韓国によるサハリンでの旅客誘致活動(2017年04月28日-29)

好天な金曜日の昼休み、レーニン通で何気なく見上げた大型広告看板に「瓦屋根」らしきものを認め、足を停めて一寸見てみました。

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看板に在ったのは<В Корею без визы>(ヴ カレーユ ビェス ヴィーズィ)という文字で「韓国へビザなしで」という意味です。

ロシアと韓国とは、両国政府の申合せで、"短期滞在"というような範疇になる観光旅行等で、事前に査証取得を求めないようにしたといいます。そういう制度を利用し、サハリンの皆さんに向けて「是非来て下さい」と韓国の機関が広告を出したという訳です。

サハリンでは、殊にユジノサハリンスクでは交通量が多目な箇所等に立てられている看板は「有効な広告媒体」と看做されているようなのですが、そういう中にロシア以外の国や地域で、旅客誘致活動を展開しようという国や地域の関係機関が広告を展開しています。逆に言えば、「サハリンは誘客広告を展開するに値する地域」であるということでしょう。

そう思っていると、翌日の土曜日に商業施設<シティーモール>に立寄ったところ、催事に使われる会場で看板を見付けました。

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「韓国観光見本市―"健康と休暇"」という催しです。幾つもテーブルが在って、関係の会社の皆さんが来場者とお話しをするというような催しになっていました。

この場では、様々な分野の医療系統のサービスを受けるという旅行等が提案されていて、ユジノサハリンスク市内で韓国への送客に実績が在る旅行会社の方等がテーブルを出していました。顔見知りの方も在って、一寸お話しを伺いましたが、最近は事前手続が求められない韓国への旅行の人気は高まっているようです。レーニン通の看板は、この催事を意識して掲出されたようです。

サハリンは「物凄く大きな人口」を擁しているのでもありませんが、一定以上に「国外も含めた旅行に出る需要」を持っている地域であると言えます。

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