「サハリンのコルサコフ港の隣りは日本の北海道の稚内港です!」とロシア全土の皆さんに教えてあげたくなるニュース(2017年07月20日)
サハリンのテレビ局ASTVのウェブサイトで「注目したい話題」に出くわしました。
↓サハリンのテレビ局ASTVのウェブサイトに掲載された記事(ロシア語)
>>Билеты на паром Вакканай-Корсаков-Вакканай теперь можно купить в Интернете
↓これは稚内港から出航しようとする場面ですが、この<ペンギン33>の乗船券に関して、ロシアの方が"ネット販売"で求められるようになったというニュースが伝えられました。
17-06-2017 P33.jpg
**** ↓拙訳↓ ****
7月20日からロシア国民は「稚内―コルサコフ―稚内」の連絡船乗船券をインターネット利用で購入出来るようになる。サハリンの住民、またはサハリン州を訪れる人達が、2016年からはユジノサハリンスクとシャフチョルスク、ホルムスク、ネベリスク、或いはオハとノグリキとの間のバス乗車券を、2017年からはコルサコフとクリル諸島を結ぶ航路(使用船<イーゴリ・ファルフトディーノフ>)、ペトロパブロフスク・カムチャツキーとセベロクリリスクとを結ぶ航路(使用船<ギパニス>)の各航路の乗船券を求めることが出来るようになっているRFBUS.RUというウェブサイトで、この乗船券が求められるようになるのである。
このウェブサイトの利用で、日本の稚内への旅行が手配出来るということになる。
自身や家族の乗船券を求めるべくユジノサハリンスクへ向かう必要が在ったサハリンの他都市の住民は、このサイトのお蔭でそういう必要も無くなる。支払いは銀行の決済用カードを利用する現金を動かさない型であり、「手元」にはロシア国民の国外旅行用パスポートと有効な査証(ビザ)、或いは出発の5日前までに査証の取得が適う旨を証するものが在れば善い。
乗客との連絡は登録時に指定する電子メールアドレスを介して行うこととなるが、これにより必要な連絡、殊に天候等により運航状況の変更等も乗客に連絡可能ということになる。
大人に伴われる5歳までの乳幼児1人は無料で、6歳から11歳までの児童は通常料金の半額となる。そして<ペンギン33>では、乗客1人につき2個の手荷物、総重量50kgまでは持込が可能である。
この航路に関して、ロシア国民は所在地や居住地と無関係に乗船券を購入して航路が利用出来るようになる。サハリンへ至った旅行者は、コルサコフ港に向かって稚内港を目指すことが出来る訳だが、そのために必要なのは査証と国外旅行用のパスポートに、サービスを利用する端末(スマートフォン)だけだ。
海を行く<ペンギン33>は、2017年9月19日まで運航を行う計画だ。
「"コルサコフ・稚内"の航路には既に長い歴史が在る。1999年から日本の<ハートランドフェリー>社が<アインス宗谷>を運航していた。遺憾ながらこの航路による貨客輸送が減少してしまい、日本の関係機関の努力も在ったが、航路が会社にとって大きな負担となってしまった。2015年9月、この航路は運航を停めてしまった。新たな運航体制を模索して巧く行かなかった中、サハリン州当局による支援が在った。2016年、サハリンと北海道のオレグ・コジェミャコ、高橋はるみ両知事が航路維持の重要性ということで一致した。そして<サハリン海洋汽船>(SASCO)社がこの航路の運航可能性を探り、"稚内―コルサコフ―稚内"の運航に供する双胴船<ペンギン33>を見出した」と<ダリトランスセルヴィス>社のゲンナージー・コトリコフ副社長は述べた。
コトリコフ副社長によれば、2017年1月1日以降、ロシアと日本の両国で、双方の国民が往来する際の査証体制の緩和ということが同時並行的に行われているのだという。これは2016年12月15日から16日に催されたロシアのプーチン大統領と日本の安倍首相による会談の中、ロシアと日本の両国関係をより広範な互恵的関係に向けて行こうということでの、意見の一致を踏まえた措置であるという。
