Yoniichi421
評価: 0

財団

概要: 財団は世界各国で異常性を持つ存在を収集、研究している組織的集団です。彼らは「確保、収容、保護」を理念に掲げ、正常性を維持し超常的存在が及ぼす影響から人類を独立させておくことを目的として活動しています。
しかしながらその活動理念ゆえに、超常的存在の破壊方法を理解しておきながらも破壊処置を行わない傾向があります。それによって異常性の拡散や成長などの被害を発生させ、人類に多大な損失を与えることも少なくはありません。
財団には「O5評議会」と呼ばれる最高位機関が存在することが確認されています。また、彼らは超常的存在に対して「オブジェクトクラス」と呼ばれる収容の難易度を示す指標を設定しています。現在確認されているものは「Safe/Euclid/Keter」の3つです。その他に財団について判明していることは、元死刑囚の民間人を「Dクラス職員」として採用し、命の危険がある作業を強要させていることなどがあります。
財団のメンバーと疑わしき人物を発見した場合は直ちに捕縛し尋問を行い、収容施設に監禁してください。

財団に関連する全文書は、こちらを参照してください。

対象: 倉橋昭雄

インタビュアー: 北村研究員

付記: 確保された倉橋昭雄は博士として財団に██年間潜伏していました。

<録音開始, ████/10/31>

北村研究員: [溜息]まさかあなたが財団のメンバーだったとは思いませんでした。

倉橋昭雄: 君はふざけているのか?私は██年前から財団に勤めていたぞ。なぜこんなことをしている?早く解放してくれないか。

北村研究員: お認めになるんですね、残念です。あなたが財団メンバーである以上、我々財団はあなたを解放できません。

倉橋昭雄: は?

北村研究員: あなたは財団で得た情報を財団に提供していた、そうですね?

倉橋昭雄: そうだが。

北村研究員: 私はあなたを尊敬していました。まさか裏切られるとは思ってもいませんでしたよ。他に財団に潜伏している財団メンバーがいるのならすぐに教えてください。

倉橋昭雄: 待て、何を言っている?...ああそうかなるほどな。

北村研究員: 何か?

倉橋昭雄: さっきおかしな書類を見つけたんだよ、要注意団体として財団のことが書かれていた。あれは君が書いたんだな?つまらないごっこ遊びをやめ、すぐこの手錠を解け。今なら許してやろう。

北村研究員: 我々に情報を提供する気がないのなら少々手荒な真似をしなければなりませんよ。

倉橋昭雄: いい加減にしろ!

北村研究員: [数秒間沈黙]こいつを連れていけ。

倉橋昭雄: 待て!やめろ!離せ!何を、何するんだ!おい!

<録音終了, ████/10/31>

終了報告書: 収容房にて数回尋問を繰り返すも有益な情報は得られず。また他にも財団メンバーが潜伏している可能性があるため要警戒。-██博士

対象: 志崎真知子

インタビュアー: 沢田博士

付記: 確保された志崎真知子は研究員として財団に██年間潜伏していました。

<録音開始, ████/11/16>

沢田博士: では、まずは財団に所属したのはいつですか。

志崎真知子: ████年です。

沢田博士: いや、それはあなたが我々財団に潜入した年でしょう。あなたは研究員として████年に財団にやってきました。それ以前に財団に所属したのはいつですか?

志崎真知子: あの、質問の意味がわかりません。拘束されている意味も。

沢田博士: 質問を変えます。あなたは財団にやってくる前に財団でどのような教育を受けてきましたか?

志崎真知子: はい?

沢田博士: あなたが所属する財団という組織は我々と敵対関係にあり、要注意団体として警戒しているのです。我々も無駄な争いはしたくないんです。できればあなたに情報を提供していただきたい。

志崎真知子: 要注意団体...って、[沈黙]

沢田博士: ...どうかしましたか?

志崎真知子: あの...さっきある書類を発見しまして、そこに倉橋博士が捕まったと...。倉橋博士を捕まえたときは何を根拠にして拘束したんですか?

