<ヴォストーク65> リーグ戦8連勝!!:バスケットボール<スーパーリーグ>(2019年01月07日)
ロシア正教のクリスマスということで祝日だった1月7日、ユジノサハリンスクは最低気温が「氷点下25°C」という次元にまで冷え込みました。
こういう厳しい冷え込みの中ですが、バスケットボール<スーパーリーグ>は熱戦が続いています。各チームが「2回目の顔合わせ」ということになる、リーグ戦の後半に入ったところです。
ユジノサハリンスクでの祝日開催という試合にやって来るのは、サンクトペテルブルグの<スパルターク>というチームです。
<スパルターク>は1935年にレニングラードで起こったチームを起源としています。1935年に<スパルターク>というチームとして活動する以前、帝政末期、ロシア革命前にバスケットボールというモノがロシアに伝播して以来の「(ロシアでの)競技の歴史そのもの」をチームは負っている側面さえあると言います。
<スパルターク>はソ連時代を通じて国内リーグで存在感を示し続け、ソ連代表チームに選手を送り込むこともしていた経過が在る「名門」です。ロシアのバスケットボールのリーグが現在の状況になって<スーパーリーグ>に参加していますが、何時も上位を争っているチームです。
今季(2018-19シーズン)、シーズンが始まったばかりの頃に<ヴォストーク65>がサンクトペテルブルグへ乗り込んで<スパルターク>と対戦しています。その試合では<ヴォストーク65>が勝っています。
それから展開しているリーグ戦で、<スパルターク>はここまでに11勝5敗で、<ヴォストーク65>の13勝3敗を「追うグループ」に在る状況です。
↓クリスマスということで、試合前のオープニングには<芸術学校>の生徒達が登場し、御馴染みのダンスチームやマスコットの"ティム"と共演した場面が在りました。
07-01-2019 game (1).JPG
華やかな演出の下、殆ど満員の観衆が見守る中で、上位を競うチーム同士の対戦ということになる試合が始まりました。
第1クォータは、イルクーツクから<ヴォストーク65>へ移籍して来たばかりの#11 アレクサンドル・アニシーモフの鮮やかな3点シュートで得点が動き始めました。<ヴォストーク65>が先行し、<スパルターク>が追い付こうとしますが、第1クォータ半ばまでの<ヴォストーク65>のリードが簡単に縮まりません。第1クォータは18対14で<ヴォストーク65>が先行です。
07-01-2019 game (2).JPG
第2クォータに入ると<スパルターク>が"流れ"を引き寄せます。<ヴォストーク65>の得点が足踏みという状況の中で<スパルターク>が得点を続け、4分が経過しようという頃には26対27と<スパルターク>がリードを奪いました。ここから、28対27で<ヴォストーク65>、31対32で<スパルターク>、33対32で<ヴォストーク65>、33対34で<スパルターク>と「得点機会の都度にリードが入れ替わる」というような激しい競り合いが続きます。
第2クォータの8分を過ぎ、<ヴォストーク65>は#17 アルチョム・ヤコヴェンコの3点シュートで40対36と少しだけリードを拡げて"流れ"を引き寄せたかに見えましたが、直ぐ後に<スパルターク>が与えられた3本のフリースローを全て決めて40対39と1点差に迫って来ました。ここで<ヴォストーク65>がタイムアウトを取り、タイムアウト明けに2得点し、25対25と互角だった第2クォータが終わりました。前半は43対39と第1クォータの4点差のままです。
「後半の勝負」という様相の中で第3クォータが始まりました。
07-01-2019 game (3).JPG
最初は<スパルターク>がフリースローで1点を加えます。対して<ヴォストーク65>は、2点、2点、3点と連続得点を挙げ、50対40と少し点差を拡げます。
この辺りから<ヴォストーク65>は勢いを得て、追い縋る<スパルターク>を振り切ってしまいます。<スパルターク>側のパスが切れてしまったり、外れたシュートのボールを<ヴォストーク65>が奪ってしまうという場面が相次ぎました。第3クォータは28対15と<ヴォストーク65>が制し、71対54というやや大きなリードを奪って第4クォータに入ります。
07-01-2019 game (4).JPG
