アイスホッケーをプレイする少年達(2017年04月23日)

「日曜日に<アリーナ・シティー>(АРЕНА СИТИ)でアイスホッケーの試合をやっている」と聞き、一寸足を運んでみました。

ユジノサハリンスクでは、アイスホッケーの試合が開催可能な場所が2箇所在ります。"公設施設"という感じの<クリスタル>と、大型ショッピングモールの傍に在る"民営"という感じの<アリーナ・シティー>です。或いは、街の人口規模として20万人程度で、所謂"商圏規模"としては30万人程度というような地域で、"アイスアリーナ"が2つというのは、なかなかに「凄いこと」のようにも思えます。他方、「それだけスケート系競技への関心が高い」ということも感じられます。

2つの施設は各々、アイスホッケーの試合が開催可能なアイスリンクを備えている会場ですが、館内は「多目的利用」が可能となっています。<アリーナ・シティー>に関しては、「サハリンにやって来る有名アーティストの公演会場」としても知られています。<アリーナ・シティー>はユジノサハリンスク市街の南側、空港へ向かう方向に在ります。会場周辺に関しては、ユジノサハリンスク市内や近郊からの路線バスも多く在る他、広大な駐車場も在る場所です。

アイスホッケーをプレイする少年達 (1).JPG

場内で催されていた試合の1つです。小学3年生位でしょうか?少年達の試合でした。小さな身体に、小さなサイズのユニフォームを身に着けている選手達ですが、確りと背番号や名前も入ったモノを身に着けています。背番号の下には「ユジノサハリンスク」とフランチャイズ都市名まで在ります。ヘルメットは練習の時に自分のモノが判り易いようになのだと思いますが、各々にステッカーを貼っている様子が視えました。

アイスホッケーをプレイする少年達 (2).JPG

大人の審判員が居て、少年たちがフェイスオフをしている場面ですが、こうして視れば選手達が幼いことが判り易い感じです。彼らが声を出した場面では、聞こえたのは"ボーイズソプラノ"でした。

アイスホッケーをプレイする少年達 (3).JPG

これは<州知事杯 アイスホッケー大会>というもので、年代別に参加チームを募っていて試合が催される大会です。観たのは「少年の部」で、写真の試合は多分"最年少"なカテゴリーだと思うのですが、計3試合を観戦しました。

「少年アイスホッケー」は、成人の試合で20分間のピリオドが「15分間」になっていました。例えば<アジアリーグ>の試合等では第1ピリオド終了後と第2ピリオド終了後に「整氷作業車」が現れて10分間から15分間程度の休憩が発生しますが、「少年アイスホッケー」では「2分間の休憩」が取られ、特段に「整氷」はしていませんでした。この日は「次々に試合」という具合だったので、試合と試合との間に「整氷」を行っていました。

少年のチームスポーツの試合では"力量"の差が歴然としてしまって、大きな点差が生じてしまう試合が見受けらますが、この試合は正しくそういうパターンでした。それでも、試合終了後には成人の試合でもやっているような流儀で、互いの健闘を称え、対戦したチームの選手達が握手を交わしています。

アイスホッケーをプレイする少年達 (4).JPG

場内には、出場している少年選手達の家族や、付き合いが在って本人達を知っている大人、或いは大人に連れられて来た幼い子ども達が見受けられ、声援を送っていました。「ダヴァイ!」(行け!)とか「フペリョード!」(進め!)というような声援や、ゴールキーパーの好セーブのような場面では「マラツィ!」(凄く好いぞ!)というような声援が聞こえます。各試合で応援する人達が入れ替わっていましたが、中には「かなり目立つ...」程度に熱が入っている方も見受けられました。「少年スポーツの試合」というものは、何処でもそういうものかもしれません。

もしかすると、ここでプレイしていた少年達の中から、「未来の名選手」が登場するかもしれません。そういうことも思ったのですが、家族等の応援を受けて、懸命に、溌溂とプレーしていた少年達の様子を愉しく拝見した一時でした。

この記事へのコメント