レーニン通とプルカエフ通との交差点:「氷点下25度?!」の朝...(2019年01月07日)

午前8時頃、「天候が好くなりそうで、祝日の朝なので時間が在る」と考え、「東寄りの空がよく見える場所で夜が明ける様子でも眺めよう」と思い立って戸外へ出てみました。

晴れた早朝というのは気温が低いもので、確りと防寒着も着込んで戸外へ出ましたが「随分と空気が冷えている...」と、少々驚きながら歩きました。

↓レーニン通とプルカエフ通との交差点に至りました。「遠い未来に、考古学者がこれを発見したら、何のためのモノと推定するだろうか??」と時々思ってしまう大きな柱が聳え立つ、ロータリー式の交差点です。
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↑明るくなって行こうとする時間帯で、空が淡い赤紫とナイトブルーが残る蒼とのグラデーションを描いています。

この場所に至るまでに20分少々歩きましたが、この場所に5分位居ると「キツい...」と思えて、足早に引揚げました。気温は氷点下25°C前後だったようです。

日本国内の方々の皆さんとお話しする際、稚内に関して「北海道の一番北側なので酷く寒い?」とお訊ねを頂く場合が在ります。

海岸に貼り付くように拡がる稚内の市街では、冬季には北海道の内陸部程に気温が下がる訳でもありません。氷点下4°Cというような次元の気温が多く、氷点下8°C程度に至ると「今日は少し冷え込んでいる」という感じになります。

こういう稚内の冬季の様子に関してユジノサハリンスクの皆さんと話題にすることが在りました。ユジノサハリンスクは様子が異なります。深夜から早朝に氷点下20°C前後になり、日中の気温が氷点下8°C程度というような日が多く見受けられます。ユジノサハリンスクの様子は、北海道の内陸部に少し似ています。

「体感」という意味での「寒さ」は、気温の低さという要素以外のモノも関連します。「風」です。

稚内の場合、「海を渡る寒風」が街中を吹き抜けていて、粒子の細かい雪が風に舞って、気温以上に寒い感じがしてしまいます。ユジノサハリンスクに関しては、風が強い感じの日が比較的少なく、戸外に出た時に「うゎ!冷えている...」と少し驚く程度です。

そういうことではありますが、「氷点下25度?!」ともなれば、煙草を蒸かしているでもないのに吐く息が白い煙のようになり、吐息の中の水分が凍って上着の襟に「降っていたか?」と訝しく思うような、雪のようにも見える氷の粒が付着します。

1月に入り、"厳冬期"が進行中という具合のユジノサハリンスクです。

歩道の除雪作業...(2019年01月02日)

穏やかな天候だった休日の夕刻、日没の少し後の時間帯のことです。

↓ユジノサハリンスク市行政府本庁舎前の広い歩道に、不思議な車輛の列が現れました。
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↑画の右端の奥側に在る歩道に姿が見えて、横断歩道が青信号になると車輛の列は「横断歩道を渡る」という動きで手前の歩道に乗り上げて来ました。

思わず画の右端側に動いて車輛の列を眺めてしまいました。

元来は「トラクター」と見受けられる車輛です。前方は車輛の馬力で積雪を圧し除ける仕掛けです。後方には回転ブラシが装着されています。現在、機械で圧し除けるような積雪は無いので、ブラシでこびり付いた氷雪を少しそぎ落とすような作業を進めていたようです。

この「改造トラクター」の作業車輛は、朝早くから夜遅くまで随時視掛けます。

ユジノサハリンスクの皆さんのお話しでは、嘗ては冬季の道路の除雪状態が好くない感じだったということなのですが、最近ではそういうこともありません。今シーズンに関しては、これまでのところは積雪自体が昨シーズンより少ない感じでもあるのですが。

近年はこの「改造トラクター」の作業車輛のようなモノが頻繁に出動しているようです。また昨シーズンの見聞では「今日は降った...」という状態になると作業班が登場して、横断歩道の辺り等を重点的に「歩き易いように」と作業をしている様子も多く見受けられます。

積雪地域では「雪対策」は国を問わずに大切なテーマである訳です。それにしても、主に「広めな歩道」を持ち場にしているらしい「改造トラクター」の作業車輛は、視る都度に「面白い車輛だ...」と注目してしまいます。

2019年を迎えたユジノサハリンスク:レーニン広場(2019年01月01日)

↓1月1日のユジノサハリンスクは穏やかな天候に恵まれました。
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↑気温は氷点下10°Cを挟むような感じで、戸外に少し長く居ると手が冷たくなる感じではありました。

昨シーズンは、新年を祝う花火がレーニン広場の"ヨールカ"に引火して焼け落ちてしまったという妙な出来事が在りました。

「今シーズンは素敵な"ヨールカ"が登場した。新品だ!」と誰かが言えば「昨シーズンの、あの"全ロシア"のニュースに画が出てしまったアレが在ったから、新品にする他無いじゃないか...」という話しになり、思わず笑ってしまうという出来事でした。こういう話しになって笑ってしまっていた多方、平和な年末年始の象徴、人々の結び付きや新しい年への希望のようなモノを象徴する"ヨールカ"が焼け落ちてしまったということに関して「酷く縁起が悪い...」と個人的には気に病んでいたような一面も在りました。そんな訳で、前日までと変わらない様子の"ヨールカ"を1月1日の昼前に穏やかな青空の下で見上げて安堵していました。

