冷蔵庫にミネラルウォーター...(2018年11月13日)

かなり古い話しなのですが、国外に出た際に外国の方にお訊ねを頂いたことが在りました。

「日本では、水道の蛇口を捻って水を出し、それをコップに入れてそのまま飲むと聞いた。本当か??」とです。

「水を飲む様子」というようなことは、「水道の蛇口を捻って水を出し、それをコップに入れてそのまま飲む」などと「文にして叙述する」ということを思い立つことさえ無い、余りにも当たり前な日常の所作です。それを「本当か??」と問われ、かなり驚き、「えぇ...何時もそうですよ...」と答えた記憶が在ります。

現在滞在中のサハリンも含め、多くの国々で「水道の蛇口を捻って水を出し、それをコップに入れてそのまま飲む」ということはやっていません。水は沸かして利用するか、飲用水を別に買い求めるというのが普通なようです。

変なことを思い出しましたが、最近「居室での飲用水」に少々意識が向いています。

↓「居室での飲用水」は、こういう具合に近所のスーパーで求めたペットボトルに入ったモノを冷蔵庫に入れて在ります。
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↑喉が渇くと、これを引っ張り出して飲む訳です。

このところ、20°C位の気温で汗ばむ場合も在った8月頃と比べて、冷蔵庫に入れて在る水が少なくなるのが「速い」と感じるようになりました。要は、居室に在る時に飲む量が増えた、「水を飲みたい...」と冷蔵庫を開けてボトルに手を伸ばす頻度が高まったと感じています。水が少なくなると、スーパーに寄って買い求めるようにする訳ですが、その買い求める頻度も自ずと高まっています。

10月に入った辺りから、"集中暖房"が稼働し始めました。そして11月になって早朝等の気温が一段と低くなったことから、"集中暖房"が強めになったようです。

ユジノサハリンスクでは、センターから配管を通じて街の集合住宅に温水を送り込んで暖房をする仕組みになっています。これはサハリンの他の都市やロシアの他地域でも共通です。北海道内では、各々の家でタンクに灯油を入れて、それをストーブで焚く暖房が一般的なように思います。そういうことなので、稚内にサハリンの方を迎えて辺りを動き回ると、住宅の辺りに据えられた灯油タンクを視て「あれは!?一体何ですか??」とよくお訊ねを頂きます。サハリンでは、あの種のモノは視掛けません。

そういうことで、"集中暖房"がやや強く効くようになり、室内の空気が乾燥してしまい、「何か酷く喉が渇く...」ということになって、水を飲みたいと思って冷蔵庫のボトルに手を伸ばす頻度も高まっているのでしょう。

↓例えば「美味いコーヒーでも淹れよう」というようなことを居室でする訳でもないので、求めて冷蔵庫に入れておく水について、別段に吟味という程のことはしません。「飲んでサッパリ!」ということで、何となく"ガス入り"のミネラルウォータを求める場合の方が多いように思います。
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↑このところは「このラベル!好いなぁ...」と写真のモノを求める機会が少し多くなっている気がします。

この「虎」のマークですが、これは「虎」を"シンボル"ということにしている沿海地方の会社の製品のようです。本社がウラジオストクで、会社の母体が起こったのが1870年頃としている老舗企業のようです。

この「虎」のマークの<シマコフスカヤ>は、よく利用する近所のスーパーでは1.5リットル入りが51ルーブルです。1.5リットル入りのガス入りミネラルウォーターについては、40ルーブル台から60ルーブル台というようなモノをよく見掛けますが、100ルーブルを超えているようなモノまで、随分と種類が在ります。

当然ながら店の売場の広さ等にもよるのですが、こういう飲用水は「こんなに種類が在るのか?!」と多少驚く程度に色々なモノが売られています。サハリンで製造されているモノ、沿海地方等の極東各地で製造されているモノ、その他のロシア国内や旧ソ連諸国や諸外国のモノが色々と入っています。これらは、ウラジオストク等の大陸の港からコルサコフやホルムスクというようなサハリンの港に船で運び込まれているようです。

殊に"チェーンスーパー"は「2000年代前後から起こった」と見受けられ、起こった当初から「商品に貼られたバーコードをレジの機械で読み込んで精算」という仕組みです。これは裏返せば「売れ筋商品が把握し易く、次の仕入れは売れ筋のモノを多く入れ、売れ行きが鈍いモノは止める」ということです。そういう仕組みの店で「こんなに種類が在るのか?!」と多少驚く程度に飲用水が売られているということは、「嗜好の幅が広い」ということの証左であるというようにも考えてしまいます。

1人で滞在している部屋で、一寸飲むだけなら画のようなボトルが数本在れば好い訳ですが、数人で暮らしている居室やオフィスでは更に多く飲用水が必要です。そういう場所に向けて、「5リットル」等の大きな容器に入った飲用水もスーパーで売られています。他、家庭やオフィスに「15リットル」というような容器のモノを配達するサービスも在ります。そういう大きな容器のモノは、ガス入りのミネラルウォーターではない、普通の水である場合が殆どです。そして割安になっている場合も在り、「15リットル入り150ルーブル」という例も見受けられます。

"集中暖房"がやや強く効く中では、「眠っていて起き出す」というような状況下では九分九厘「水...」というような状況になります。が、寒い戸外から居室に戻ると、"集中暖房"の御蔭で温かいというのは大変に有難いものでもあります。