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2005年05月15日

「脳と創造性」

最近、「脳を鍛える」といった類の書籍やドリルみたいなものが巷では人気のようです。今、茂木健一郎著「脳と創造性」という本を読んでます。NHKでその内容をご本人が解説しているのを先に観て、非常に興味を持ちました。脳科学者である著者は、現代のITの発展が進むにつれて、ますます、人間の持っている潜在能力の可能性が重要になってくる、と語っています。ようするに、コンピューターがなんでもやってくれるのが人をだめにするのでなく、人がやらなくていいのもはコンピューターに任せて、はっきりしてきた、人にしかできない領域を意識する、という事のようです。(・・違ってたらすいません。)
ここからは私見ですが、音楽をする(演奏する)、という行為はまさにコミュニケーションであって、かつ創造的行為です。ともすると、一方通行の自己満足、もしくは、パターン化された中でまとまろう、という事に陥ってしまいがちです。実はこうして文章を書くのは、ぼくにとって「脳を鍛える」ということで、コミュニケーションのテクニックを鍛えているのです。なんで今日のBlogはこんな堅苦しいことを書いているか、というと、ツアーに出て、まさにこのBlogがコミュニケーションアイテムのひとつになっている事を実感しています。それは、良くも悪くもです。メンバーしか知らない情報が、行く先々で話題にのぼるのでぼく以外のメンバーがびっくりしています。少し反省しつつ、距離感を掴む練習をさせてもらってます。これは、ぼくの音楽にとってすごく大事な問題で、最近のコミュニケーションに関する考えかたの変化でもあります。そんな「脳」ばかり鍛えてないで、「体」鍛えたほうがいいんじゃないの?と聞こえてきます。実は、昨夜たぶん神経痛だと思うのですが、演奏に支障をきたすほど、肩が痛かったのです(40肩、50肩?)。・・・こうして書くと、今日行った先で、「肩大丈夫ですか?」と尋ねられたりするのです。それをねらって書いているのではないですが、なんかジャズっぽいかな?コールアンドレスポンスでしょうかね・・。

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金子健 (KEN KANEKO) Bass
1964年、東京生まれ。
国立音楽大学卒業後演奏活動をはじめ、同時に高校の音楽講師も6年間つとめる。コントラバスを松野茂(国立音楽大学)、永島義男(東京芸術大学)両氏に師事。ジャズ・ベースを池田芳夫氏に師事する。
‘93年、岡安芳明(g)『Midnight Groove』(キングレコード)に参加後、山本剛(p)、大隅寿男(ds)、阿川泰子(vo),中本マリ(vo)等、多くのミュージシャンと共演。参加したアルバムも多数。2005年には、自己のリーダー作 『I Like It !』Ken's Trio+1(WNR)を、つづく2006年には2ndアルバム『The Chant』 Ken's Trio(WNR)発表。2007年以降は山下洋輔(p)Special BigBand、寺井尚子(vln)カルテット、矢野沙織(as)カルテット等のツアーにも参加。2009年8月に3rdアルバム『Tripression』 Ken's Trio(WNR)をリリース。2010年5月には、ベニー・グリーン(p)、井上智(g)とのリーダーユニット「KBS TRIO」のアルバム『What Am I Here For』も発売され、スイングジャーナル誌「ゴールドディスク」を受賞する。2012年にはKBS 2nd CD『RESONANCE』も発売された。また、2006年より国立音楽大学講師も務め、後進の指導にもあたっている。

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