第4クォータは<スパルターク>が必死に追い縋り、<スパルターク>が加点をする場面から始まりました。他方で<ヴォストーク65>も点差を護るべく果敢に加点を狙います。第4クォータの半ば、#3 カーマイン・ミッチェルが3点シュートを2本連続で決め、本人も「やったぞぉ!」という大きなジェスチャーを見せていましたが、82対70となった時点で「これは?勝てる?」というムードになりました。
第4クォータ自体は17対25と<スパルターク>が先行していましたが、第3クォータでの大きな点差が勝敗を分けてしまいました。試合は88対79で<ヴォストーク65>が勝利です。
両チームのシュート成功率は、<ヴォストーク65>の63.6%に対して、<スパルターク>は47.5%でした。フリースローは<ヴォストーク65>の92.9%に対して、<スパルターク>は71.9%でした。リバウンドは<ヴォストーク65>の29に対して、<スパルターク>が30です。アシストは<ヴォストーク65>の18に対して、<スパルターク>が9でした。<ヴォストーク65>は、より巧くボールを回してシュート成功率を上げることに成功していたという面が在って、そこでリードを奪うことに成功出来たのかもしれません。
<ヴォストーク65>は、定石の「ガード2+フォワード2+センター1」という布陣に拘泥せず、局面に応じて「ガード4+センター1」、「ガード1+フォワード4」というような変則的な布陣も見せていました。最近のバスケットボールでは比較的よく見受けられるものなのかもしれませんが、「面白いことをやっている...」と思いながら観ていました。リーグも後半戦に入っている中、最後まで駆け抜けるべく、色々なことを試行しているのかもしれません。益々目が離せない感です。
この結果、<ヴォストーク65>は戦績を14勝3敗とし、首位を護りました。次回のユジノサハリンスク開催の試合は1月24日ですが、この間、チームは遠征に出ます。
<ヴォストーク65>は今シーズンに登場したばかりの新興チームながらも大善戦で、早くも「地域の宝物」のような存在感を示し始めているかもしれません。
こういう厳しい冷え込みの中ですが、バスケットボール<スーパーリーグ>は熱戦が続いています。各チームが「2回目の顔合わせ」ということになる、リーグ戦の後半に入ったところです。
ユジノサハリンスクでの祝日開催という試合にやって来るのは、サンクトペテルブルグの<スパルターク>というチームです。
<スパルターク>は1935年にレニングラードで起こったチームを起源としています。1935年に<スパルターク>というチームとして活動する以前、帝政末期、ロシア革命前にバスケットボールというモノがロシアに伝播して以来の「(ロシアでの)競技の歴史そのもの」をチームは負っている側面さえあると言います。
<スパルターク>はソ連時代を通じて国内リーグで存在感を示し続け、ソ連代表チームに選手を送り込むこともしていた経過が在る「名門」です。ロシアのバスケットボールのリーグが現在の状況になって<スーパーリーグ>に参加していますが、何時も上位を争っているチームです。
今季(2018-19シーズン)、シーズンが始まったばかりの頃に<ヴォストーク65>がサンクトペテルブルグへ乗り込んで<スパルターク>と対戦しています。その試合では<ヴォストーク65>が勝っています。
それから展開しているリーグ戦で、<スパルターク>はここまでに11勝5敗で、<ヴォストーク65>の13勝3敗を「追うグループ」に在る状況です。
↓クリスマスということで、試合前のオープニングには<芸術学校>の生徒達が登場し、御馴染みのダンスチームやマスコットの"ティム"と共演した場面が在りました。
07-01-2019 game (1).JPG
華やかな演出の下、殆ど満員の観衆が見守る中で、上位を競うチーム同士の対戦ということになる試合が始まりました。
第1クォータは、イルクーツクから<ヴォストーク65>へ移籍して来たばかりの#11 アレクサンドル・アニシーモフの鮮やかな3点シュートで得点が動き始めました。<ヴォストーク65>が先行し、<スパルターク>が追い付こうとしますが、第1クォータ半ばまでの<ヴォストーク65>のリードが簡単に縮まりません。第1クォータは18対14で<ヴォストーク65>が先行です。
