"コレクターズアイテム"...:<アジアの子ども達 サハリン2019>(2019年02月14日-15)

このところ、少し話題になっていることが在りました。

ロシア語で「мороз」(マローズ)と呼び習わされるような厳しい寒さ、早朝の日が高くなる前には氷点下25°Cやそれ以下になっているという最中、「何だ?あれは?!」という程度に大勢が朝から行列を作っている場所が在るというのです。

噂を聞き付けて「一寸調べた...」という方が教えてくれたのですが、地元のニュースサイトに写真が掲載されていました。

↓記事そのものはロシア語ですが、夥しい数の人達が何やら集まっている様子がよく判ります。
>>Охотники за значками игр "Дети Азии" устроили давку в "Победе"

開催されている<アジアの子ども達 サハリン2019>の期間中、ロシア国内外の方々からやって来た皆さんにサハリンの様子等に親しんで頂こうと、<サハリン州郷土博物館>、<A.P.チェーホフ 『サハリン島』 文学記念館>、<戦史博物館>等のミュージアム関係の施設は「無料開放」となっています。殊に競技に参加する選手の皆さんの多くは、日本の中学生や高校生位の年代に相当する皆さんが多いので、何かの合間にこの種の施設を訪ねる機会が在れば、色々と学ぶことも多いのだと思います。また、選手達のコーチや選手団関係者等の大人でも、サハリンに個人的な縁が深いのでなければ、各種のミュージアムで地域の事に触れるのは興味深い筈です。

今般の<アジアの子ども達 サハリン2019>のような「青少年が集う催し」に際して、公立の各種展示施設を「開放」というのは、なかなかに素敵なアイディアだと思ってこのニュースに触れました。

しかし「夥しい数の人達」が集まっているのは、ミュージアムを見学しようということでもないのです。

<アジアの子ども達 サハリン2019>の開催を記念し、<SAKHALIN2019>という文字が入った、「限定非売品」のピンバッジが製作されました。「開放」のミュージアムで、そのピンバッジを「朝から無料で配布」ということになりました。それを求める人達が非常に多く集まったのです。恐らく、<アジアの子ども達 サハリン2019>の関係者よりも「ピンバッジ!」という地元の皆さんの割合の方が高いと見受けられます。上記の記事に在る写真には、<戦史博物館>の入口辺りや、<サハリン州郷土博物館>の門前の様子が在るのですが「あの場所に、あんなに多くの人達が集まっているのは、記憶に在る限り、全く視たことがない...」という状況です。

<アジアの子ども達 サハリン2019>の期間中、毎日のように決められた数を配布しているということで、「自分も欲しい!!」と並んでみたという方が在りました。よく冷えている中で少し早くから大勢並んで、「開門になると走って入口に殺到!」という中で並んで、ピンバッジを入手したそうです。

↓ピンバッジを見せて頂きました。許可を頂いて写真を撮って、ここで御紹介させて頂くということにしました。
pins of Sakhalin2019 (1).jpg
↑これは「サハリンのシンボル」とされる海獣の画です。<SAKHALIN2019>という文字も入っています。

↓これは「海の幸の王国」というサハリンの側面をイメージしたモノで、イクラをパンに載せた前菜です。
pins of Sakhalin2019 (2).jpg
↑ここにも確り<SAKHALIN2019>という文字が在ります。

こういう「限定非売品」のピンバッジというのは、典型的な"コレクターズアイテム"かもしれません。殊更に冷えていた<アジアの子ども達 サハリン2019>の記念品ということで、入手された皆さんにとって、「殊に大切な記念品」ということになるかもしれません。

それにしても、このピンバッジの配布に多くの人達が集まる様子を視て、「この種のモノが何となく思う以上に高い人気」と少々驚きもしました。

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