「えぞいちご+りんご」?(2017年05月07日)

「冷蔵庫にパック入りのジュースでも入れて置いて、一寸飲む」という程度のことは、国や地域が違おうと、何処でもやっていることのように思います。

ユジノサハリンスクでも、冷蔵庫に入れて置くようなパック入りのジュースは、様々な種類が売られています。幾つかロシアのポピュラーな会社が在るらしく、それらの会社の様々な製品がスーパーの売場を占拠しています。

売場を占拠するかのように色々な種類のジュースが在る訳ですが、こういうモノのパッケージは何処の国でも似たようなもので、材料や味の基礎になっている果物の画が入っています。

パッケージの果物の画を見て求めてみれば、別段に名前の外国語を読んでも、読まなくても「ハズレ」は在りません。オレンジやりんごやブドウ、或いはトマト等「視れば判る」が多く在る他方、「何なんだ?これは?!」という、よく判らないモノも見受けられます。

↓その「よく判らない」を「敢えて」求めてみました。
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↑果物等に明るいでもないことも在って、画を視ても「何??」という感じでした。

よく視れば「малина」(マリーナ)と在ります。ロシアの女性の名前に"マリーナ"という例が在りますが、それは「Марина」と綴り、一寸違います。日本の人が聞いたり言ったりをやや苦手とする"л"(L)と"р"(R)の違いです。

この「малина」(マリーナ)は「えぞいちご」というモノだということです。「えぞいちご」の実は非常に酸味が強いジュースが出来るらしく、「りんご」のジュースで強過ぎる酸味を中和している訳です。

この「малина」(マリーナ)のようなモノは「ягода」(ヤーゴダ)と総称しています。「イチゴ類」ということになりますが、ジュース等が売られている場面を視ると、こうした「イチゴ類」というモノがロシアでは好まれているように見受けられます。

筆者は1990年代にモスクワに滞在した経験が在りますが、その際に住まいの近隣でこうしたパックのジュースを求めようとすれば「何語がよく判らない言葉で標記されたモノ」(=何処とも判らない国々からの輸入品)ばかりでした。その頃、何となく頻繁に求めていたオレンジジュースは、後からフィンランドの製品だったと判ったのでしたが。それも「完全な昔話」です。現在では、ロシアの製品が圧倒的な多数派です。

それにしても、この「えぞいちご+りんご」のジュースは、日本国内では「在りそうで、無い?」という感じの味わいでした。酸味が強いらしい「えぞいちご」が「りんご」で中和され、なかなかにバランスが好いのです。サハリンでは1リットル入りのパックが110ルーブル程度で売られていますが、「日本円で200円強」で販売が叶うのであれば、「日本で売っていても買うかもしれない?」というように思えました。

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