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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPから5mの範囲は振動センサーを設置した高さ3mのフェンス及び有刺鉄線により封鎖され、カバーストーリー『私有地』の流布により民間人から隔離されています。常時設置された監視カメラにより監視を行い、万が一SCP-XXXX-JP-Aが確認された場合、直ちに終了され、SCP-XXXX-JP-Aとの関わりがあった人物らには通常の記憶処理プログラムが施行されます。
説明: SCP-XXXX-JPは神奈川県横浜市の███に存在する木造の小屋を中心に発生している異常領域です。小屋は非異常性の建材を用いた部材により建造されており、家屋そのものは異常性を持ちません。
小屋からおよそ5m以内に侵入した人物(以下、SCP-XXXX-JP-Aと表記)は、自身が親しい仲だと認識している人物(以下、SCP-XXXX-JP-Bと表記)に対する殺害衝動が引き起こされます。この衝動はSCP-XXXX-JPの影響範囲外に出ても継続され、加えて記憶処理も効果を示さず取り除くことが不可能です。 この間SCP-XXXX-JP-Aに対する他者からの物理的な干渉は全て効果を示さなくなります。
SCP-XXXX-JP-Aの殺害衝動は、全てのSCP-XXXX-JP-Bが死亡した場合にのみ解消されます。これは殆どの場合SCP-XXXX-JP-A自身により達成されますが、多くの場合SCP-XXXX-JP-Aは自身のとった行動に対し後悔を覚え、重度の鬱病に罹患し、数日以内に自殺します。この自殺は異常な精神影響によるものではなく、通常の心理的な反応である事が影響者に対する心理分析により判明しています。
補遺1: 初期収容の後、記憶処理が行われたDクラス職員によりSCP-XXXX-JP内の調査が行われました。以下は内部から回収された物品のリストです。
- 4名の男性の死体。この内の1名は首を吊っている。全ての死体に骨や痣等の損傷が見られる。この人物らの身元は判明している。
- 遺書と思われる文書。首を吊った死体から回収された。内容は友人や家族を殺害した事についての後悔や遺言が述べられている。
これらの死体は小屋内の状況から互いに殺し合ったものと推察されます。調査の結果これらの人物の家族や恋人ら全員が行方不明となっていることが確認されており、遺書に記されている情報からSCP-XXXX-JP-Aらにより殺害、その後死体の隠匿が行われたものと推察され、現在捜索が行われています。
補遺2: 以下は収容後まもなく行われた実験の記録です。実験は、一部のDクラス間で複数のコミュニティを形成させることで互いに親しい仲だと認識させ、その後コミュニティ内の人物をSCP-XXXX-JP内に侵入させる形で行われました。
実験記録XXXX-JP.1 - 日付2019年01月25日
対象: D-XXXX-JP-α-1
実施方法: D-XXXX-JP-α-1を除くコミュニティ内のDクラス職員に記憶処理を行い、D-XXXX-JP-α-1に関する記憶を消去する。
結果: 異常性は発揮されなかった。
実験記録XXXX-JP.2 - 日付2019年01月26日
対象: D-XXXX-JP-β-1
実施方法: D-XXXX-JP-β-1に記憶処理を行いD-XXXX-JP-β-2に関する記憶を削除する。
結果: 殺害衝動はD-XXXX-JP-β-2には向けられず、他のDクラス職員にのみ向けられた。
実験記録XXXX-JP.3 - 日付2019年01月27日
対象: D-XXXX-JP-γ-1
実施方法: D-XXXX-JP-γ-1に記憶処理を行いコミュニティ形成後の他のDクラス職員の記憶を削除する。
結果: 異常性は発揮されなかった。
分析: 異常性が発揮されるにはSCP-XXXX-JP-AとSCP-XXXX-JP-Bが互いに親しい仲であると認識している必要があると思われる。
実験記録XXXX-JP.4 - 日付2019年01月28日
対象: D-XXXX-JP-δ
実施方法: 対象ら全員をSCP-XXXX-JPの影響範囲内に侵入させる。
結果: 異常性は発揮されなかった。
現在までに回収された情報同士の矛盾から第三者の関与が指摘されています。現在警視庁公安部特事課と連携した調査が継続中です。
ここまで
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの発生が確認された場合、感染したと思われる職員に対して会話、もしくはクラスB記憶処理により無力化を行なってください。ミーム対抗薬の服用は避けるようにしてください。
説明: SCP-XXXX-JPは財団職員が架空のオブジェクトを存在すると思い込むようになる事象です。発見当初、SCP-XXXX-JPは一種の職業病の様なものと考えられていましたが、世界13ヵ国の支部で同時多発的に発生していたことが明らかとなったためオブジェクトとして指定を受けました。SCP-XXXX-JPは限定的な認識災害もしくはミーム汚染の一種であると推測されていますが、認識災害系物品に共通して見られる感染源が発見されておらず、ミーム的な伝搬性も確認されていないため、明確な定義は付けられていません。感染源の捜索は現在も行われていますが今だ発見には至っていません。
SCP-XXXX-JPの影響を受けた人物(以下、対象者と表記)は他の対象者らと共に研究チームを結成し架空のオブジェクトを研究し始めます。これにより作成される報告書は、特別収容プロトコル、異常性、実験記録などが詳細に記載さており、通常通りに作成されたものと見分けることは困難です。SCP-XXXX-JPは、対象者に自身がSCP-XXXX-JPの影響を受けていることを自覚させる、もしくはクラスB記憶処理により無力化が可能です。しかしミーム対抗薬を服用した場合は、原因不明の作用によりSCP-XXXX-JPに暴露されることが確認されており、現在SCP-XXXX-JPとミーム対抗薬の相互作用に関する研究が進められています。
追記: 20██年██月██日以来SCP-XXXX-JPの発生が確認されておらず、ミーム対抗薬の服用でのみ発生していた為、収容担当者である██博士によりオブジェクトクラスの変更が申請されました。この申請は受理され、SCP-XXXX-JPのオブジェクトクラスはSafeに変更されました。
補遺1: 以下は収容初期に行われたSCP-XXXX-JP影響者へのインタビュー記録です。
補遺2: 以下は対象者らにより作成された報告書の例です。インタビュー記録SCP-XXXX-JP
対象: 今正博士
インタビュアー: 真中研究員
付記: 今正博士はSCP-XXXX-JPの兆候が見られた為、拘束されインタビューが行われました。今正博士の発言はミーム安全化プロトコルによる検閲が行われています。
<記録開始>
真中研究員: これよりインタビューを開始します。
今正博士: 形式的なものはいい。さっさと本題に入ってくれ。私が何故このような状況に置かれているのか教えてくれ。
真中研究員: わかりました。今正博士、あなたは先程何をしていましたか?
