキガリ市の経済・社会開発の促進に寄与するもの。 【事業内容】 1) 土木工事、調達機器等の内容 【施設】 デラ変電所建屋、変電設備基礎、ムリンディ及びカブカ開閉所建屋 【機材】 1ンデラ変電所:変圧器、ガス遮断器等 2ムリンディ及びカブカ開閉所:開閉設備、通信設備等 3送配電線:架空送電線、配電線等 2) コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容 詳細設計、入札補助、施工監理等(ソフトコンポーネントはなし)
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地方給水施設運営維持管理強化プロジェクト
ルワンダ政府は、2020年までに全国民に安全な水を提供することを目標に掲げ、給水率の向上を推進してきましたが、実際に稼働している給水施設は6割弱であることから、実際の安全な水へのアクセス率は統計値より低いと推定されています。多くの給水事業体の技術能力は低く、給水施設の稼働率の低さは、運営維持管理体制の脆弱さに起因しています。この協力では、地方給水施設の運営維持管理のための効果的で持続可能な実施体制・枠組みや国家ガイドライン・マニュアルの整備などを支援しました。これにより、特に給水率の低い東部県全郡における地方給水施設の稼働状況の改善へ寄与しました。 【上位目標】 ルワンダの地方給水の運営維持管理体制が定着するとともに、東部県全郡における地方給水施設の稼働状況が改善される。 【プロジェクト目標】 ルワンダの地方給水の持続可能な運営維持管理体制が構築される。 【結果】 1)地方給水施設の運営維持管理のための効果的で持続可能な実施体制・枠組みが提案される。 2)地方給水施設の運営維持管理に必要な国家ガイドライン・マニュアル等が整備される。 3)WASAC RWS 職員の郡のサポートに必要な地方給水施設運営維持管理に関する能力が強化される。 4)東部県のモデル4 郡において、提案された運営維持管理体制の有効性が実証される。
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キガリ市ンゾベ-ノトラ間送水幹線強化計画
ルワンダの人口は増加を続け、特に首都キガリ市においては、2025年には約250万人になることが見込まれています。同市では、人口の増加に伴う水需要の増加に対応するため、施設拡充計画が進行中です。しかしながら、上水道の基幹施設であるンゾベ浄水場とノトラ配水池を結ぶ既存送水管の口径が小さいことから、ンゾべ浄水場からの送水量に応じた配水ができていない状況です。この協力では、ンゾベ浄水場とノトラ配水池間の送水管、ポンプ設備およびノトラ配水池の施設整備により、送水量の増加と安定供給を図ります。
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ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画
ルワンダとタンザニアの国境にあるルスモ国際橋は、両国間の物流の重要地点となっていますが、一車線と橋幅が狭く老朽化も進み、貿易拡大に伴う交通量増加に対応できていませんでした。また、国境通過の煩雑な手続きも、物流促進の障壁となっています。この協力では、老朽化したルスモ国際橋の架け替えと、両国の国境手続円滑化のための施設建設を支援しました。これにより、ルスモ国境を通過する車両の軸重・速度規制が緩和されるとともに、越境手続の時間短縮が見込まれ、両国間の輸送コストの低減、貿易・投資の拡大に寄与しました。
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地方給水マネジメント強化プロジェクト
ルワンダでは、地方の給水施設が十分に稼働しておらず、地方部での安全な水へのアクセス率が6割弱にとどまると言われています。また、多くの給水事業体の技術能力は低く、給水施設の稼働率の低さは、運営維持管理体制の脆弱さに起因していると考えられています。
日本は、ルワンダ国内でも特に給水率の低い東部県を対象に、技術協力プロジェクト「地方給水施設運営維持管理強化プロジェクト」(2015年〜2019年)を実施し、地方給水の運営維持管理に関する国家ガイドラインやマニュアル等を新たに整備するなど成果を挙げてきました。
更に、この協力では地方給水施設の運営維持管理能力や、給水施設の拡張・更新に関する計画策定能力、ならびにコミュニティ水源である湧水の管理能力を強化することで、ルワンダ国全土における地方給水サービスに関する計画策定・実施能力の強化に寄与します。 -
キガリ市水道事業体運営改善プロジェクト
