День Святого Валентина(聖バレンタインデー)のパーティーを告知するポスター(2018年02月02日)

↓近所のビルに入居するレストランの入口への通路で、こういうポスターを視掛けました。
День Святого Валентина.jpg
↑<St.V's>という文字に「14 ФЕВРАЛЯ」(2月14日)と在ります。そして「PARTY」(パーティー)ですから、これは「2月14日の聖バレンタインデーにパーティー」という告知です。

花でハート形を作って、ハート形の花びらのようなモノが散っていて、キューピッドが弓矢を持って飛んでいるようなポスターの絵柄は、日本国内でも在りそうな「"バレンタインデーのイメージ"そのもの」のように思いました。そのまま拝借して、日本国内でも「バレンタインデー」の催事の告知に利用出来そうな位に思いました。

「バレンタインデー」は古代ローマの故事に起源が在るという説が有力です。キリスト教の司祭であったヴァレンティヌス(バレンタイン)は、結婚を禁じられて嘆き悲しむ兵士達を憐み、密かに婚姻の儀式を行っていました。そうしたヴァレンティヌス(バレンタイン)の行いは帝国に禁じられてしまうのですが、それでも密かに婚姻の儀式を続けました。そして、とうとうヴァレンティヌス(バレンタイン)は粛清されてしまうのですが、それが「神々の女王にして家庭と結婚の神」とされた「女神ユーノーの日」であった2月14日だったというのです。爾来、2月14日は「カップルの愛の誓いの日」とされ、「バレンタインデー」と呼ばれるようになったのだといいます。

そういうことではありますが、上述したような「云われ」を知ったのは、筆者自身は「相当に年齢を重ねてから何かで読んだ」ということでした。日本国内の様子から、何となく「菓子業界の販売キャンペーンとして定着した2月14日」という程度に思っていました。が、それは大間違いで、真摯に愛を確かめようとする人達を擁護しようとし、粛清されてしまった司祭を記念するという、深い意味が在った訳です。

「云われ」は在る訳ですが、各国に在ってこの「バレンタインデー」は、「愛する人同士で贈り物を贈り合ったり、一緒に楽しく過ごす日」ということになっているようです。

ロシアに在って、この「バレンタインデー」は「少し新しい風物」であるようです。一定程度の認知を得たのは、恐らくこの5年や10年のことのようです。

ロシアでの「バレンタインデー」は、何となく「男性が女性にプレゼント」という雰囲気が強いそうです。少なくとも「女性が男性に贈り物」ということではないようです。日本では商業施設に、女性が沢山集まっている"特設チョコレート売場"が登場しますが、サハリンでそういうモノは視掛けません。

また、ロシアの人達は何かと"記念日"ということで食事を愉しむというようなことも好きなようですから、「バレンタインデー」にお気に入りのレストランに連立って出掛けるということもポピュラーなようです。

偶々視掛けたポスターは、「2月14日の聖バレンタインデーにパーティー」という触れ込みで、レストランに楽器を演奏するミュージシャン達が登場するという内容です。「バレンタインデー」にお気に入りのレストランに連立って出掛けるなら、「是非、当店へ!」という訳です。

何かの記念日としての「しろまるしろまるデー」というものは、例えば外食業のような場所から、一定程度浸透して行くというのは、或いは日本でもロシアでも余り差が無いのかもしれません。

今般、偶々「バレンタインデー」のポスターを視掛けましたが、秋深まった10月末には、方々のレストラン等で「"ハロウィーン"の飾り」を多々視掛けました。"ハロウィーン"もロシアでは、やや目新しいモノのようです。

"ハロウィーン"と言えば、日本でも「何時の間に、色々と催事が行われるようになったのか?」という感です。筆者は、確か中学か高校の英語の教科書に、何やら"ハロウィーン"に関する文章が出ていたのを読んで、「英語圏の風習なのか?アメリカの流儀?」程度に思った記憶が在ります。そういうモノであった筈が、近年では随分と賑やかなようです。

話しが飛んだので戻します。

「バレンタインデー」そのものは、「何らかの販促キャンペーン」で社会的に認知、浸透しているものなのかもしれません。が、その「云われ」に鑑みて、年に一度位は「大切な人達との掛け替えのない絆の尊さを想う」ということをしても善いような気がしないでもありません。

その「バレンタインデー」は丁度1週間後です。

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