写真展 <Когда цветёт сакура> (桜の咲いているとき)(2017年06月01日)

稚内市サハリン事務所の近所に<サハリン州立図書館>が在ります。

稚内市の図書館でも、館内で画や写真等の展示を行う場合が多く在るのですが、<サハリン州立図書館>でもそういう展示を行う例が在るようです。

その<サハリン州立図書館>で、「日本に関連が在る写真展」というものが昨日の夕方から始まっていると聞き、一寸立ち寄りました。

↓"図書館"なので当然―とも言えますが、何となく"緊張感"が在りました。―ですが、静かな館内で階段を上がり、3階のホールで写真展が催されていました。
写真展 桜の咲いているとき.JPG

写真展はサハリン在住の女性写真家タチヤナ・ステパノヴナ・クトゥーゾワの作品展ということでした。

タチヤナ・クトゥーゾワさんは、普通の官庁勤務を続けた後、少し早めに一線を退いて写真家としての活動をされている方ということです。

今回は<Когда цветёт сакура>(カグダー ツヴェチョート サクラ)、「桜の咲いているとき」というテーマの写真展です。

会場に展示されていた写真は、会期の直前ということになる、サハリンで撮影された桜の花の他、日本の大阪を訪ねて撮影したものということでした。今年の3月末か4月初めに訪ねられているようです。

日本国内で「写真を撮るのが好き」という方なら、"大阪"と聞けば「画になる様々なモノが溢れている地域」と思うことでしょう。桜も色々な場所に在りますし、「桜と川」、「桜と古い建物」、「桜と新しい建物」、「桜と人々」と写真の題材には事欠きません。

そう思いながら写真展を観て、「ロシアで写真を撮っている方の目線だ...」と思えたような目を奪われた作品も在ったのですが、このタチヤナ・クトゥーゾワさんの"関心"は「やや意表を突いた辺り」のように思えました。

会場で、展示されていた各写真以上に目立っていたのは、脇のモニターに写されていた、タチヤナ・クトゥーゾワさんが撮影したと見受けられる動画でした。大阪を訪ねられたという時、何やら曇天の日が多かった様子が写真から伺えましたが、動画もそこは変わりません。動画が捉えていた主なモノは「花見に興じる人々の様子」でした。

結局、サハリン在住のロシア人であるタチヤナ・クトゥーゾワさんの眼には、大阪の人達が大阪城公園のような場所の「桜が咲いている辺り」に夥しい数集まって、何やら楽しそうにしているという様が、「何よりも興味深い様子」に映じていたようです。

こういうような、自身でも多少知っているようなモノ―筆者は偶々、2016年4月初めに大阪城公園に立ち寄ったことが在り、写真展で視た写真や動画の一部に関しては「あの辺り」と判りました。―について、「外国の方がどのように視たのか」というようなことに触れてみるのは、非常に興味深いと思いました。

外国の人達を視て、「独特な行動様式?!」と思うことが在るかもしれませんが、日本の人達に関しても、外国の人達から視て「独特な行動様式?!」と思われることが多々在るのでしょう。

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