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第2クォータに入ると<スパルターク>が"流れ"を引き寄せます。<ヴォストーク65>の得点が足踏みという状況の中で<スパルターク>が得点を続け、4分が経過しようという頃には26対27と<スパルターク>がリードを奪いました。ここから、28対27で<ヴォストーク65>、31対32で<スパルターク>、33対32で<ヴォストーク65>、33対34で<スパルターク>と「得点機会の都度にリードが入れ替わる」というような激しい競り合いが続きます。
第2クォータの8分を過ぎ、<ヴォストーク65>は#17 アルチョム・ヤコヴェンコの3点シュートで40対36と少しだけリードを拡げて"流れ"を引き寄せたかに見えましたが、直ぐ後に<スパルターク>が与えられた3本のフリースローを全て決めて40対39と1点差に迫って来ました。ここで<ヴォストーク65>がタイムアウトを取り、タイムアウト明けに2得点し、25対25と互角だった第2クォータが終わりました。前半は43対39と第1クォータの4点差のままです。
「後半の勝負」という様相の中で第3クォータが始まりました。
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最初は<スパルターク>がフリースローで1点を加えます。対して<ヴォストーク65>は、2点、2点、3点と連続得点を挙げ、50対40と少し点差を拡げます。
この辺りから<ヴォストーク65>は勢いを得て、追い縋る<スパルターク>を振り切ってしまいます。<スパルターク>側のパスが切れてしまったり、外れたシュートのボールを<ヴォストーク65>が奪ってしまうという場面が相次ぎました。第3クォータは28対15と<ヴォストーク65>が制し、71対54というやや大きなリードを奪って第4クォータに入ります。
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第4クォータは<スパルターク>が必死に追い縋り、<スパルターク>が加点をする場面から始まりました。他方で<ヴォストーク65>も点差を護るべく果敢に加点を狙います。第4クォータの半ば、#3 カーマイン・ミッチェルが3点シュートを2本連続で決め、本人も「やったぞぉ!」という大きなジェスチャーを見せていましたが、82対70となった時点で「これは?勝てる?」というムードになりました。
第4クォータ自体は17対25と<スパルターク>が先行していましたが、第3クォータでの大きな点差が勝敗を分けてしまいました。試合は88対79で<ヴォストーク65>が勝利です。
両チームのシュート成功率は、<ヴォストーク65>の63.6%に対して、<スパルターク>は47.5%でした。フリースローは<ヴォストーク65>の92.9%に対して、<スパルターク>は71.9%でした。リバウンドは<ヴォストーク65>の29に対して、<スパルターク>が30です。アシストは<ヴォストーク65>の18に対して、<スパルターク>が9でした。<ヴォストーク65>は、より巧くボールを回してシュート成功率を上げることに成功していたという面が在って、そこでリードを奪うことに成功出来たのかもしれません。
<ヴォストーク65>は、定石の「ガード2+フォワード2+センター1」という布陣に拘泥せず、局面に応じて「ガード4+センター1」、「ガード1+フォワード4」というような変則的な布陣も見せていました。最近のバスケットボールでは比較的よく見受けられるものなのかもしれませんが、「面白いことをやっている...」と思いながら観ていました。リーグも後半戦に入っている中、最後まで駆け抜けるべく、色々なことを試行しているのかもしれません。益々目が離せない感です。
この結果、<ヴォストーク65>は戦績を14勝3敗とし、首位を護りました。次回のユジノサハリンスク開催の試合は1月24日ですが、この間、チームは遠征に出ます。
<ヴォストーク65>は今シーズンに登場したばかりの新興チームながらも大善戦で、早くも「地域の宝物」のような存在感を示し始めているかもしれません。
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