↓前夜の、数千人が集まった中で花火が上がっていた様子です。
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「花火」と言えば、日本では「俳句の夏の季語」で夏のイメージですが、ユジノサハリンスクでは「冬の季語」かもしれません。年末年始に新年を祝うとして挙げる花火が最も目立つような気がするのです。

レーニン広場の"ヨールカ"に関しては、ユジノサハリンスク市の催事として市が主催して花火を準備している様子も在るのですが、そういうのとは無関係らしい個人的に上げていると見受けられる花火も多く見受けられます。1月1日に関しては、午前2時台まで花火の音や、花火の振動に反応する駐車中の車輛の防犯装置が出すけたたましい音が近くから遠くから聞こえていました。

とにかくも無事に2019年を迎えました。

「"ヨールカ"用の木」 未だ売っていました... (2018年12月29日)

↓「何となく不思議な光景?」とカメラを向けてしまいました。
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↑道路の交差点が見えるような辺りに小さな針葉樹が並んで、積み上げられという感の様子です。

これは"ヨールカ"として家庭等で飾るために用いる木とのことです。

辺りで何方かが売っているようなのですが、特段に価格表示が在ったり、販売をしている方が直ぐ傍に居なかったので、価格は不詳です。

何処かの土に植えて育つようになっているでもない、1回使えば廃棄する他にないような木です。昨年も視掛けましたが、古くからこういうのが在ったようです。

既に12月29日でした。これを求めて、1月1日の新年や1月7日のロシア正教のクリスマスに向け、何処かに据えて色々な飾り物を付けてみるという訳です。この種の祭日関係の準備に関して「本当のギリギリに手掛ける」という方も存外に多いらしいのですが、「12月29日に至って売られている」というのが少々面白いと思いました。

クリスマスツリーに関して、日本では「やや独特?」で、「12月25日が終わると直ぐに片付ける」というような感じであると思われます。"ヨールカ"は12月半ば頃から1月半ば頃まで飾られています。

スキー場のコースが視えるパベーダ通(2018年12月26日)

スキー場の<ゴールヌィー・ヴォ―ズドフ>は、ユジノサハリンスクの「街に隣接」というような場所に在ります。

↓パベーダ通で山側を見ると、スキーのコースがよく視えます。或いは非常に「ユジノサハリンスクらしい」という感じの光景です。
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↑少し凝った形の街灯が並び、テレビ塔が聳え立っていて、山の麓に大聖堂や戦史博物館の屋根が覗いています。暗い夕刻ですが、辺りは「光溢れる」というような感じもします。

スキー場は、画で言えば戦史博物館の左側の方から近付くことが出来ます。何となく「戦史博物館の裏に、ゴンドラに乗る場所の入口への路」という感じです。

今季は、昨シーズンを思い出すと「多少雪は少ない?」という感じです。気温は氷点下10°C台が連発するという具合で、「時季らしい低温」ではあるのですが。スキー場に関しては、人工降雪機も駆使して開業準備を進め、12月23日からスキー場として営業しているようです。

既にコースを利用している関係で、夜間照明に「白い路」が浮かび、パベーダ通の道路が山頂まで続いているかのような錯覚もしてしまいます。

「ミカンの香りは新年の香り」??(2018年12月20日)

↓近所のスーパーの正面にはショーウィンドーが設えられ、概ね季節毎に色々なデコレーションが施されて、店を訪れる人達や辺りを通る人達の眼を愉しませています。
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↑現在は年末年始をテーマに"ヨールカ"が並べられ、暗くなれば照明も入って鮮やかです。

この"ヨールカ"が並んでいる様子を視ていましたが、「飾り付け」の中に少し不思議なモノが在ることに気付きました。

↓"ヨールカ"にミカンが提げられています。
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12月後半に入り、何かミカンを視掛ける場面が増えました。ミカンを提げた"ヨールカ"を並べているスーパーでも色々と売られていますが、食品を扱う方々の店でも色々と売られていますし、飲食店の一部ではミカンがサービスで配られる場合も在ります。

ミカンに関しては、「新年を迎える時季にはポピュラーなモノ」ということになっているようです。その謂れ等はよく判りませんが、とにかくミカンが出回ります。ミカンそのものはアジア諸国のモノが多く、日本のモノは然程視掛けません。ミカンに類する柑橘類に関しては、色々なモノが多種多様な地域から入り込んでいるように見受けられます。

ミカンは日本国内でも年末辺りに人気が高いようなので、ユジノサハリンスクで随分とポピュラーな様子は少し意外でもありました。

或る方に「何故、この時季にミカンなのか?」と訊ねたところ、「ミカンの香りは新年の香り...」と話していました。他の方とも話しましたが、謂れは「判らない...」ということです。

