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ベトナム
Viet Nam
2023年11月に両国首脳が日越関係を「アジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップ」に発展させることに合意するなど、日越関係は着実に発展と深化を続けています。
2025年5月、トー・ラム書記長は、今後の更なる経済発展を支えるための4つの柱として、科学技術・イノベーションと国家のデジタル変革の突破、新情勢における国際統合、民間経済発展、新時代の国家発展の要求に応えるための立法と執行の改革を挙げました。
それを踏まえJICAは、日本の産業界や教育機関、自治体、市民社会等とも連携し、ベトナムの「成長と国際競争力の強化」「脆弱性への対応」「ガバナンスの強化」を通じた公正な社会・国づくりに包括的に協力しています。
Project プロジェクト
JICAがベトナムで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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肝炎ウイルス等血液検査の様子 ウイルス性肝炎予防対策強化プロジェクト
ベトナムは、国内の経済成長に伴い平均寿命も年々延伸していますが、肝炎については、B型およびC型肝炎に関連する疾患の負荷が高い国の1つであり、世界的にも高い感染率を示しています。 本事業は、ベトナム保健省予防医療局を対象に、ウイルス性肝炎の実態調査、サーベイランス体制の確立、B型肝炎の母子感染予防、診断治療サービス向上のための体制確立(全国展開モデルの構築と次期国家計画への反映)を通じ、ウイルス性肝炎の予防・対策と保健システムの強化に資するものです。 【上位目標】 ウイルス性肝炎の予防・対策が向上する。 【プロジェクト目標】 ウイルス性肝炎の予防・対策が、サーベイランス及び治療体制の改善並びに母子感染予防(PMTCT)介入へのアクセス向上により強化される。 【成果】 成果 1 現状把握と肝炎対策プログラム強化 成果 2 ウイルス性肝炎のサーベイランスシステムの確立・強化 成果 3 B型肝炎の母子感染予防 成果 4 省レベルでのウイルス性肝炎治療体制の確立・強化
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キックオフ会合における関係者との集合写真 遠隔技術を活用した医療人材能力向上体制強化プロジェクト
ベトナムでは、経済成長が進む中、生活習慣の変化や高齢化等により、非感染性疾患(NCDs)による疾病負荷が増大し、2020 年時点で全死因のうち NCDs による死亡割合は約 80%を占めています。医療人材の質や量等のほか、医療サービスへのアクセスや利用の公平性も課題となり、医療サービスへのアクセスが困難な山岳地域の住民の健康状況は良好ではない等、地域間の健康格差の存在が指摘されています。 本事業は、ラオカイ省(旧:イェンバイ省)や保健省において、遠隔医療に係る政策・方策の整備、対象医療施設での遠隔医療の実施、遠隔医療に関する知見共有の拡大を行うことにより、ラオカイ省及び保健省の医療人材の能力強化を図り、もってベトナムの地方部の医療サービス改善に寄与するものです。 【上位目標】 ベトナムの地方部での医療サービスが改善される。 【プロジェクト目標】 遠隔医療の実施を通じて、ラオカイ省及び保健省の医療人材の能力が強化される。 【成果】 成果 1 遠隔医療を実施するための政策・方策が保健省により策定される。 成果 2 ラオカイ省の対象医療施設で遠隔医療が実施される。 成果 3 ラオカイ省で遠隔医療の導入と活用のための研修が実施される。 成果 4 ベトナム及び日本の医療機関、大学、民間企業間で遠隔医療に関する知見共有が拡大される。
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ダニム水力発電所増設事業
ベトナムでは、2007年以降高い経済成長による電力需要の伸びが著しく、電力需給がひっ迫しています。特に、日系企業が多く進出する南部地域では、電力インフラの未整備が経済・社会活動に与える負の影響は大きく、産業需要に対応するための電源の整備が喫緊の課題となっています。この協力では、1959年以降日本が継続的に協力しているダニム水力発電所に対し、80メガワットの水力発電機器の増設や導水路トンネルの建設、水力・土木機器の調達などを支援しました。これにより、南部の電力供給能力向上を図り、同地域の経済成長の促進および国際競争力の強化に寄与しました。 【事業の目的】 本事業は、ベトナム南部の既設のダニム水力発電所に 80MW の水力発電機器の増設等を行うことにより、南部の電力供給能力向上を図り、もって同地域の経済成長促進及び国際競争力強化に寄与するもの 【事業内容】 1)土木工事(発電所、導水路トンネル等)(国内競争入札) 2)水力機器調達(水圧鉄管、水門等)(国内競争入札) 3)電気機器調達(水車、発電機、変電設備等)(国際競争入札) 4)コンサルティング・サービス(施工監理等)(ショートリスト方式)
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南部ビンズオン省水環境改善事業(フェーズ2)