これによって、ロシア国民は「30日を超えない範囲で短期滞在をすることが可能で3年間有効の数次査証(マルチビザ)」を取得する手続きを取ることが適うようになり、他にも日本の受入期間等の保証義務が廃され、独自に旅行の手配を進められるようになった。
こうした査証体制の簡素化を受けた券の新たな販売体制を検討するということについて、<ペンギン33>の入出港時の代理店を務める<ダリトランスセルヴィス>社では「稚内―コルサコフ―稚内」の連絡船乗船券をインターネット利用で購入出来るように提言し、日本側の賛同を得たのだという。
**** ↑拙訳↑ ****
"ネット販売"で求められるようになったという「事実そのもの」に加えて、航路の経過、査証緩和の件も併せて話題になっています。
話題になっている「RFBUS.RU」というウェブサイトも視てみました。
↓記事で紹介されるバスの乗車券や船の乗船券が購入出来るウェブサイト(ロシア語)
>>RFBUS.RU официальный сайт. Расписание автобусов. Купить билет на автобус онлайн. Автовокзалы и перевозчики. Бронирование и цена билетов и туров через Интернет
ウェブサイト<RFBUS.RU>の「出発地」(ОТКУДА)の欄に"Кор"と入れると「Корсаков порт, Сазалинская область」(コルサコフ港 サハリン州)と選択肢が出て選べます。「目的地」(КУДА)の欄に"Вак"と入れれば、「Вакканай порт, Япония」(稚内港 日本)と選択肢が出て来ます。間違いなく利用出来ることが判りました。
後からパスポート情報等を求められるとのことですが、その際に「ロシアのパスポート情報に該当しない情報」を入力すると「販売不可」となるようです。
「8月運航の便での旅行需要」を念頭に準備を急いだものと見受けられますが、"成果"に期待したいところです。
この記事を御覧になった皆さんで、ロシアにお友達がいらっしゃる方におかれては、この件を御報せして頂ければ幸いです。
↓サハリンのテレビ局ASTVのウェブサイトに掲載された記事(ロシア語)
>>Билеты на паром Вакканай-Корсаков-Вакканай теперь можно купить в Интернете
↓これは稚内港から出航しようとする場面ですが、この<ペンギン33>の乗船券に関して、ロシアの方が"ネット販売"で求められるようになったというニュースが伝えられました。
17-06-2017 P33.jpg
**** ↓拙訳↓ ****
7月20日からロシア国民は「稚内―コルサコフ―稚内」の連絡船乗船券をインターネット利用で購入出来るようになる。サハリンの住民、またはサハリン州を訪れる人達が、2016年からはユジノサハリンスクとシャフチョルスク、ホルムスク、ネベリスク、或いはオハとノグリキとの間のバス乗車券を、2017年からはコルサコフとクリル諸島を結ぶ航路(使用船<イーゴリ・ファルフトディーノフ>)、ペトロパブロフスク・カムチャツキーとセベロクリリスクとを結ぶ航路(使用船<ギパニス>)の各航路の乗船券を求めることが出来るようになっているRFBUS.RUというウェブサイトで、この乗船券が求められるようになるのである。
このウェブサイトの利用で、日本の稚内への旅行が手配出来るということになる。
自身や家族の乗船券を求めるべくユジノサハリンスクへ向かう必要が在ったサハリンの他都市の住民は、このサイトのお蔭でそういう必要も無くなる。支払いは銀行の決済用カードを利用する現金を動かさない型であり、「手元」にはロシア国民の国外旅行用パスポートと有効な査証(ビザ)、或いは出発の5日前までに査証の取得が適う旨を証するものが在れば善い。
乗客との連絡は登録時に指定する電子メールアドレスを介して行うこととなるが、これにより必要な連絡、殊に天候等により運航状況の変更等も乗客に連絡可能ということになる。