今正博士: 何、とはどういうことかね?
真中研究員: そのままの意味です。覚えているでしょう。
今正博士: ああ、同僚と共に新たに発見されたSCP-███-JPについて話していたところだ。それが何か重要なのか?
真中研究員: 博士、SCP-███-JPなどというオブジェクトは存在しません。
今正博士: はぁ、そんな訳はないだろう。このサイトの低危険物収容ロッカーの54番に収容されているはずだ。
真中研究員: いいえ、担当者に確認させましたがそのようなものは発見されませんでした。
今正博士: そんなはずはない!被害を受けた者もいる。君達が認識できてないだけではないのか?
真中研究員: 反ミーム性質を持っている可能性も考えて記憶補強薬の服用も行われていました。写真を見ますか?[インタビュー前に撮影された収容ロッカーの写真を取り出す]
今正博士: ああ、見せてくれ。[写真を受けとる]私には問題なく置いてあるように見えるが…君には見えていないのか?
真中研究員: ええ。我々には見えていないし、触ることもできません。博士、あなたはSCP-XXXX-JPの影響下にあります。[以降、SCP-XXXX-JPについて説明する。重要性が低いため省略]今正博士: すると私はSCP-XXXX-JPの影響下にあり、存在しないものを存在していると思い込んでいると、そういうことか?
真中研究員: ええ。そしてこれは、影響下にあることを自覚させることで影響から脱することが出来ることが確認されています。
今正博士: では私は既に影響下から脱することが出来ているのか?なにか変化があったようには思えないが。
真中研究員: 先程の写真を見ていただければわかると思いますよ。
今正博士: [再度写真を見る】…ああ、確かに消えているな。私は汚染されていたようだ。すまないな、手間を掛けさせてしまって。
真中研究員: お気になさらず。収容プロトコルの一貫ですから。<記録終了>
終了報告書: プロトコルに従い問題なく無力化されました。対象者の例としてこの記録を報告書に添付しておきます。—真中研究員
発見時のSCP-███-JP
アイテム番号: SCP-███-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-███-JPはサイト8143の大型海洋生物収容室で個別に飼育されます。担当職員はSCP-███-JPによる改変事象を発生させないために、日に2度、死亡したDクラス職員を投入し、食事を行わせてください。改変事象が発生した場合、早急に発生した付近の地域において津波警報を発令し住民の避難を行ってください。未収容のSCP-███-JPに関しては機動部隊ろ-2("シェパード家")により捜索され、発見次第処分されます。
説明: SCP-███-JPは限定的な現実改変能力を持った海洋生物です。外見上はホオジロザメ(Carcharodon carcharias)に酷似していますが、遺伝的な情報はいかなる既知の生物とも一致していません。現在財団の収容下にあるのは6匹です。また収容下での繁殖に成功しています。カント計数器による内部ヒュームの計測では、通常時には約1Hmとの結果が出ていますが、空腹時には約12Hmにまで上昇していることが確認されています。
SCP-███-JPの異常性はSCP-███-JPが空腹となった際に発揮されます。SCP-███-JPは空腹になった際に現実改変を用いて地殻変動を引き起こします。この地殻変動により多くの場合、平均してマグニチュード5程度の津波を伴う地震が発生します。SCP-███-JPはこの津波により海洋へと投げ出された人間を捕食します。SCP-███-JPが人間以外の生物を捕食した例は確認されていません。
SCP-███-JP
アイテム番号: SCP-███-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-███-JPはサイト8132の低脅威度生物収容室に個別に収容されます。日に1度、収容室内にDクラス職員を投入し捕食させてください。研究のため個体数は5匹に維持してください。
説明: SCP-███-JPは寝具に擬態する生物です。
SCP-███-JPにより発生している台風(画像右)
アイテム番号: SCP-███-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-███-JPは専用海洋サイト81TRに収容されます。SCP-███-JPの収容室を中心とした半径700キロメートルの範囲は8隻のSCPSにより封鎖し、接近した船舶の搭乗者はクラスC記憶処理を施した後解放してください。
説明:
補遺:
アイテム番号: SCP-███-JP
オブジェクトクラス:
特別収容プロトコル:
説明:
補遺:
これらの文書に記載されているオブジェクトは現在まで確認されていません。
ここまで
SCP-1295-JP-1
