2022年3月25日
闘杏会会員の皆様へ
杏林大学ラグビーフットボール部
総監督新甫 雄二郎
総監督退任のご挨拶
拝啓 貴会ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
また平素は格別のご協力を賜り誠に有難く厚く御礼申し上げます。
新型コロナ禍、欧州での戦争、石油高騰による経済不安定、国内各地の地震など、不安要素が多い今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、私は2021年度(2022年3月末日)をもちまして、杏林大学ラグビー部総監督を退任することになりましたのでご報告申し上げます。これまでの長い間、皆さんからの手厚いご支援とご協力に厚く御礼申し上げます。
2022年度(2022年4月1日)から杏林大学ラグビー部では、当面の間、監督や総監督を置かずに、学生主体の運営に体制変更することになりました。本決定に至った背景は以下の通りです。
(1)新型コロナ禍など現在の環境下での合同チーム(3校)運営においては、柔軟な対応や判断の即時性が求められるため、合同チームにおける学生同士のコミュニケーションの深層・強化をはかる必要があり、従来のような指導者体制によるガバナンスが効きにくい活動環境になっていること。
(2)杏林大学の部員数(選手2名、Mgr.2名 卒業生除)に対して指導者体制が「頭でっかちな組織」になっており「学生の主体性」が失われていること。
(3)吉呑監督の退任により、指導者の後進育成が役割である総監督は不要であること。
(吉呑監督の4年間にわたる長野県からの遠隔指導には地理的困難が多く、新型コロナ禍でさらに指導環境が厳しくなり監督任務の継続は限界であるとの判断に至りました。また、吉呑監督の職務事情や家族介護等の理由も加わっています)
本件は顧問・副顧問の先生方、闘杏会役員会、現役生、指導者等の関係者間で協議され決定・合意に至りました。
なお、今後の現役生とのコミュニケーションパイプは闘杏会の役員会が担うことで検討されています。合わせて、2022年4月からは、中堅OB世代がリーディングする新たな闘杏会の役員会体制となり、世代を超え多様性を持った役員会組織になる予定です。この件はあらためて闘杏会の役員会からアナウンスがあると思います。
二代目監督23年、二代目総監督7年、合計30年間の杏林大学ラグビー部での指導者生活でした。これまでのOB/OGそして関係者の皆様のご協力や支えがあってこそ、私も様々な事案に対処することができました。あらためて深く感謝申し上げます。
今後は闘杏会の役員のひとりとして活動をサポートしていくことになります。OB/OGの皆様におかれましても、引き続き現役生への応援ならびにご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
最後に。。。
初代監督(名誉顧問)・総監督の黒田さん、三代目竹内監督、四代目吉呑監督、そして歴代の顧問の先生/闘杏会会長/闘杏会役員会幹事/闘杏会会員の皆様に、深い感謝と敬意を表しまして私の退任の挨拶とさせて頂きます。
敬具
<追伸>
将来的に杏林大学ラグビー部での「監督」を志す方OB/OGの方がいらっしゃった場合、その就任にあたりましては、大学顧問・副顧問の先生方、闘杏会会長、現役生との協議・合議によって決定・承認されることになっております。
今後指導者就任の意思がある方は闘杏会会長までご連絡をお願い致します。
以上
この度、吉呑雅志は2021年度をもってラグビー部監督を退任することとなりました。
この場をお借りしてご報告と御礼、今後の指導者体制の変更についてご案内申し上げます。
2008年度からコーチとして、そして2018年度からは前任竹内さんより監督を拝命し、チーム運営・アイデンティティの継承に努めて参りました。我々チームは小職就任当時から現在も慢性的な部員不足が続き、杏林大学単独チームとして公式戦参戦できないシーズンを多数経験しました。過去には明星大学や日本社会事業大学と、そして現在、東京農工大学、東京電機大学と合同チームとして活動し、厳しい環境に立ち向かって参りました。更に大きな環境変化として、2016年度から当時の八王子キャンパスから井の頭キャンパスへの大学移転にともない、学内のグランドがない状況下ラグビーと向けあってきました。
