A.M.ヴァシレフスキー元帥(2017年05月14日)

ユジノサハリンスクで「昔(=樺太時代)に大きな神社であった場所」と言えば、多くの人が「あそこ!」と判る場所が在り、現在は都市緑地として整備されています。

↓「神社の石段」と様相が少し異なりますが、「石段の面影」が感じられるような場所です。
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↑「石段の面影」を感じながら様子をぼんやりと視ていましたが、何か「妙な感じ」を覚えました。階段を上り切った辺りに、"人影"が在って「立ったまま動かない?」という状態なのです。

階段を上り切った辺りに、"人影"が在って「立ったまま動かない?」のを不思議に思い、階段を上がってみました。

↓階段を上り切った辺りに銅像が据えられていました。
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↑最近、「少し古い銅像」には州政府による「文化財指定」のプレートが台座に貼り付けられていたり、設置時期が判るような何かが刻まれていることも多いのですが、この銅像はそういうモノが見当たりませんでした。

「昔(=樺太時代)に大きな神社であった場所」と言えば、多くの人が「あそこ!」と判る感じな他方で、この階段を上り切った辺りに在る銅像に関しては「そういうの?在りましたか?」という反応も少なくない感じです。

↓これはアレクサンドル・ミハイロヴィチ・ヴァシレフスキー(1895年 - 1977年)の像です。
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↑第2次大戦期のソ連軍の戦史ではよく名前が登場する人物です。独ソ戦の時期に参謀総長を務めて元帥となっており、1945年6月から極東に在って、極東の総司令官となった人物です。

言ってみれば、"対日戦"の「前線の最高司令官」であった人物の像が、「日本に所縁も深い場所」に立っていることになります。が、この一帯は「戦争の経過という歴史を偲ぶ」というコンセプトで整備されている一隅であり、像が立っている場所に関して気に掛けているような方に出くわしたことは在りません。

とりあえず、「階段を上り切った辺りに不動の"人影"」ということを不思議だとか、不気味だと思っていたのでしたが、「高名な司令官の銅像」と判って、何となく落ち着きました。

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