大人に伴われる5歳までの乳幼児1人は無料で、6歳から11歳までの児童は通常料金の半額となる。そして<ペンギン33>では、乗客1人につき2個の手荷物、総重量50kgまでは持込が可能である。
この航路に関して、ロシア国民は所在地や居住地と無関係に乗船券を購入して航路が利用出来るようになる。サハリンへ至った旅行者は、コルサコフ港に向かって稚内港を目指すことが出来る訳だが、そのために必要なのは査証と国外旅行用のパスポートに、サービスを利用する端末(スマートフォン)だけだ。
海を行く<ペンギン33>は、2017年9月19日まで運航を行う計画だ。
「"コルサコフ・稚内"の航路には既に長い歴史が在る。1999年から日本の<ハートランドフェリー>社が<アインス宗谷>を運航していた。遺憾ながらこの航路による貨客輸送が減少してしまい、日本の関係機関の努力も在ったが、航路が会社にとって大きな負担となってしまった。2015年9月、この航路は運航を停めてしまった。新たな運航体制を模索して巧く行かなかった中、サハリン州当局による支援が在った。2016年、サハリンと北海道のオレグ・コジェミャコ、高橋はるみ両知事が航路維持の重要性ということで一致した。そして<サハリン海洋汽船>(SASCO)社がこの航路の運航可能性を探り、"稚内―コルサコフ―稚内"の運航に供する双胴船<ペンギン33>を見出した」と<ダリトランスセルヴィス>社のゲンナージー・コトリコフ副社長は述べた。
コトリコフ副社長によれば、2017年1月1日以降、ロシアと日本の両国で、双方の国民が往来する際の査証体制の緩和ということが同時並行的に行われているのだという。これは2016年12月15日から16日に催されたロシアのプーチン大統領と日本の安倍首相による会談の中、ロシアと日本の両国関係をより広範な互恵的関係に向けて行こうということでの、意見の一致を踏まえた措置であるという。
これによって、ロシア国民は「30日を超えない範囲で短期滞在をすることが可能で3年間有効の数次査証(マルチビザ)」を取得する手続きを取ることが適うようになり、他にも日本の受入期間等の保証義務が廃され、独自に旅行の手配を進められるようになった。
こうした査証体制の簡素化を受けた券の新たな販売体制を検討するということについて、<ペンギン33>の入出港時の代理店を務める<ダリトランスセルヴィス>社では「稚内―コルサコフ―稚内」の連絡船乗船券をインターネット利用で購入出来るように提言し、日本側の賛同を得たのだという。
**** ↑拙訳↑ ****
"ネット販売"で求められるようになったという「事実そのもの」に加えて、航路の経過、査証緩和の件も併せて話題になっています。
話題になっている「RFBUS.RU」というウェブサイトも視てみました。
↓記事で紹介されるバスの乗車券や船の乗船券が購入出来るウェブサイト(ロシア語)
>>RFBUS.RU официальный сайт. Расписание автобусов. Купить билет на автобус онлайн. Автовокзалы и перевозчики. Бронирование и цена билетов и туров через Интернет
ウェブサイト<RFBUS.RU>の「出発地」(ОТКУДА)の欄に"Кор"と入れると「Корсаков порт, Сазалинская область」(コルサコフ港 サハリン州)と選択肢が出て選べます。「目的地」(КУДА)の欄に"Вак"と入れれば、「Вакканай порт, Япония」(稚内港 日本)と選択肢が出て来ます。間違いなく利用出来ることが判りました。
後からパスポート情報等を求められるとのことですが、その際に「ロシアのパスポート情報に該当しない情報」を入力すると「販売不可」となるようです。
「8月運航の便での旅行需要」を念頭に準備を急いだものと見受けられますが、"成果"に期待したいところです。
この記事を御覧になった皆さんで、ロシアにお友達がいらっしゃる方におかれては、この件を御報せして頂ければ幸いです。