アイテム番号: SCP-1295-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: すべてのSCP-1295-JP-Aは個別にサイト81██の標準人型収容室に収容されます。SCP-1295-JP-Aの排泄物はすべて回収し焼却処理を行ってください。第1変態イベントの兆候が見られた場合、変異前に同サイトの低脅威異常生物収容室への移動が行われます。収容室に入室する際には、SCP-1295-JPに寄生されることを防ぐために防護服の着用が義務付けられています。
すべてのSCP-1295-JP-Bは個別に81██の低脅威異常生物収容室に収容されます。個体数は研究のためそれぞれ3匹に維持してください。SCP-1295-JP-Bと接触する際には必ずミーム対抗薬を摂取してください。
説明: SCP-1295-JPは日本生類創研により作成された複数の寄生生物の総称です。日本生類創研の元職員らへの尋問によりSCP-1295-JPは6種存在すると考えられており、それぞれ増加人数及びサイクル数によりSCP-1295-JP-1からSCP-1295-JP-6に指定されています。現在確認されているSCP-1295-JPは、SCP-1295-JP-1、SCP-1295-JP-2、SCP-1295-JP-4、SCP-1295-JP-5の4種です。未収用のSCP-1295-JP及び未確認であるSCP-1295-JP-3、SCP-1295-JP-6に関しては現在も捜索が行われています。SCP-1295-JPの外見や遺伝情報はストロンギロイデス(Strongyloides)のものと酷似していますが完全には一致していません。
SCP-1295-JPは寄生した対象の身体構造や思考を大きく変化させます。SCP-1295-JPは多くの場合、表皮を食い破り体内に侵入します。寄生された対象(SCP-1295-JP-Aに指定)は強い空腹感に襲われ、積極的に食事を行おうとします。この空腹感は第1変態イベントが発生するまで続きます。
第1変態イベントは、対象がSCP-XXXX-JPに寄生されてから24時間ほど経つと発生する事象です。イベントが発生すると、SCP-1295-JP-Aは主に山や森などの植物が多い場所へ移動した後、対象の全身の皮膚が約2モースまで硬化し始めます。SCP-1295-JP-Aは硬化が始まった時点で意識を失います。この状態で約120時間経つとSCP-1295-JP-Bが内側から対象を食い破って出現します。
SCP-1295-JP-Bの外見は蝶や蛾の幼虫に酷似していまが、遺伝情報は概ね人間のものと一致しており、一部の遺伝配列はこれまで確認されているどの生物のものとも一致しません。全長はSCP-1295-JP-Aの身長と同一であり、時速10キロメートルの速度で移動をおこないます。SCP-1295-JP-Bは軽い認識異常を帯びており、視認した生物はSCP-1295-JP-Bを自分の血縁者であると思い込み保護を行おうとします。これはBクラスの記憶処理、もしくはミーム対抗薬の服用により影響から脱する事が出来ることが確認されています。
種類 | SCP-1295-JP-B時の外見 | 増殖数 | サイクル数 |
---|---|---|---|
SCP-1295-JP-1 | アゲハチョウ(xuthus)の幼虫に酷似 | 1 | 1 |
SCP-1295-JP-2 | サトキマダラヒカゲ(Neope goschkevitschii)の幼虫に酷似 | 5 | 1 |
SCP-1295-JP-3 | ダイミョウセセリ(Daimio tethys)の幼虫に酷似 | 10 | 1 |
SCP-1285-JP-4 | カイコガ(Bombyx mori)の幼虫に酷似 | 5 | 5 |
SCP-1295-JP-5 | クロメンガタスズメ(Acherontia lachesis)の幼虫に酷似 | 10 | 5 |
SCP-1295-JP-6 | オオミズアオ(Actias aliena)の幼虫酷似 | 10 | 10 |
SCP-1295-JP-Bは多くの場合、出現した周囲の植物を摂取し始めそこで"第2変態イベント"を迎えます。第2変態イベントは出現から約144時間ほど経つと発生する事象です。イベントが発生するとSCP-1295-JP-Bは口部から糸を吐き蛹化を行います。このとき蛹の硬度は約6モースであり、また蛹の状態であっても認識災害は帯びたままとなります。この状態が2週間ほど経つと、蛹から同一の外見をした複数の人間とSCP-1295-JP-Aが出現します。この時出現する人間の数はSCP-1295-JPの種類によって変化します。SCP-1295-JPはこれらの工程を繰り返し寄生した人物を増殖させます。
実験記録-1
対象: SCP-1295-JP-1
目的: SCP-1295-JPが人間以外の生物に寄生するか調べる。
実施方法: 実験用モルモットにSCP-1295-JP-1を摂取させる。
結果: 24時間経過したが変化は起こらなかった。また排泄物から1匹のSCP-1295-JP-1が発見された。他SCP-1295-JPの場合でも同様の結果となった。
分析: 他の動物でも試してみたがイベントは発生しなかった。おそらく人間への寄生でのみ発生すると思われる。──真田研究員
実験記録-8
対象: SCP-1295-JP-1-B
目的: SCP-1295-JP-1-Bの耐久度を調べる。