ベトナムでは工業化を背景に都市部への人口流入が急増する一方、都市環境施設の整備が追い付いておらず、特に下水道施設の整備は大きく遅れています。大規模な工業団地の開発が進むビンズオン省でも生活排水量が増えていますが、適切な汚水処理が行われないままに放流されているため、上水源であるサイゴン河の水質が悪化しています。この協力では、同省において下水道システムの整備・拡張を支援し、これにより、下水道普及率の増加とサイゴン河流域の水質悪化抑制を図り、生活環境の改善や上水源の保全に寄与しました。 【事業の目的】 本事業は、ベトナム南部のビンズオン省において、下水道システムの整備・拡張を行うことにより、同地域の下水道普及率の増加とサイゴン河流域の水質悪化抑制を図り、もってホーチミン市及びその周辺地域の生活環境の改善、上水道水源の保全に寄与するもの。 【事業内容】 1) 下水道システムの整備・拡張 2) 運営・維持管理機器の調達 3) コンサルティングサービス(詳細設計、施工監理等)
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南北高速道路建設事業(ホーチミン-ゾーザイ間)(3)
ベトナムのホーチミン市を含む南部地域では、近年の急速な経済発展に伴い交通量の増加が著しく、渋滞が深刻化していますが、新国際空港や港湾の新設計画により、将来的にはさらに交通需要の増加が予測されています。この協力(第3期)では、引き続き、アジア開発銀行と協調融資の形で、同国南北高速道路網のうち、優先路線の1つであるホーチミン〜ゾーザイ間の高速道路の建設を支援しました。これにより、同地域における増加する交通需要への対応、物流の効率化および交通渋滞の緩和に寄与しました。
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VNACCSによる税関行政近代化プロジェクト
ベトナムは、1986年のドイモイ(刷新)政策導入以降、継続的に経済成長を達成してきました。この背景には、急速に伸びた外国直接投資があげられますが、同国は国際物流の急増および高度化に適切に対応し、投資・ビジネス環境整備につなげるべく、税関行政の近代化を推進しています。日本は無償資金協力および技術協力により、同国の通関ITシステム(VNACCS)の構築や、税関分野における既存の法規制や業務プロセスの見直しなど、体制作りや人材育成を支援しました。この協力では、VNACCSの更なる有効活用による税関業務の改善、近代化を支援し、貿易円滑化の促進に寄与しました。 【上位目標】 税関手続きの更なる近代化により、貿易円滑化が促進される 【プロジェクト目標】 VNACCSの有効活用によって税関業務が改善される 【成果】 成果 1 VNACCSの利活用をより強化するための今後の方向性が特定される。 成果 2 事後調査の実施が効率化・強化される。 成果 3 リスク管理(Risk Management)に関する税関職員の能力が向上する。
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ファンリー・ファンティエット農業開発プロジェクトフェーズ2
ベトナムのビントゥアン省は、年間降雨量が全国の平均と比較しても少なく、耕作可能な土地が限られることから、灌漑施設なくしては収益性の高い農業は営めない状況です。日本は有償資金協力(2006〜2014年)により、既存の農民および新規入植者のために約15,700ヘクタールの灌漑を行うための灌漑排水施設の建設など農村インフラ整備を実施しました。また、技術協力「ファンリー・ファンティエット農業開発プロジェクト(2011〜2014年)」では、圃場水路において灌漑農業のモデルを開発しました。この協力(フェーズ2)では、対象地域において、畑地灌漑を含め営農体系に即した効率的な水管理システムの展開アプローチの確立を支援し、同地域の灌漑事業の強化をしました。 【上位目標】 ファンリー・ファンティエット灌漑事業で整備された新規灌漑地(10,500ha)において、適切な灌漑農業が実施される 【プロジェクト目標】 ファンリー・ファンティエット灌漑事業対象地域において、畑地灌漑を含め営農体系に即した効率的な水管理システムの展開アプローチが確率される 【成果】 成果1 複数の第三次水路(圃場水路)レベルで畑地灌漑農業開発モデルが構築される。 成果2 ファンリー・ファンティエット灌漑事業地区全体の水管理計画が策定される。 成果3 ファンリー・ファンティエット灌漑事業地区全体の水管理者の能力が強化される。 成果4 ファンリー・ファンティエット灌漑事業地区全体へ、第三次水路(圃場水路)レベルの畑地灌漑農業開発モデルが普及する
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ゲアン省農業振興開発計画策定支援プロジェクト
ベトナムでは、2014年から「日越農業協力対話」が開始され、ゲアン省がモデル地域の一つとして選定され、フードバリューチェーンの構築を進めていくことが合意されました。同省は、農業が主要産業ですが、品質管理や安全性の課題を抱えており、また、栽培技術の不足により、市場が求める品質にマッチした農作物を生産することができず、その結果、農家が生産する農作物の品目や品質と市場のニーズ・需要との間にギャップが生じています。この協力では、同省における市場ニーズの把握機能の確立や流通モデルの確立を通じ、「ゲアン省農業振興マスタープラン」の作成などを支援しました。これにより、市場ニーズに基づいた農畜産業のフードバリューチェーンの構築に寄与しました。
- 事業別プロジェクト一覧
- 地域別プロジェクト一覧
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ベトナムで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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