沢田博士: 彼の口から「財団」という言葉が出たので問い詰めたところ彼が財団のメンバーであることが発覚しました。

志崎真知子: ...なるほど、では私の場合は、先ほどオブジェクトクラスについて発言したから疑われてしまった、ということであってますか?

沢田博士: ええそうですね。オブジェクトクラスという言葉は財団内で使用されるものですから。あなたの口からその言葉が出たときは驚きましたよ。少々手荒でしたがその場で拘束させていただきました。

志崎真知子: どうすれば疑いが晴れますか。

沢田博士: 残念ですがあなたが財団のメンバーであるということはもう調査が付いています。

志崎真知子: そうですか...。

沢田博士: 財団について話していただけますか。

志崎真知子: ...いえ、何も話すことはありません。

<録音終了, ████/11/16>

終了報告書: 今回も有益な情報は得られなかった。引き続き疑わしきものは捕獲するように。-██博士

対象: 大沢海斗

インタビュアー: 村田博士

付記: 確保された大沢海斗はエージェントとして財団に█年間潜伏していました。また確保時には大沢海斗率いる財団メンバー総勢██名が会議室を使用し作戦を企てていました。リーダー格の大沢以外はすでに収容されています。

<録音開始, ████/07/19>

村田博士: 落ち着いたかね?

大沢海斗: ...ああ。

村田博士: まさか君がね...財団の関係者だったとは...[溜息]。君は忠誠心も強く、真面目で聡明な良きエージェントだったのにな。全部演技だったのかい?

大沢海斗: ...違う、演技なわけねえだろ。俺は本気で、ざい...あなたの組織に忠誠を誓っていた。あなたのもとで働きたかった。

村田博士: では財団から寝返って財団に味方するつもりだったと?

大沢海斗: ...まぁ、そんなところ...。なあ、頼みますよ...俺今まで以上に働きますから...あんたの組織で働かせてください。俺財団やめますから。

村田博士: 悪いがそれはいけない。そうしたいのはやまやまだけれどね...。君は財団の人間だ、財団では受け入れられない。たとえ今まで財団で成果を残していようとも。

大沢海斗: [数秒の沈黙]...畜生...畜生!!わかっていたんだ!あの書類が原因だって。だからみんなに見せたんだ。みんなで見れば解決すると思った。なのに...[うつむいて沈黙]

村田博士: みんなというのは一緒に会議をしていた財団メンバーのことかね。いったい何を話していたんだ?

大沢海斗: 誰が...あの書類を書いたのか。

村田博士: あの書類?

大沢海斗: 財団について書かれた書類だ。あれが原因なんだ...間違いない。でも見ただけならまだ大丈夫、だと、思ってた。発言には最大限気を付けた。だから今まで捕まってこなかった。なのに...失敗した。俺のせいでみんな捕まっちまった。[涙を流し始める]

村田博士: いったい何の話をしている?

大沢海斗: 裏切者がいる。そして見つけ出してくれ。すべての元凶を。この糞みたいな魔女狩りを、どうか終わらせてくれ。

村田博士: それは...財団内に潜伏している財団メンバーに向けた発言かね?

大沢海斗: いや、違う。

村田博士: では誰に?

大沢海斗: これを読んでる、誰かに。

<録音終了, ████/07/19>

終了報告書: 大沢の発言は支離滅裂であるが、何か重要な意味が隠されているようだ。最後に言っていた"誰か"とは誰を指すのか早急に見つけ出さねばならない。-██博士

補遺: 大沢海斗のデスクから以下の架空の書きかけの報告書が発見されました。財団による財団の情報を乱す作戦ではないかと考えられています。

[フレーム]

評価: 0
tadanoev.jpg

サイト-8141内█████に設置されているSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 実験を通しSCP-XXX-JPは安全であると判断され、現在アクセス制限はされておりません。財団職員はSCP-XXX-JPを自由に使うことができます。