実施方法: 通常支給されている火器での破壊を試みる。
結果: 問題なく破壊された。他SCP-1295-JP-Bも同様の結果となった。
実験記録-12
対象: 第1変態イベント中のSCP-1295-JP-1-A
実施方法: 通常支給されている火器での破壊を試みる。
結果: 問題なく破壊された。内部からは粘性を持った白色の液体が噴出した。追加試験により素手による破壊も可能であることが確認された。また他SCP-1295-JP-Aも同様の結果となった。
分析: 成分分析の結果から、肌色の液体は人間の体組織と同じであることが確認された。
実験記録-18
対象: 第2変態イベント中のSCP-1295-JP-1-B
実施方法: イベント発生中のSCP-1295-JP-Bに通常支給されている火器での破壊を試みる。
結果: 失敗。多少の損傷を与えることはできたものの完全な破壊にまでは至らなかった。他SCP-1295-JP-Bも同様の結果となった。
実験記録-22
対象: 第2変態イベント中のSCP-1295-JP-1-B
実施方法: 様々な器具を用いてイベント発生中のSCP-1295-JP-Bの破壊を試みる。
結果: 電動の小型ドリルを用いることで破壊に成功した。また内部からは粘性を持った肌色の液体が噴出した。他SCP-1295-JP-Bも同様の結果となった。
分析: 成分分析の結果から、肌色の液体は人間の体組織と同じであることが確認された。通常時のSCP-1295-JP-Bやイベント中のSCP-1295-JP-Aから人間と同一の遺伝子が発見されたこともあり、本質的には人間と同じ生物なのだろうか?身体構造なども調べる必要がありそうだ。──真田研究員
実験記録-26
対象: SCP-1295-JP-1-A
実施方法: SCP-1295-JP-1-Aに麻酔を打ち解剖を行う。
結果: 下腹部に大腸と繋がった未知の臓器を発見、臓器内部には大量のSCP-1295-JP-1が確認された。この臓器は他のSCP-1295-JP-Aもからも確認された。
分析: SCP-1295-JPはこの臓器を用いて繁殖しているのだろう。臓器やSCP-1295-JPの生成プロセスが分かればわざわざDクラスを使って増やす必要も無くなりそうだ。
実験記録-30
対象: SCP-1295-JP-1-B
実施方法: SCP-1295-JP-1-Bに麻酔を打ち解剖を行う。
結果: 体内からは人間のものと同一の臓器が2セット発見された他のSCP-1295-JP-1-Bの体内からも複数のセットの臓器が確認された。発見されたセットの数はそれぞれのSCP-1295-JPの増殖数と一致している。特筆すべきことにSCP-1295-JP-Aに見られた臓器は確認出来なかった。
付記:
補遺1: 以下は日本生類創研の元職員であったD-81153へのインタビュー記録です。
インタビュー記録SCP-1295-JP
対象: D-81153
インタビュアー: 真田研究員付記: D-81153はSCP-1295-JPの開発に携わっていたことが他の元職員らにより証言されている。
<記録開始>
真田研究員: これよりインタビューを開始します。
D-81153: 反抗してもどうせ拷問なり自白剤なりで吐かされるだろうしな。正直に答えるよ。
真田研究員: 良い心がけだと思います。ではまず、なぜあの生物を作成したのでしょうか?
D-81153: そんなもん決まってんだろ、金だよ金。人間は需要が高いからな。臓器は病院やヤクザ達に高値で売れるし、個人でも性玩具にする奴や、食べる為に買う奴らもいる。クローンを作ろうとしたらかなりの金がかかるからな。あれで増やした方が安く済むんだよ。
真田研究員: しかし、あなたの所属していた組織で人身売買を行なってるのは確認されていませんが。
D-81153: ああ、俺たちはあの寄生虫を増やして売ってるのさ。足がつかないようにする為にな。人間を運ぼうとすると運ぶ手間や隠したりするのが面倒だが、あの大きさなら隠すのが簡単だろ?
真田研究員: そうですね。では次に、なぜ一度人間を虫の姿は変化させるのでしょうか?
D-81153: 知らん。正直俺もなんでわざわざ気持ち悪い見た目に変化させるのかわからない。
真田研究員: あなたが開発していたのでは無いのですか?
D-81153: 俺が研究主任になったのは途中からだからな。元の研究主任だったやつが姿をくらませてちまってな。俺たちも捜索したけど見つからなくて、最終的に俺が研究主任に昇格したってわけだ。あの見た目に変わるせいで売上もあんまり伸びてないんだよな。まあそれでもかなりの額は稼げてたが。
真田研究員: そうですか。元の研究主任の名はなんといいますか?
D-81153: 本名かどうかは知らないが、神野勝之って名乗ってたな。
真田研究員: ふむ、なにかその人の特徴などはありますか?
D-81153: 特に無いな。強いて挙げるなら暗い雰囲気ってだけで、どこにでもいるような人だった。ああ、でもルーマニア旅行かどっかから戻ってきてから暫くは凄い活き活きとしてたよ。なんでか聞いたら「新しい目的が出来た」とかなんとか言ってた。まあでも開発が始まったあたりからは元の雰囲気に戻ってたが。真田研究員: その目的が何かはわかりますか?
