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エクアドル・メキシコ・コロンビア環境教育在外研修報告

2025月11月20日

2024年度3次隊 雑賀 悠月
所属:パスタサ市役所
職種:環境教育

研修内容

2025年9月23日から25日まで、エクアドル・ピチンチャ県にあるプルラウア地球植物保護区にて、環境教育分野の在外研修が実施された。本研修にはメキシコ、コロンビア、エクアドルの環境教育隊員およびカウンターパート合計26名が参加した。

研修の目的は、ラテンアメリカ地域で活動する環境教育分野の隊員およびカウンターパートが、各任地の課題や取り組みを共有するとともに、インタープリテーション(IPに関するABC入門 )を学び、実践的に応用する力を高めることであった。3日間にわたるプログラムでは、各任地での活動事例共有、保護区内でのフィールド実習、インタープリテーションに関する講義・ワークショップ、そしてグループごとの環境教育プラン作成と発表が行われた。自然の中で五感を使いながら学ぶ時間は、参加者にとって新たな視点を得る貴重な機会となった。

研修所感

インタープリテーションの技術そのものに加え、カウンターパートとのコミュニケーションの取り方についても多くの学びがあった。講義型の研修ではあったものの、最終的にはグループごとにインタープリテーションを活かした環境教育プランを作成し、研修後にはそれぞれの任地で実際に実施する流れとなっていた。今回の研修は、インタープリテーションを実際に使うところまでが最終目的になっており、より実践的な部分を学ぶことができた。

ガイドウォークの様子

講義の様子

研修を通して得た学び

短期間ながら内容の濃い研修で、多くの学びが得られた。その中でも特に印象に残っているのは、環境教育においてメイン課題を設定する際、課題が「働きかけによって変えられるもの」なのか、それとも「努力しても変えられないもの」なのかを見極めることの重要性である。環境教育という分野は広く、すぐに目に見える成果は出ない。しかし、今回の研修を通して、たくさんの情報を提示するのではなく、情報を絞り、それをいかに分かりやすく伝えるかが重要であると学んだ。

グループワークの様子

任地の活動紹介の様子

今後の活動への活用

私の主な活動は学校巡回による環境教育である。今回学んだインタープリテーションを実際の授業に取り入れ、日々実践している。今後の活動においても子どもたちがごみや廃棄物処理、環境問題など身近なことに興味を持つようなきっかけを作れるように、同僚とともに、これからも活動していきたい。

さいごに

プルラウア在外研修の実施にあたり、ご尽力くださったすべての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。2か月という短い準備期間の中で、このような充実した研修を実現していただき、本当にありがとうございました。プルラウアという自然豊かな環境の中で、多くの学びと気づきを得ることができました。この経験を今後の活動に活かし、任地での活動の幅をより広げていきたいです。

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