説明: SCP-XXX-JPはサイト‐8141内に設置されたエレベーターの1つです。サイト内█████に位置するエレベーターがSCP-XXX-JPに該当します。
SCP-XXX-JPの異常性は内部のリフト稼働中にボタンが押されることで発現します。通常SCP-XXX-JPは一般的なエレベーターと同様に内設されたリフトは1つですが、稼働中にボタンを押した階の数と同数のリフトがSCP-XXX-JP内に出現し、それぞれ別の階に到着します。サイト-8141には地下██階から██階までの全██階あり、リフトも最大で██個出現します。リフト内の空間は独立しており任意の階へ移動することが可能です。出現したリフトは内部からの観測手段がなくなった状態で扉が閉められることで消失します。複数リフト稼働中の内部の様子の確認は現在まで成功していません。

実験記録SCP-XXX-JP-い - 日付19██/05/01

内容: 2階でD-16387、4階でD-25797を載せそれぞれを5階と1階に移動させる。

結果: 問題なく到着。Dクラス職員にも異常なし。

分析: 内部でリフトがすれ違っても何も起こらないことを確認。‐深堀博士

実験記録SCP-XXX-JP‐ろ - 日付19██/05/05

内容: 3階でD-11085、1階でD-46881を載せ両リフトを5階に移動させる。

結果: 先にD-11085が出てきてそのあとにD-46881が出てきた。

分析: たとえ同じ階に到着しても干渉することはないようだ。-深堀博士

コメント: 特別な理由がない場合は実験に身体的異常のある人物を使用しないでください。-██研究員
そんなことはわかっている。-深堀博士

実験記録SCP-XXX-JP‐は - 日付19██/05/09

内容: 3階でD-68365、1階でD-25376を載せ両リフトを5階に移動させる。

結果: 先にD-68365が出てきてそのあとにD-25376が出てきた。

分析: 前回同様。異常なし。-深堀博士

コメント: 前回も申し上げたように実験に身体的異常のある人物を使用しないでください。-██研究員

実験記録SCP-XXX-JP‐に - 日付19██/05/15

内容: 6階で人の頭部をもつ犬、4階で犬の頭部をもつ人物を載せ両リフトを1階に移動させる。

結果: 先に犬の頭部をもつ人物が出てきてそのあとに人の頭部をもつ犬が出てきた。

分析: 異常なし。しかし、何かがおかしい。-深堀博士

コメント: おかしいのはあなたの頭です。実験に異常存在を使用しないでください。うまく融合して正常な犬と人間が出てくるとでも思ったのですか。‐██研究員
違う。おかしいのは私じゃない。-深堀博士

実験記録SCP-XXX-JP‐ほ - 日付19██/05/28

内容: 5階にSCP-███-JP、6階にSCP-████-JPを載せ両リフトを4階に移動。

結果: 先にSCP-███-JPが出てきてそのあとにSCP-████-JPが出てきた。

分析: おそらく異常なし。-深堀博士

コメント: 異常ありです。クロステストを行う際はきちんと申請し許可を取ってからにしてください。-██研究員

違う。私はやっていない。

実験記録SCP-XXX-JP‐へ - 日付19██/06/23

内容: [削除済]

結果: [削除済]

分析: 異常なし。-深堀博士

コメント: 二度とこのようなものを使った実験はしないでください。-██研究員

違う。

以上の実験結果を受け、SCP-XXX-JPの特性を用いた移動に危険性がないことが確認され、その移動効率の良さを利用するため現在の特別収容プロトコルが確定しました。
あのエレベーターを使うな。