D-81153: さあ?聞いたけど答えてくれなかったよ。
真田研究員: そうですか。ではこれでインタビューを終了します。
<記録終了>
この後他の元職員に対してもインタビューを行いましたがこれ以上の情報は得られませんでした。この"神野 勝之"という人物がSCP-1295-JPの起源に関わるとして、要注意人物として捜索することを進言いたします。──真田研究員
現在、"神野 勝之"はPoI81-2135に指定され、捜索が行われています。
補遺2: 以下はD-81153を含む日本生類創研の元職員らの証言により作成されたSCP-1295-JPを所持していると見られる人物及び組織のリストです。
人物/組織名 | 所持していると思われるSCP-1295-JP | 備考 |
---|---|---|
██ ██氏 | SCP-1295-JP-1 | 回収済み。██ ██氏にはクラスA記憶処理が施された。 |
██ ██氏 | SCP-1295-JP-2 | 回収済み。██ ██氏にはクラスA記憶処理が施された。 |
██病院 | SCP-1295-JP-4 | 回収済み。関係者にはクラスA記憶処理が施された。 |
██病院 | SCP-1295-JP-2 | 回収済み。関係者にはクラスA記憶処理が施された。 |
███組 | SCP-1295-JP-3 | 未回収。組織そのものが既に解体されており回収が困難である。 |
東弊重工 | SCP-1295-JP-3 | 未回収。現在捜索が行われている。 |
石榴倶楽部 | SCP-1295-JP-5 | 未回収。現在捜索が行われている。 |
如月工務店 | SCP-1295-JP-6 | 未回収。現在捜索が行われている。 |
補遺3: 20██/██/██、████の山中に放棄された研究施設が発見されました。
日付
近々この組織を抜けようと思う。ここの連中はクソみたいな奴らしかいない。昔は単純な好奇心と探究心から生物の研究や開発を行っていたはずだ。少なくとも私はそう聞いたから加入した。しかし時が経つにつれて彼等は変わってしまった。かつての目的を忘れ、金に執着し、文明を崩壊させかねないようなものまでも商品として売ろうとしている。
もう私がこの組織に所属する理由は無い。ただ研究をやめるつもりもない。幸い資金はある。新たな研究施設を作りそこで研究を続行したいと思う。準備を進めよう。
日付
今日、新たな施設を作る場所を探していたら奇妙な村を見つけた。そこの住民たちはみな巨人症を患っていた。なにか遺伝的な異常でもあるのだろうか?彼らを調べてみたい。
日付
素晴らしい物を見つけた。昨日見つけた村の1人を攫って、彼を様々な方法を使って検査した結果、彼の肉体には認識異常が掛けられている事が分かった。それを取り除いて実際の彼を見てみると、彼は人の姿をしていなかった。いや、確かに彼は人間と同じ付属肢をもっていたし、遺伝的な情報も全て人間と同じものだった。しかし、彼の見た目は明らかに通常の人間から逸脱していた。人間と同じ形をした7つの頭に、人間と同じ7対の手足、人間と同じ7セットの臓器を持った怪物だった。さらに体内からは見た事のない生物、我々が創った中にも存在しない生物が発見された。
収容初期のSCP-XXXX-JP
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
脅威レベル: 緑 ●くろまる
オブジェクトクラス: Anomalous ユークリッド Anomalous ユークリッド Safe █████ Safe Keter 未指定
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト8195の低危険度物品収容ロッカー大型低危険度物品収容倉庫に収容されています。SCP-XXXX-JPの持つ異常性のためオブジェクトクラスは未指定とされます。
説明: SCP-XXXX-JPは不定な大きさの自己相似多次元構造をした立方体です。SCP-XXXX-JPの体積は不定期なタイミングで増加しており、収容初期の段階では一辺が約10センチメートルでしたが、現在は一辺が約8メートルにまで増大しています。
SCP-XXXX-JPの主な異常性は自身のオブジェクトクラスを変化させ報告書を改ざんする点に有ります。SCP-XXXX-JPの改変が加えられた報告書のオブジェクトクラスは、通常使用されているオブジェクトクラスのカタカナ読みのものに変化されます。この改変を修正した場合、SCP-XXXX-JPによる改変はさらに顕著なものとなります。そのため現在の報告書のオブジェクトクラスは未指定となっています。またこれによりオブジェクトの評価、分類が困難な為、脅威レベルが導入されています。
SCP-XXXX-JPは過去に"自己相似多次元構造持つ立方体"としてAnomalousアイテムとして指定されていましたが、前述の異常性が発現したため研究の対象となりました。その後調査を行ったところ、SCP-XXXX-JPの発見、回収を行った記録及び記憶を持った人物が存在しないこと、加えて体積の増大が確認されたためSCPオブジェクトとしての再指定が行われました。そのため現在SCP-XXXX-JPの発見、回収を行った記録や人物の捜索及びSCP-XXXX-JPの起源について調査が行われています。
補遺: 以下の記録はSCP-XXXX-JPのオブジェクトクラスに及び脅威レベルの導入についての決議が行われた際のものです。
議決録 - 監督会議ACTION #18-31 ("CON-1")
