キエフ風カツレツ(2017年07月29日)

友好都市コルサコフ市の同世代の生徒達との交流に参加する稚内市内の高校生がサハリンに到着することになりました。

往路は空路でユジノサハリンスクに入ることになったのですが、到着時刻がやや遅めです。そういう場合には、遅めな時間帯まで営業している近くのお店に夕食を事前にお願いしておくのが善いということになりました。

空港に飛行機が着いて、入国手続を済ませてユジノサハリンスク都心部の宿に着くのは午後10時半を過ぎそうな状況です。「かなり遅い夕食」という時間帯ですが、宿の近くに折り好く"新装開店"となったロシア料理の店が在りました。とりあえずサハリン上陸を果たす生徒諸君をロシア料理で迎える段取りになったのです。

↓メインディッシュがこの「キエフ風カツレツ」です。
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↓中にチーズを入れて鶏肉を成形し、衣を着けて揚げ焼きにするのが「キエフ風カツレツ」です。
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何となく「ロシアの料理」ということになると、この「キエフ風カツレツ」は出番が多い感じです。キエフはウクライナの首都ではありますが、ロシア料理の店ではこれは定番という感のメニューです。この「キエフ風カツレツ」の前にはスープの「ボルシチ」も登場でした。

稚内市内の高校生が、この「コテコテなロシア風な料理」にどのような反応を示すかと思いながら様子を視ていましたが、「美味しい!」を連呼して、皆さん完食でした。「ボルシチ」は「如何にもロシアでポピュラーなスープ」という外観かもしれませんが、「キエフ風カツレツ」は少し手が込んだ洋食店のメニューという雰囲気なのです。「キエフ風」と付くので異国風ではありますが、モノとしては日本国内の店で「チーズチキンカツ」程度の命名で出していても違和感が薄い位です。ナイフとフォークで切ったカツレツを口に運んで、思わず頷く生徒も見受けられました。

「気に入ってもらえるものか?」と思いながら準備をした側としては、非常に安堵しました。

サハリン時間で日付が改まるような頃、稚内の時間、日本時間では午後10時台です。高校生位なら、午後10時台は未だ眠っていない時間帯である場合が多いかもしれませんが、サハリンに居る以上は「日付が改まった頃」である訳で「明日に備えて早く休んだ方が善い」という話しをして別れました。

サハリンで色々な経験をすることになるであろう生徒諸君の最初の「ロシアとの遭遇」は、なかなかに美味しかった「キエフ風カツレツ」だった訳です。

ユジノサハリンスク市行政府 本庁舎(2017年07月23日)

↓日が傾いて、日没時刻が近付くと、ユジノサハリンスク市行政府の本庁舎では、建物を照らし出す照明が灯り始めます。
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↑ガラス張りになっている中央の扉に"人のシルエット"のようなモノが視えていますが、これは庁舎と向き合うように広場に立っている巨大なレーニン像です。

ユジノサハリンスク市行政府の本庁舎は、レーニン像が立っている広場からレーニン通を挟んだ正面に在ります。

この本庁舎は市長や副市長の執務室や会議室、幾つかの部局が入っています。ユジノサハリンスク市行政府には色々な部局が在りますが、各部局は市内の方々で分庁舎として使われている建物に入っています。この本庁舎で全ての用事が足りるということでもないようです。

稚内市との交流で御世話になる「国際・地域間関係担当部」はこの本庁舎の1階に事務室が在ります。

建物の壁、上の方に支障が飾られています。市章は、暗くなるとライトが点くような仕掛けになっています。よく視ると、入口のガラス扉の奥にも大きな市章が飾られていて、それにも灯りが入っています。

この建物そのものは、少し長い経過が在る建物のようです。少なくとも1990年代前半には在った建物で、その時点で多少年季が入っていたことを筆者は記憶しています。2000年代に入ってから外壁材を綺麗に貼って外見が美しくなり、やがて内装も綺麗に改修しています。階段の一部等の例外的な個所を覗くと「随分、新しい庁舎だ...」という印象を受ける場所です。このユジノサハリンスク市の庁舎に限らず、やや古い建物の外観を改修している例は、方々に多く見受けられます。

庁舎の直ぐ前の少し広い場所ですが、催事の際に"特設ステージ"が作られる場合も在ります。