それにしても「ミカンの香りは新年の香り」というのは洒落た表現です。ユジノサハリンスクはミカンの香りと共に新年に向かっています。

黄昏に輝く"ヨールカ":レーニン広場(2018年12月22日)

ゆったりとした休日の土曜日の午後、なかなかの好天に恵まれ、日が傾く辺りで雲も少ない感じになっていました。

↓夕食を摂ろうと外に出た際、ユジノサハリンスク市行政府本庁舎前辺りに足を運びました。
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↑日没の時間帯に"ヨールカ"の照明も含めて街の灯が点りはじめました。他方で空は残照で独特な色合いを見せています。多少の寒さも構わず、暫し様子を見入ってしまいました。最近は、「レーニンが少し覗く」という感じが何となく気に入っています。

大掛かりな"ヨールカ"はユジノサハリンスクに何箇所か在りますが、今季はこのレーニン広場ばかりを眺めているような気もします。が、何となくここの照明の感じが好いような気もしています。

12月20日頃から"クリスマスソング"の類も耳にする機会が急速に増えました。が、ロシアはロシア正教で用いる旧い暦で催事を行う慣例も在って「クリスマスがやや遅い?」ということで、この"ヨールカ"も華々しくなるのは12月15日頃からでした。昨シーズンの事例では1月半ば頃まで輝いています。

ユジノサハリンスクは、未だ「驚いてしまう...」ような「一気に多量に」という積雪には見舞われていません。が、スキー場は"人工降雪機"も駆使しているようで、12月23日から営業を始めたようです。そうは聞きますが、12月22日時点で、道路の積雪は然程無い状況でした。

雪と"ヨールカ":レーニン広場(2018年12月19日)

↓未だ暗い朝8時前、歩き廻る分には「雪交じり」という程度の降り方というように感じていました。が、ユジノサハリンスク市行政府本庁舎前で佇むと、存外に激しいようにも感じられる降り方の雪でした。
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↑広場の"ヨールカ"を眺めてみました。何やら家族連れが歩き廻っている様子も視えたのですが、降る雪の中で輝く"ヨールカ"も好いものです。

「俄かに道路が雪で覆われる」という程度の雪ではありましたが、今季は「何じゃこれ?!」というような「大量の雪が短い時間に」という状況は未だ見受けられません。

雪の中に輝く"ヨールカ"を視ながら「積雪期は"序の口"か?」などと考えていました。

積雪が少なめな路面:レーニン広場の夕刻(2018年12月17日)

最近は夕刻に「薄暗い感じ」になるのが少し早いユジノサハリンスクです。午後6時近くになると、「すっかり夜...何時だ??」というように思ってしまいます。

↓午後6時過ぎにレーニン広場が視えるユジノサハリンスク市行政府本庁舎辺りを通り掛かりました。
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↑大きなレーニンより更に大きな"ヨールカ"が輝いています。

この日は「0°C」という「時季としては若干高め?」な感じにまで気温が「上昇」しました。そのためか交通量が多目なレーニン通の積雪は殆ど目立ちません。そして雨上がりのように路面が湿り、"ヨールカ"の輝きが路面に跳ね返っています。

↓ヨールカに隠れてしまったレーニンが少しだけ覗く角度の場所に佇んで、暫らく様子を視ていました。
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ユジノサハリンスクも、こういうような「光り輝くモノ」が独特な景観を創り出す季節です。

サハリン州政府本庁舎前の"ヨールカ"等(2018年12月18日)

サハリン州政府本庁舎は、コムニスチ―チェスキー通に面した巨大な建物です。高さは10階程度ですが、酷く「幅」の在る建物で、「建物の外で落ち合おう」というような話しになると「おーい!何処だ?!」と互いに逆側に居てなかなか見付からないという状況も度々です。

↓その建物の前では、<SAKHALIN 2019>こと「第1回 冬季国際少年スポーツ大会<アジアの子ども達>」の開会式へのカウントダウンが行われています。
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↑何時の間にか迎える2019年が近付き、開会式まで54日となっています。

迎える2019年が近付いたことを示すように、ロシア流のクリスマスツリーである"ヨールカ"が登場しました。

↓サハリン州政府本庁舎の前に巨大な"ヨールカ"が聳え立っています。広角レンズで撮った画で、遠近感が多少誇張されてしまいますが、それでも背後の建物と比べて、"ヨールカ"が非常に大きいことがよく判ります。「20mは在るだろうか?」という感じです。
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↑11月末頃から準備が始まり、12月15日から本格的に点灯しています。夜通し点いているようで、未だ暗い朝8時前にも未だ輝いています。外は氷点下10°C前後です。

↓ここの"ヨールカ"は、どういう仕掛けなのか、様々な色にランプが切り替わって行くようになっています。
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↑"マロースじいさん"(ヂェッド・マロース)と"雪娘"(スネグーロチカ)という季節のキャラクターも居ます。"等身大"より少し大きいような感じがしますが、何か凄くリアルな感じがします。

昨シーズンの例では、概ね1月半ば過ぎまで、この"ヨールカ"は眼を愉しませてくれます。