以下の動議が提出された。SCP-XXXX-JPよ異常性による報告書の改ざんを防ぐために特例としてSCP-XXXX-JPのオブジェクトクラスを未指定とする。是: O5-1, O5-2, O5-3, O5-4, O5-5, O5-6, O5-7, O5-8, O5-9, O5-10, O5-11
否: なし
棄権: なし
結果: 動議可決
議決録 - 監督会議ACTION #18-31("CON-2")
以下の動議が提出された。SCP-XXXX-JPのオブジェクトクラス未指定に伴い、オブジェクトの評価の指標として脅威レベルを導入する。是: O5-1, O5-2, O5-4, O5-5, O5-6, O5-8, O5-9,
否: O5-3, O5-7
棄権: なし
結果: 動議可決
財団記録・情報保安管理局より通達
現在、人類の総人口が通常予測されていたものよりも大幅に下回っています。加えて過去改変の痕跡が発見されたため、何らかのCK-クラス世界再構築シナリオが発生したものと見られています。それに伴いO5司令部よりXK-クラスインシデントの発生が宣言されました。全財団職員は迅速に自体終息に当たってください。これは通常の業務よりも優先されます。
— RAISA管理官、マリア・ジョーンズ
現在のSCP-XXXX-JP
警告: HMCLおよびO5による承認が必要
貴方がアクセスを試みているファイルはレベル4/XXXX-JPクリアランスを持つ人員にのみアクセスが許可されています。このクリアランスは通常のレベル4セキュリティプロトコルに含まれません。
必要なクリアランス無しにこれ以上のアクセスを試みることは財団による雇用の終了、全ての教育上、医療上、退職後、あるいは死亡時の福利厚生を取り消す根拠となります。資格認証のため、貴方はこれをもって既知の情報災害的画像に暴露される事に同意することとなり、貴方が画像に対する予防措置を受けていることを確認します。認証されていないアクセスの場合、このコンソールは操作不能になります。保安要員が派遣され、貴方を蘇生した後に尋問のため留置房へ護送することになります。財団のイントラネットに接続されていないいずれのコンピューターからこのファイルへアクセスを試みることも、クリアランスに関わらず即時終了をもたらすこととなります。
…
…
…
生命活動の徴候が確認されました。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPへの許可なき進入は即時終了を含む処罰の対象となります。SCP-XXXX-JPに関する情報は一般職員には公開されず、割り当て期間中の職員にのみ公開されます。SCP-XXXX-JP担当職員にはセキュリティクリアランスレベル4/XXXX-JPが一時的に付与されます。職員の割り当て期間はヒューム変動の影響を鑑みて一年以内としてください。また、担当職員には割り当て期間終了に伴いFクラス記憶処理を施して下さい。
SCP-XXXX-JPはホイーラー反ミーム領域発生機(WAFG)によって保護されており外部からの認識が不可能となっています。そのため割り当て期間中に移動が必要な場合はクラスX記憶補強薬を服用した状態で移動をおこなってください。WAFGの構成部品を修理する技術職員は文書WAFG-001から007までの閲覧が許可されます。
アルクィン/スクラントン地球現実錨(ASTRA)稼働室への進入はいかなる人物であっても許可されません。ASTRAの操作はSCP-XXXX-JP全域に渡ってスクラントン現実錨(SRA)が配備されています。各SRAの機能は年2回チェックされ、必要に応じて交換されなければなりません。SRAの構成部品を修理する技術職員は文書SRA-033の1.0.7版の閲覧が許可されます。
SCP-XXXX-JPはあらゆる時空間異常からの影響を回避するためにモーガン/エクランド存在安定機構(MEESM)により保護されています。
アルクィン/スクラントン地球現実錨
説明: SCP-XXXX-JPは財団によって作られた地球全土の現実歪曲オブジェクトを無力化するための施設です。施設は南極大陸の地下に存在しており偽装サイト-14から進入が可能です。
ASTRAは地球全域のヒューム濃度を操作できる装置です。現在は3.0Hm/m3で固定されており、この操作はO5評議会にて全会一致で可決された時にのみ行われます。ASTRAにより大半の現実改変者を無力化することに成功していますがSCP-239やSCP-343といった強力な現実改変者の無力化には至っていません。しかし、ASTRAによるヒューム変動の上限は███Hmであるため理論上無力化は可能です。しかし過度にヒューム濃度を変化させた場合、空間のヒュームレベルに近づくことによる地球上の物質のヒュームフィールドの崩壊が予測されるため現在審議が行われています。
アイテム番号: SCP-3999-J
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-3999-Jはサイト-42の専用収容棟Rに収容されます。
2014年6月25日、ジェームズ・タローラン研究員はSCP-3999-Jの収容を常に補助するよう申請しました。 そのためタローラン研究員は致命的な脅威の下に専用収容棟Rを離れることを禁じられています。 専用収容棟Rへ訪れる全ての職員はタローラン研究員の許可が必要です。
専用収容棟Rには次の要件があります。
・エンクロージャーは毎日清掃する必要があります。 全ての有機物は収集され処分されます。 汚れたリネンを洗濯し一次収容室のすべての表面を消毒する必要があります。
・補給品は毎日補充されなければなりません。 タローラン研究員は毎朝、必要な食糧や備品を決定するために相談しなければなりません。
・乗組員は封じ込めトラック内のすべての車両にサービスを提供し燃料を供給するために常に常駐していなければなりません。
・機動部隊ラムダ-3("賞金稼ぎ")は、SCP-3999-Jの収容のために設立されました。 機動部隊ラムダ-3は標準的な武器に加えて"iCombat"レーザーガンが支給されます。
・収容プールは29°Cに保たなければならず、補助収容室は40°Cに保たれなければなりません。
説明: SCP-3999-Jは自由にXK-クラス世界終焉シナリオを引き起こすことができる実体です。 その外見は一貫性がなく変形可能であると考えられています。 ハーフベア、ハーフマン・クリーチャー、多くの触手が背中から出てくるか、または身元不明な人間として現れることがあります。 もともと、それは食糧と大量の米国通貨をしぶとく要求しましたが、タローラン研究員は収容するためのいくつかの封じ込め戦略を考案しました。
SCP-3999-Jは副次的な異常性として反ミーム性を保持しています。 この効果はリアルタイムで発生するため実体の視認は不可能です。 しかし、タローラン研究員はこの影響を受けません。 タローラン研究員のSCP-3999
-Jに対する独自の免疫性については現在研究が進行中です。
2015年1月5日更新: 研究員キャンディマディソン、ジャッキーラブ、エマエンジェルは、封じ込めの努力でタローラン研究員と収容に無期限に支援することに合意しました。
2015年3月5日更新: ゲスト研究員ミッチ・タローランとトレバー・メイソンは共にSCP-3999-Jに対して免疫性であることが確認されており、タローラン研究員と収容に無期限に支援することに合意しました。
文書3999-J-1-3: これらの記録はSCP-3999-Jとの初遭遇時の記録です。
スタッフ: こちらは受付です。
研究者タロラン: こちらはジェームズ・タローランです。 チーズバーガーとフライドポテトを私のデスクに送るようにカフェテリアに頼むことができますか?
スタッフ: うーん…少し確認させてください…申し訳ありません。 あなたはリストに載っていません。 必要な収容担当者のみが食事の配達を要求することができます。
研究者タローラン: ああ、そうですか。 まあ、ええと、ここにKeterクラスのオブジェクトがあって、収容にチーズバーガーとフライドポテトが必要なんです。
スタッフ: [嘆息]わかりました。 それで収容して下さい。 内線3333。
コンテナ: こんにちは、あなたの緊急事態は何ですか?
タローラン研究員: こちらはタローラン研究員です。 私は402Bの部屋にいます。ここにはKeterオブジェクトがあります。チーズバーガーとフライドポテトが必要です。
コンテナ: すぐに!チーズバーガーとフライドポテト! オブジェクトの番号は何ですか?
タローラン研究員: それは…新しく発見されたものです。 そしてコークも望んでいます。
コンテナ: はい! どこにでもおいてください! 動かずにKeterオブジェクトに従わず機動部隊が到着するまで待っていてください!
タローラン研究員: それは…すぐそこにありますが、見えていないのですか?
MTF-DELTA-1: オブジェクト確認できず。
タローラン研究員: そいつは…机の上に食糧を置けと言っています。
MTF-DELTA-1: 626、置け。
MTF-Δ-626: 了解。
タローラン研究員: ああ、消えました! ありがとう、助かったよ。
文書3999-J-2713: この文書には、SCP-3999-Jの収容に関する最新の情報が記載されています。
ホイーラー反ミーム領域発生機
WAFG
Wheeler Antimemetics Field Generator
半現実分離装置
sRSU
semi-Reality Separate Unit
アルクィン/スクラントン地球現実錨
ASTRA
Alcuin/Scranton Telluric Reality Anchor
モーガン/エクランド存在安定機構
MEESM
Morgan/Ekland Existence Stability Mechanism
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JPはサイト8145の高脅威存在収容室に収容されます。SCP-XXXX-JPは何らかの行動を起こせないように拘束され、食事や排泄などは機械によって行ってください。現在SCP-XXXX-JPに関する実験は禁止されています。
追記: 担当職員はSCP-XXXX-JPによる影響を防ぐため半年ごとに異動が行われます。
SCP-XXXX-JPは現在収容出来ていないため捜索が行われています。発見された場合、機動部隊う-4("いじめっ子")を派遣し攻撃を行ってください。この時SCP-XXXX-JPに再収容を望ませないため財団によるものであるとSCP-XXXX-JPが認識できるように攻撃を加えて下さい。SCP-XXXX-JPが民間人と接触すると見られた場合、カバーストーリー「土壌汚染による有毒ガスの発生」を発令し避難が行われます。
SCP-XXXX-JPは再収容された場合、高脅威存在収容室に拘束した状態で収容し、食事や排泄などは機械によって行われます。SCP-XXXX-JPからの要求は必ず却下されなければなりません。またSCP-XXXX-JPに収容されることを望ませない為に定期的に拷問を加え「財団は悪である」という擦り込みを行ってください。
SCP-XXXX-JPに関する実験は永久に禁止されます。SCP-XXXX-JP担当職員はSCP-XXXX-JPによる影響を回避する為に半年ごとに異動を実施してください。SCP-XXXX-JPの影響を受けた職員はEクラス職員として再割り当てされます。
