映画<Т-34>(2019年01月01日)
12月31日、ユジノサハリンスク市内等の映画館は軒並み休業でした。が、1月1日は各々に営業しているということが判りました。
1月1日は朝から穏やかな天候だったので、「映画館?」と思い立って出掛けてみました。
↓足を運んだのはこの<コムソモーリェツ>です。
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↑レーニン通とサハリンスカヤ通との交差点に在ります。レーニン広場やユジノサハリンスク市行政府本庁舎が在る辺りから、少し北側です。
<コムソモーリェツ>については、1990年代半ば頃まで出回っていた「少し旧い写真?」という感じのユジノサハリンスクの絵葉書でも建物が写っていて、市内では「老舗の映画館」という感です。建物の雰囲気も「旧き好き映画館」という感です。建物外観は昔風ですが、館内の座席等は最近の映画館のモノに換装されていて、券を売る仕組みも現代のモノでコンピュータで印字されたチケットを使っています。チケットに作品名と上映時間が印字され、座席も指定です。日本国内の"シネコン"で券を求める場合の様子と差は在りません。
↓建物の前に上映作品を宣伝紹介する大きなポスターのようなモノが掲出されています。
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↑ユジノサハリンスクでは、他にも映画が主体のホールでポスターのようなモノを掲出という例は在るのですが、この<コムソモーリェツ>のモノは殊更に好い雰囲気を醸し出しています。
<Т-34>という作品は12月27日から公開していると聞きますが、この<コムソモーリェツ>では1月1日が最初の上映なので、ポスターの下側にはその旨が記されています。
↓<Т-34>という作品の予告篇が広く出回っています。
[フレーム]
↑最近の映像技術を駆使して、「イマドキ風な演出?」という具合の迫力在る画が記憶に残る作品です。
<Т-34>とは、第2次大戦期のソ連軍が使っていた戦車の呼称です。1941年頃から1945年頃まで、初期型と後期型で戦車砲の大きさが違って砲塔の仕様が変わっているというようなことは在りますが、第2次大戦期のソ連軍が一貫して使用していたことが知られています。
物語の冒頭は1941年11月のモスクワ近郊です。
ソ連軍を駆逐してモスクワへ攻め込もうというドイツ軍の前に、ソ連軍の戦車隊等は大きな打撃を被り、組織的な抗戦が困難な状態になってしまっていました。そういう中、残敵掃討の任務に就いているドイツ軍部隊に対し、1輛のТ-34が何人かの歩兵と組んで果敢に抵抗します。
住民が逃げ出して放棄されてしまった小さな村を舞台に、4輛の戦車や他の車輛、歩兵小隊等からなる残敵掃討の任務に就いているドイツ軍部隊を向こうに回し、罠を仕掛けて巧みに待ち伏せをするというような戦いぶりでТ-34はドイツ軍部隊の指揮官が乗り込んでいる戦車以外を粗方撃破、または行動不能に陥れてしまいました。
そして年月は流れて1945年に入ります。
モスクワ近郊の村でТ-34と戦ったドイツ軍部隊の指揮官は昇進していて、特命を受けて捕虜収容所にやって来ました。軍の士気を鼓舞し、対ソ連軍戦車の戦術を各部隊に広めることを目的に、捕虜達を使ってソ連軍戦車1輛を実際に動かして戦車隊の演習を行うという計画が持ち上がっているのです。
ドイツ軍部隊の指揮官は、収容所幹部の部屋で収容者の記録カードを閲覧します。目的のために、戦車の指揮を執った経験が在る者をリストアップしようとしていました。そんな中「この男?!忘れもしない...」という人物に気付きました。モスクワ近郊の村で出くわし、部下達を壊滅させてくれた、あのТ-34の車長であったらしい男です。
こういう訳で、因縁在る両者が変な形で再会します。
収容所の一隅に、多少の修理作業でまた動かせる状態と見受けられるソ連軍のТ-34戦車が運び込まれます。演習の「標的」或いは「敵の役」を引き受けさせられた車長だった男は、収容者の中から昔馴染みのドライバーと、信頼に足りそうな2人の男達を見出してチームを急遽編成し、準備に当たります。準備にあたりながら「彼らの思いどおりにはさせない...」と静かに闘志を燃やしています。そこに収容所でロシア語・ドイツ語の通訳をやらされていた、収容捕虜でもある女性が色々と彼らに協力しようとします。
Т-34に乗り込む4人の男と協力者の女性はどうなるのか?という物語です。
↓館の前に掲出されたポスターは、漠然とした作品のイメージですが、この館内に在ったポスターはなかなかに好い感じです。Т-34に乗り込む4人の男と協力者の女性が並び、Т-34自体が戦闘に臨んでいる感じです。加えて背後に、「因縁の敵」であるドイツ軍士官の影も在ります。
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何となく、戦車が出て来る映画を観るというのが続いています。少し前に視た作品は、淡々と戦場で奮戦する戦車に乗っていた人達の物語でしたが、この<Т-34>はもっと「娯楽アクション」という色彩も濃いような感がしました。
1月1日の休日の日中に上映ということでしたが、ホールは存外に賑わっていました。特段に入場料の割引のようなものは無く、300ルーブルと普通な入場料でした。
1月1日は朝から穏やかな天候だったので、「映画館?」と思い立って出掛けてみました。
↓足を運んだのはこの<コムソモーリェツ>です。
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↑レーニン通とサハリンスカヤ通との交差点に在ります。レーニン広場やユジノサハリンスク市行政府本庁舎が在る辺りから、少し北側です。
<コムソモーリェツ>については、1990年代半ば頃まで出回っていた「少し旧い写真?」という感じのユジノサハリンスクの絵葉書でも建物が写っていて、市内では「老舗の映画館」という感です。建物の雰囲気も「旧き好き映画館」という感です。建物外観は昔風ですが、館内の座席等は最近の映画館のモノに換装されていて、券を売る仕組みも現代のモノでコンピュータで印字されたチケットを使っています。チケットに作品名と上映時間が印字され、座席も指定です。日本国内の"シネコン"で券を求める場合の様子と差は在りません。
↓建物の前に上映作品を宣伝紹介する大きなポスターのようなモノが掲出されています。
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↑ユジノサハリンスクでは、他にも映画が主体のホールでポスターのようなモノを掲出という例は在るのですが、この<コムソモーリェツ>のモノは殊更に好い雰囲気を醸し出しています。
<Т-34>という作品は12月27日から公開していると聞きますが、この<コムソモーリェツ>では1月1日が最初の上映なので、ポスターの下側にはその旨が記されています。
↓<Т-34>という作品の予告篇が広く出回っています。
[フレーム]
↑最近の映像技術を駆使して、「イマドキ風な演出?」という具合の迫力在る画が記憶に残る作品です。
<Т-34>とは、第2次大戦期のソ連軍が使っていた戦車の呼称です。1941年頃から1945年頃まで、初期型と後期型で戦車砲の大きさが違って砲塔の仕様が変わっているというようなことは在りますが、第2次大戦期のソ連軍が一貫して使用していたことが知られています。
物語の冒頭は1941年11月のモスクワ近郊です。
ソ連軍を駆逐してモスクワへ攻め込もうというドイツ軍の前に、ソ連軍の戦車隊等は大きな打撃を被り、組織的な抗戦が困難な状態になってしまっていました。そういう中、残敵掃討の任務に就いているドイツ軍部隊に対し、1輛のТ-34が何人かの歩兵と組んで果敢に抵抗します。
住民が逃げ出して放棄されてしまった小さな村を舞台に、4輛の戦車や他の車輛、歩兵小隊等からなる残敵掃討の任務に就いているドイツ軍部隊を向こうに回し、罠を仕掛けて巧みに待ち伏せをするというような戦いぶりでТ-34はドイツ軍部隊の指揮官が乗り込んでいる戦車以外を粗方撃破、または行動不能に陥れてしまいました。
そして年月は流れて1945年に入ります。
モスクワ近郊の村でТ-34と戦ったドイツ軍部隊の指揮官は昇進していて、特命を受けて捕虜収容所にやって来ました。軍の士気を鼓舞し、対ソ連軍戦車の戦術を各部隊に広めることを目的に、捕虜達を使ってソ連軍戦車1輛を実際に動かして戦車隊の演習を行うという計画が持ち上がっているのです。
ドイツ軍部隊の指揮官は、収容所幹部の部屋で収容者の記録カードを閲覧します。目的のために、戦車の指揮を執った経験が在る者をリストアップしようとしていました。そんな中「この男?!忘れもしない...」という人物に気付きました。モスクワ近郊の村で出くわし、部下達を壊滅させてくれた、あのТ-34の車長であったらしい男です。
こういう訳で、因縁在る両者が変な形で再会します。
収容所の一隅に、多少の修理作業でまた動かせる状態と見受けられるソ連軍のТ-34戦車が運び込まれます。演習の「標的」或いは「敵の役」を引き受けさせられた車長だった男は、収容者の中から昔馴染みのドライバーと、信頼に足りそうな2人の男達を見出してチームを急遽編成し、準備に当たります。準備にあたりながら「彼らの思いどおりにはさせない...」と静かに闘志を燃やしています。そこに収容所でロシア語・ドイツ語の通訳をやらされていた、収容捕虜でもある女性が色々と彼らに協力しようとします。
Т-34に乗り込む4人の男と協力者の女性はどうなるのか?という物語です。
↓館の前に掲出されたポスターは、漠然とした作品のイメージですが、この館内に在ったポスターはなかなかに好い感じです。Т-34に乗り込む4人の男と協力者の女性が並び、Т-34自体が戦闘に臨んでいる感じです。加えて背後に、「因縁の敵」であるドイツ軍士官の影も在ります。
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何となく、戦車が出て来る映画を観るというのが続いています。少し前に視た作品は、淡々と戦場で奮戦する戦車に乗っていた人達の物語でしたが、この<Т-34>はもっと「娯楽アクション」という色彩も濃いような感がしました。
1月1日の休日の日中に上映ということでしたが、ホールは存外に賑わっていました。特段に入場料の割引のようなものは無く、300ルーブルと普通な入場料でした。
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