決して恵まれない環境でも、このラグビー部に入部した学生は、「考えるラグビー」を胸に創意工夫を凝らし、難局を乗り越えて卒業していきました。そのような彼らの姿を見届けられたことは、小職にとって代えがたい経験であり、彼らには感謝・敬意の念でいっぱいです。小職の指導が至らぬ中でも、このチームだからこそ得られた貴重な経験が、社会の第一線で活躍する卒業生の原動力であることは間違いないでしょう。
一方、小職の指導を振り返ると、心残りは多いですが後悔はありません。200名近い闘杏会メンバーの中から指導者としてチームに携わることができたことを振り返り、大変光栄だったと感じています。さらに合同チームの指導者としても他校の学生と向き合うことができたかけがいのない経験でした。しかし強い心残りには、監督就任時から現在まで学生には単独チームでの公式戦参戦はおろか、小職が味わったリーグ優勝の感覚を経験させられなかったことです。加えて監督就任時掲げた「再現性」あるチーム作りにも道半ばでした。そのような至らぬ小職に14年間、たくさんの皆さんからご理解、寛大な取り計らいのもと、なんとか任務の継続できました。これまでご指導、応援をいただきました闘杏会の皆さまをはじめ、合同チームの学生、OBの皆さま、前監督の竹内さんにおかれましては感謝申し上げます。そしてなにより、新甫総監督におかれましては、長きにわたりチームの礎を作り守られてきた功労だけでなく、至らぬ小職へのご指導にご尽力いただき感謝しつくせません。本当にありがとうございました。
2022年度から今後のチーム体制として、指導者は当面の間不在となります。
これからは学生主体で「考えるラグビー」の具現化とともに、自由な発想で難局を乗り越えてもらうことを期待しています。このアイデンティティは世代を問わず闘杏会・学生との間の共通言語です。これからも学生と闘杏会が共通言語を元に、絆を深め、伝統の灯を継承することを願っています。
これまでの感謝とともに、今後の杏林大学ラグビー部の発展を祈念してご挨拶に代えさせていただきます。本当にありがとうございました
先週土曜日、納会を開催し今年度の活動を終了いたしました。ご来場いただきました両顧問の先生、闘杏会の皆さま、ありがとうございました。改めて今年度も無事に活動できたこと、多くの皆さまに感謝申し上げます。
今年度もコロナウイルス感染拡大に四苦八苦し活動をして参りました。今年度、小職は感染拡大の影響で指導者として相応しい活動ができませんでした。遠隔地からの対応ながら指導者として致命的かつ課題残る1年でした。そのような中、学生は少ない人数ながらアイデアを出し合って、充実した活動を目指し努力してきたと振り返ります。新たな仲間も入部し、来年度以降はその仲間たちと 益々充実したラグビー生活を過ごしてもらいたいと思います。
納会で私からお伝えしたことは下記3点です。
- 学生への活動の労い
- 個人最適からチーム最適に向けたコミュニケーションの醸成
- チームスローガンの再現性の検証
特にコミュニケーションについては、学生内にとどまらず闘杏会メンバーともに活性化すべき懸案事項です。感染拡大下ではより重要になろうかと思います。
また、再現性の検証ではまだチーム内の浸透は不十分です。グランド外の仕草や振る舞いはグランド内で鏡のように反映されます。チーム内の規律も同様です。プレーの規律にそのまま反映されます。その意識醸成を学生には意識してもらいたくお伝えしました。
多くの学生から納会で、 今年度は勝利を報告できず悔しいと吐露していました。非常に前向きで熱い思いを秘めた学生がいることに今後のラグビー部への期待を抱きました。
来年度以降はこれまで以上に充実したシーズンにできること願ってます。
最後に、闘杏会の皆さまにおかれましては、今後も学生へのご支援、ご指導いただきますようお願い申し上げます。