補遺: 深堀博士は第7回実験として以下の内容を行う予定でしたが、実験開始直前に深堀博士自身によって中止されました。

実験記録SCP-XXX-JP‐と - 日付19██/06/30

内容: 2階にD-25357、5階にD-87356を載せ両リフトを7階に移動させる。

深堀博士にしてはまともな実験内容でしたが中止となってしまって残念です。-██研究員
実験を行うな。これが私が正気である唯一の証だ。

評価: 0

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Aに該当する人物は専用サイト-81██の標準人型収容施設に割り当てられます。SCP-XXX-JPの暴走とこれ以上の繁殖を防ぐため、SCP-XXX-JP-Aにはサイト81██内の人物全員には制限用アームカバーを両腕に装着させSCP-XXX-JPに接触しないようにしてください。また、新たに高度な知性を示すSCP-XXX-JPが出現した場合は直ちに担当職員まで報告してください。
興奮状態に陥り攻撃性を持ったSCP-XXX-JPに対してはサイト内に常備してある猫じゃらしなどの遊び道具、またはそれぞれの好物を与えるなどして鎮めてください。SCP-XXX-JPにはストレス軽減のために1日1時間の自由時間を与え外で遊ばせてください。また数日に一度はアームカバーを外しマッサージや入浴、日光浴などを行ってください。その際は異常事態に陥ってもすぐに対処できるよう複数名の監視を必要とします。

説明: SCP-XXX-JPは意思を持ち自律的に行動をする人間の腕です。外見・構造的には人間の腕と変わりがありませんが、オスとメスの区別があり生殖活動を通して繁殖するようにみえます。右腕のSCP-XXX-JP(以下"オス")と左腕のSCP-XXX-JP(以下"メス")が特殊接触(以下"交尾")を終えたあと、SCP-XXX-JPのメスが人物に触れることにより、数日をかけその人物の腕がSCP-XXX-JPへと変化します。(メスが新たにSCP-XXX-JPを生み出すことを以下"出産"と呼ぶ)腕がSCP-XXX-JPへと変化した人物はSCP-XXX-JP-Aとします。現在SCP-XXX-JPは33体(うちオスは15体、メスは18体)収容されており、そのすべてにSCP-XXX-JP-1からSCP-XXX-JP‐33までナンバリングされています。識別はアームカバーに刻印されたナンバーで可能です。

SCP-XXX-JPは平均的に5歳児程度の知性を有し、確認された中で最も知的な個体はSCP-XXX-JP‐25(オス)で、ひらがなでの意思疎通と九九の暗記ができました。SCP-XXX-JP-33(メス)で、問題なく人語を理解し筆談やタイピングでの意思疎通が可能であり、ウェクスラー式知能検査ではIQ130前後を示しました。

SCP-XXX-JPの気性はやや個体差がありますが基本的には温厚です。しかしながら興奮状態になるとSCP-XXX-JP‐Aや周囲の人間に対して危害を加えることもあり、SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-A自身の腕力を超えた力を持っているためアームカバーのない状態では非常に危険です。出産直後や外部からの悪意ある刺激を受けた個体は興奮状態になりやすいことが確認されています。

特筆すべきSCP-XXX-JP個体

補遺: ここに補遺。

脚注
. 実験に使用されたD‐11085は両性具有の女性、D-46881は性器を持たない男性でした。
. D‐68365は両手が右手の男性、D-25376は両手が左手の男性でした。
. 指先から肩までを覆う機械式のアームカバー。電極がつけられており、SCP-XXX-JPが敵意ある行動を示した際は肩についたボタンで行動を制限できる。
. まずオスが[編集済]した後メスとともに[編集済]する行為
ページを編集するにはこのボタンをクリックしてください。
セクションごとの編集を切り替えるにはこのボタンをクリックしてください(ページにセクションが設定されている必要があります)。有効になった場合はセクションに"編集"ボタンが設置されます。
ページのソース全体を編集せずに、コンテンツを追加します。
このページが過去にどのように変化したかを調べることができます。
このページについて話をしたいときは、これを使うのが一番簡単な方法です。
このページに添付されたファイルの閲覧や管理を行うことができます。
サイトの管理についての便利なツール。
このページの名前(それに伴いURLやページのカテゴリも)を変更します。
編集せずにこのページのソースコードを閲覧します。
親ページを設定/閲覧できます(パンくずリストの作成やサイトの構造化に用いられます)
管理者にページの違反を通知する。
何か思い通りにいかないことがありますか? 何ができるか調べましょう。
Wikidot.comのシステム概要とヘルプセクションです。
Wikidot 利用規約 ― 何ができるか、何をすべきでないか etc.
Wikidot.com プライバシーポリシー

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /