A.S.プーシキン像(2018年04月08日)

「少し古風な衣装を身に着けた人物の像」というようなモノが在る広場というのは、何か凄く「欧州諸国風」な感じが何となくします。欧州諸国の色々な街の写真を眼に留めると、街に所縁の文化人の像というようなモノが多々見受けられます。

ユジノサハリンスクの街に関しては、「方々の文物に由来する、様々な時代のモノが、現在の時点に混在している」ような独特な空気感が漂う場所であるように思うのですが、そんな街の何箇所かに「少し古風な衣装を身に着けた人物の像」というようなモノが在る広場が設えられていて、そういう場所は殊更に「欧州諸国風」な感を受けます。

↓ロシアでは「超大物」な文学者であるプーシキンの像ですが、「座って寛ぐ」という風な様子で、何時も街や広場に憩う人々を見守っています。
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↑像の背中の側が西寄りな空になるのですが、傾いた太陽の光で微妙な色彩を帯びている空を背景にすると、像が「大掛かりな舞台装置」でもあるかのように視えます。

↓背中から光を受けている感じが、何か「演劇の一場面」を想い起させます。
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↑プーシキンは演劇向けの戯曲は遺していないようですが、彼の作品に依拠した、例えばチャイコフスキーの『エヴゲーニー・オネーギン』や『スペードの女王』、ムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』等のオペラが知られています。

こうした碑六親しまれている文学者の像というようなモノは、なかなかに好いと、視る都度に思います。

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