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ブラジル
Brazil
ブラジルは世界有数の経済規模を有し、グローバル・サウスの主要国として国際的な存在感を高めています。また、広大な国土や世界最大のアマゾン熱帯雨林をはじめとする雄大な自然、鉱物・エネルギー等多種多様かつ豊富な天然資源、穀物・肉類はじめ世界有数の農業生産を誇り、環境・気候変動、資源・エネルギー、食料安全保障といった地球規模課題に大きな影響を与えうる存在です。JICAは、持続的開発や地球規模課題の解決に貢献する支援を行っていくこと、また三角協力を通じた互恵的協力関係構築を図ることを踏まえて、次の重点分野を支援しています。
(1)環境・気候変動、防災等を含む対策による持続可能な社会の実現
地球規模課題解決への貢献も念頭に置きながら、環境と調和した持続的開発や気候変動対策の促進、激甚化・頻発化する自然災害に対するレジリエンスの向上に向けて、森林保護、農業、防災等の分野において協力を行っていきます。
(2)格差是正に向けた経済開発・社会包摂推進
国内課題への対応として持続的な経済開発と社会的包摂の促進に向けて、民間資金との連携も念頭に置きながら、インフラ投資、保健、社会的弱者支援等の分野において協力を行っていきます。
(3)多様なパートナーとの連携強化
ブラジル側パートナー機関との連携による中南米諸国及びポルトガル語圏アフリカ諸国等の第三国協力を引き続き実施していくとともに、日系社会や国際機関等との連携を強化し、ブラジル国内外での共創と協働を促進していきます。
Project プロジェクト
JICAがブラジルで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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サンパウロ州無収水対策事業
ブラジルの大都市圏サンパウロ州では、限られた水源から取水している貴重な水が、漏水や盗水、水道メーターの故障などによって失われている割合が約34パーセントにも及び、大量の無収水(受益者に届かず失われる水)が生じています。この協力では、ブラジル・サンパウロ州上下水道公社に対し、給水管などの更新や漏水対策の強化を支援しました。これにより無収水が削減され、既存水源の効率的利用が可能となるほか、新規の水源開発の必要性がなくなり、自然環境への望ましくない影響を減らすことができます。また同公社の水道収入が増加することになり、水道事業の経営安定化も期待されます。
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"フィールドミュージアム"構想によるアマゾンの生物多様性保全プロジェクト
アマゾン川最大の支流に位置するブラジルのアマゾナス州の州都マナウスは、多様で貴重な自然環境があり、多くの国立公園や保護区が隣接している一方、急速な都市の拡大により自然環境が喪失しています。熱帯林の急速な破壊や劣化による生物多様性の大規模な喪失をいかにくい止め、地域社会の持続可能な発展を図るかが、地球規模の緊急課題となっています。この協力では、ネットワーク型フィールドミュージアムの構築や、持続的な地域作りを推進する自立的運営・活用組織の構築などを支援しました。これにより、フィールドミュージアムを核とする都市型ヒトと自然の共生モデルが他地域にも普及し、世界の生態系・生物多様性保全に貢献しました。 【上位目標】 アマゾンフィールドミュージアムがプロジェクト終了後もINPA及び関係機関によって拡大され、またフィールドミュージアムの概念が、大都市とその近郊の自然地域における人と自然の調和の取れた共生のモデルとしてアマゾンフィールドミュージアム以外の他の地域に広まる。 【プロジェクト目標】 アマゾンを代表する生物・生態系の科学的研究成果に基づいた環境保全活動の核となるフィールドミュージアムがマナウス周辺において構築される 【結果】 1)対象地域の代表的生物・生態系の研究・保全が新規に開発された手法によって促進される。 2)フィールドミュージアムのコンポーネントが構築され、研究・環境教育・研修・保全のためにネットワーク化される。 3)フィールドミュージアムの運営プログラム及びマネジメントシステムが構築される。
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研修の様子(写真提供:感染研) 新型コロナウィルス感染症にかかるゲノム・モニタリング・ネットワーク強化プロジェクト
ブラジルは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにおいて、累計感染者数、累計死者数ともに甚大な影響を受けました。その他ジカ熱、インフルエンザ、デング熱、チクングニヤ熱等の感染症が度々流行を起こしており、黄熱、狂犬病等、致死率の高い感染症の発生も常時報告されていることから、ウイルス感染症への対応が公衆衛生上の最大の課題の一つとなっています。 COVID-19に関しては、次々と進化する変異株が出現していること、その他のウイルスが将来的に世界的流行を引き起こす可能性があることを踏まえると、ウイルスの変異をいち早く同定できるゲノム解析を行うことは、より迅速で効果的な公衆衛生政策への活用や薬剤開発にとって必要不可欠です。 本事業は、対象地域において、感染症関連ゲノムのモニタリング体制の整備、日伯共同研究の実施、及びゲノム情報の活用にかかる日伯間での知見の共有により、COVID-19及び他の感染症に対する、効果的かつ迅速性の高いゲノム・モニタリング・ネットワークの確立を図ります。 【上位目標】 ブラジルにおいて、COVID-19及び世界的流行を引き起こす可能性のある感染症に対する、持続可能性かつ迅速性の高いゲノム・モニタリング・ネットワークが強化される。 【プロジェクト目標】 対象地域において、COVID-19及び世界的流行を引き起こす可能性のある他の感染症に対する、効果的かつ迅速性の高いゲノム・モニタリング・ネットワークが確立される。 【成果】 成果1 Fiocruz優先ユニットにおいて、十分な質が担保された上で、効率的に感染症関連ゲノムをモニタリングする仕組みが整備される。 成果2 ブラジルの感染症対策におけるゲノム・モニタリングの重要性を示す科学的根拠が、ブラジルと日本とで実施される共同研究により強化される。 成果3 COVID-19の世界的流行及び他の感染症流行に関するゲノム情報が活用された実例や教訓が、ブラジル・日本両国間及びブラジルの関係者間で共有される。
