百貨店<サハリン>(2017年07月25日)

ユジノサハリンスク都心部の少しだけ北に寄った辺りに、街を東西に横切り、日本海側のホルムスクやネベリスクへ連なる道路に繋がるサハリンスカヤ通が在ります。豊原時代にはこの通を境に「南1丁目」、「北1丁目」となっていたようです。

このサハリンスカヤ通は、日本海側等へ通じる道と繋がるので交通量が多めで、途中に踏切が在って車の流れが滞り易く「何時も込み合っている」感じがする場所です。このサハリンスカヤ通が、街のやや西寄りを南北に貫くレーニン通と交差する場所に、「老舗百貨店」が在ります。

↓サハリンスカヤ通の、少し西に寄った辺りで交差点周辺に佇み、件の「老舗百貨店」の建物を眺めました。時間帯は午後8時近くで、百貨店の営業は終了してしまっています。
百貨店<サハリン>.jpg
↑建物の竣工や開店の年次を明記したモノにはなかなか出会えないのですが、「50年を超える伝統」が謳われ、「街のランドマーク」の一つとも言われています。

かなり古い絵葉書でも視た記憶が在る建物です。"角"の地形を生かした建物正面のデザインで、赤い「Сахалин」(サハリン)のロゴが妙に似合います。

ロシア語では、百貨店は「Универмаг」(ウニヴェルマグ)と言っています。どちらかと言うと、中小規模な感じの様々な店がテナントで入っている感じです。

この<サハリン>もそういう例に漏れず、館内には小さなテナントが多数入っていて、「屋内に小さな商店街?」という趣も在ります。眼に留まるのは「雑貨の店」という以外に形容し悪い感じの店の他、時計やアクセサリー等、或いは衣類の店が眼に留まります。館内には"スタローバヤ"と呼ばれるカフェテリア式の食堂も在れば、変わったところでは、趣味のコイン収集関係の店を目に留めました。

車輛の通行が多め、通行人も多い時間帯は、何となく騒然とした「街のど真ん中!」という感じなのですが、少しだけ静かな時間帯に様子を視ると「半世紀超の伝統を誇る典雅な建物に、現代的なロゴ等を散りばめた不思議な趣」が、何となく好い感じに視えました。

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