ルワンダの首都キガリ市及びその周辺地域(キガリ市広域地域)においては、急激な人口増加に伴う水需要の増加に対応できていません。同国では、水衛生公社(WASAC)がキガリ市を含むルワンダ全国での水衛生に携わっており、キガリ市広域地域においては、キガリ市内の3箇所の主要浄水場と送配水管網の維持管理を担っています。しかし、既存の給水システムでは潜在的な需要量に追い付いておらず、24時間連続給水が不可能であり、恒常的にレーショニング・プログラム(計画的な間欠給水)が実施されています。このような状況に対して、日本政府は、将来的な水需要の急増に対して給水を確保し、既存及び新規の給水システムを長期にわたってより効率的・効果的に活用するための包括的なマスタープラン策定を支援しました。同マスタープランでは、2050年を目標年次としてキガリ市広域地域の水需要量を賄うマスターシナリオを作成するとともに、マスターシナリオを達成するための15年投資計画を策定していますが、引き続き同計画を実現していく支援が必要となっています。 この協力では、WASACの財務管理能力の強化・無収水削減の実現・効率的な施設の運営・維持管理の強化を支援することで、WASACが上水道マスタープランを実施していくための計画・実施能力強化を図り、信頼のおける持続的な給水サービスの提供に寄与します。
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署名式1 キガリ市における高度道路交通システム導入計画
首都キガリ市では、人口増加及び経済成長に伴う交通量の増大により、主要交差点で渋滞が発生し、経済活動の活性化を妨げています。今後、保有車両台数や交通事故の増加、交通渋滞の更なる悪化が見込まれ、市内における交通渋滞の緩和及び都市交通システムの改善が課題であり、交通管理システムの導入による交通制御の必要性が指摘されています。 本事業は、キガリ市において日本式の面的制御による交通管制システムの導入を行うことにより、車両感知器を使って交通量の変化を俯瞰的に捉えた適切な信号サイクル配分を可能にし、交差点の交通処理能力を向上させ、上述のルワンダ国家長期開発計画の実現を目指します。 【事業の目的】 本事業は、キガリ市において交通管制システムの整備、交差点改良等を実施することにより、公共交通を含む市内交通流の円滑化および安全向上を図り、もってキガリ市の持続的な経済・社会の発展に寄与するもの。 【事業内容】 ア)施設、機材等の内容: 【施設】交通管制機材設置に伴う付帯的な交差点改良工事(20交差点、うち1交差点はラウンドアバウトから信号交差点に変更)、路面標示 【機材】交通管制機材(信号機及び信号機の統合制御機材)(20交差点)、対象交差点における交通管理システム イ)コンサルティング・サービス: 詳細設計、入札補助、施工監理、ソフトコンポーネント(施設/機材の運営・維持管理、データ解析・システム運用等)に係る技術指導・マニュアル作成等
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社会変革をもたらす人材育成のための質の高い技術教育プロジェクト
農業中心の一次産業からICTサービス業へ産業構造を転換しようとするルワンダ。課題は教育と企業のニーズの乖離です。卒業生のスキルが企業の求める水準に達しておらず、産業ニーズに合致した人材育成が急務です。 本事業は、8つの高等技術専門学校(IPRC: Integrated Polytechnic Regional College)とそれらを監督するルワンダ・ポリテクニック(RP)と連携し、産業界ニーズに即した人材育成を実現します。特にIT関連学科に焦点を当て、産業界と連携したカリキュラム開発・実践を行い貢献します。 【上位目標】 テクノロジーを伴った質の高い教育の提供を行うRP/IPRCsの機能が強化され、RP/IPRCsの卒業生が市場の需要に応えるスキルを身に着け、高く評価される 【プロジェクト目標】 ICT産業・労働市場ニーズに対応するための RP/IPRCsの教育機能が強化される。 【成果】 成果1 市場のニーズを満たすためにパイロット・モジュールや授業を通し、IPRCの卒業生が身につけるべきICT分野のスキルセットが定義される。 成果2 優先的に必要なスキルセットの習得を行うためのパイロット・モジュールや授業が開発される 成果3 パイロッ トIPRCsにおいて新たに策定されたモジュールが実行・モニターされ、その結果がモジュール/カリキュラムの改定等へ活用される 成果4 成果 1-3 を通して確立されたモジュール/カリキュラムを改善するための実施メカニズムが更新される。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ルワンダで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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