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ブラジルと日本の薬剤耐性を含む真菌感染症診断に関する研究とリファレンス協力体制強化プロジェクト
ブラジルでは、慢性呼吸器疾患のうち肺結核症の患者発症率が日本の2倍(公益財団法人結核予防会、2015)です。肺結核患者の1割が、真菌感染症の中でも予後(治療後の経過・状態)不良の慢性アスペルギルス症を発症し、その5年生存率は5割以下と推計されています。アスペルギルスが耐性を獲得するしくみは未だ解明されておらず、ブラジル国内での薬剤耐性を示すアスペルギルス菌種の検出頻度を示す公的データもほとんどない状況です。この協力では、同国サンパウロ州カンピーナス都市圏において、薬剤耐性真菌症の疫学情報の把握と薬剤耐性遺伝子検出法の確立を図り、研究機関・医療機関・行政機関の研究協力体制とリファレンス協力体制の強化に貢献します。
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アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト
ブラジルでは、持続可能な農業開発に精密・デジタル農業をツールの一つとして活用しようとする取り組みがなされていますが、圃場から取得した複合的データを、より適切な営農・栽培に活用する技術は限定的なものとなっています。 こうした状況から、ブラジル農務省は精密・デジタル農業推進に向けた官民の体制構築と制度・基準の策定に取り組んでいます。本事業は、ブラジルにおいて、日・ブラジル間の官民連携を通じた各分野の実証事業や農業データプラットフォームの整備を支援します。これにより、精密・デジタル 農業の発展が促進され、精密・デジタル農業のオープンイノベーション(情報、意見交換が既存組織の枠組み越えて革新的に行われる)環境形成に寄与するものです。
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統合自然災害リスク管理国家戦略強化プロジェクト
ブラジルでは、土砂崩れなどの自然災害が多発しています。2011年1月にリオデジャネイロ州山岳部を中心に大規模な土砂災害が数100ヶ所で発生し、古くから観光地として知られる歴史ある都市を押し流し、死者行方不明者約1,000人を出しました。この災害をきっかけにブラジル政府は自然災害に対処する国家政策や戦略を再構成することになりました。防災の知識と経験を持つ日本政府に技術協力を要請し、リスク管理に伴う統合的な活動の強化を目指して、このプロジェクトをスタートさせました。ブラジルと日本にとって初めての総合的な防災協力となるこのプロジェクトは、土砂災害リスクを低減させることを目的にして、災害リスクの把握、それに基づく都市拡張計画、モニタリングや情報伝達など総合的な災害対応力の強化などを目指します。
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リオグランジドノルテ州小農支援を目指したバイオディーゼル燃料のための油糧作物の導入支援プロジェクト
バイオ燃料導入先進国のブラジルは、バイオディーゼル燃料の促進を目指しています。リオグランジドノルテ州西部は、かつては綿花の栽培により栄えていましたが、綿花産業が衰退し、安定的な小農の現金獲得手段が失われていました。この協力では、同地域において、小農の生計を向上させる目的で、油糧作物の栽培、搾油および販売を行い、バイオディーゼル燃料の生産チェーンを構築するためのパイロット事業を支援しました。これにより、州農水産局、州農業普及公社などの小農支援能力の強化を行うとともに、他地域へ普及するためのモデルの確立に寄与しました。
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先進的レーダー衛星及びAI技術を用いたブラジルアマゾンにおける違法森林伐採管理改善プロジェクト
ブラジルは、広大な国土に世界最大の熱帯林アマゾン地域を擁する森林大国で、アマゾン流域の熱帯雨林は世界に残された熱帯雨林の約3分の1を占めています。特にアマゾン地域には広大な森林が広がっている一方で、年間あたりの森林伐採面積は2013年以降、増加傾向に転じています。森林伐採面積が近年増加傾向に転じた要因は特定されていませんが、ブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)職員等の情報によると、光学式の衛星画像を利用した違法伐採の検知方法では、雲がかかる雨期の検知が難しいこと、違法伐採検知を逃れる方法の巧妙化、連邦の政権側の方針が開発優先に変化していることなどが考えられています。
この協力は、世界最大の熱帯雨林を有するアマゾン地域のうち、ブラジル法定アマゾン地域(特にアマゾン生物群系の地域)を対象として、レーダー衛星およびAI技術を用いた森林伐採の検知及び予測を通じた違法伐採に係る対策・管理能力が強化を図り、アマゾン地域森林の保全活動が改善に寄与します。
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技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ブラジルで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。