説明: SCP-XXXX-JPは10代前半の年齢に見える男性です。外見に異常な部分は見当たらず、また精神傾向は財団に敵対的協力的であると思われ、また重度の鬱病の傾向があります。
SCP-XXXX-JPの異常性はSCP-XXXX-JPが何かを望んだ時に発揮されます。SCP-XXXX-JPが何かを望んだ場合必ず逆の事象が発生します。この事象によりSCP-XXXX-JPが何らかの行動を取ろうとした際、最終的にSCP-XXXX-JPは行動を取ることが出来ないという結果に終わります。この事象には規則性が見られず同じ望みであっても違う事象が発生する事が確認されています。またこれらの事象はSCP-XXXX-JPの生命活動に必要なものであれば発生しないようです。(実験記録参照)
対象は収容以来老化の兆候を見せておらず、また実験により負った負傷などが回復していることからなんらかの方法で不死性を得ているものと思われます。
実験記録-1 日付2014年05月08日
対象: SCP-XXXX-JP
実施方法: 対象に筆記用具及び紙を支給し紙に自身の名前を書くように指示。
結果: ペンが対象に触れた瞬間に消失。紙も同様。しかし実験終了後に発見された。
付記: 以降の実験はこの記録を元に行われる。
実験記録-2 日付2014年05月12日
対象: SCP-XXXX-JP
実施方法: 対象に食事や歩行、排泄などの生命活動に必要な行動を行わせる。
結果: 対象は問題無く行動を行った。
分析: 生命活動に必要な行動であれば問題なく行えると推測される。
実験記録-3 日付2014年05月16日
対象: SCP-XXXX-JP
実施方法: 収容室内にDクラス職員を投入し、対象にDクラス職員に攻撃を行うように指示。
結果: 対象は実験を拒否。その後[削除済み]。Dクラス職員は死亡が確認された。
分析: 対象の精神、性格などを鑑みて暴力的な内容を含む指示は高い危険性を伴うため禁止される。
実験記録-4 日付2014年05月22日
対象: SCP-XXXX-JP
実施方法: 実験記録1と同じの行動を数回行わせる。これは行動によって発生する事象が確定しているかどうか検証するため行われる。
結果: サイト81██内の筆記用具及び紙媒体が全て消失していたため実験は中止された。
付記: 再度実験を行う。
実験記録SCP-XXXX-JP-5
対象: SCP-XXXX-JP
実験概要: 実験記録1と同様の行動を行わせる。
結果:
付記: この結果から発生する事象には確定性がなく発生する事象はその都度変化するものと見られる。
インタビュー1
事案XXXX-JP-1: 2016/サイト81██にてSafeオブジェクトであるSCP-███-JPの収容違反が発生しました。原因は人為的なミスが重なったことによるものであり、ミスをした職員は全員過去にSCP-XXXX-JPの担当となったことのある職員でした。これらの職員の検査を行ったところ全員にヒューム濃度の低下が見られ、これを受けてSCP-XXXX-JP担当職員および収容機器の検査を行ったところ全てにおいてヒューム濃度の低下が確認されました。
事案XXXX-JP-2: 2016/ / SCP-XXXX-JPへのインタビュー中にEuclidオブジェクトであるSCP-███-JP及びSCP-███-JP、KeterオブジェクトであるSCP-████-JPの収容違反、 SafeオブジェクトであるSCP-███-JP及びAO-█████の未確認の異常性の発揮、カオス・ゲリラ及び蛇の手による襲撃が同時に発生しました。これにより重軽傷者68名、死者50名、行方不明者82名の人的被害及び収容施設の損壊、SCP-XXXX-JPを含む多数のオブジェクトの破壊及び喪失という莫大な被害が生じました。
インタビュー2
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト81XXの標準非生物収容室に収容されています。SCP-XXXX-JPにはGPSを取り付け、移動先が把握出来るようにしてください。実験にはレベル3職員3名の許可が必要です。
概要: SCP-XXXX-JPは成人用の自転車です。ハンドル付近には六本のシフトバーと三つのメモリと一つのスイッチが付いており、それぞれのシフトバーがメモリに接続されています。シフトバーを回すことでそれぞれのメモリの数字を変化させることができ、このメモリの一つは0から9999、一つは1から12、もう一つのメモリは1から31の数字が書かれておりこれは時間を表していると推測されています。また、タイヤ部分には未知の装置が取り付けられており後述の異常性と関係があると推測されています。
SCP-XXXX-JPは非活性化時は通常の自転車と同じように使用が可能であり、ハンドル付近のスイッチを押すことで活性化させることができます。
SCP-XXXX-JPは活性化すると取り付けられた装置がタイヤを高速で回転させ始め、これによりSCP-XXXX-JPは時速88マイルにまで加速します。また、このときSCP-XXXX-JPは自立しており衝撃などを与えても倒れることはありません。活性化から三十秒程経つとSCP-XXXX-JPは消失、もしくは瞬間的な移動を行います。前述のメモリを現在より未来にした場合は消失し、現在より過去にした場合は瞬間的な移動を行うことが判明しており以上のことからSCP-XXXX-JPは時間移動及びCK-クラス世界再構築シナリオが発生していると思われます(実験記録参照)。
発見経緯: SCP-XXXX-JPは「無人の自転車が突如出現して負傷者がでている」という旨の通報を受けたことにより発見されました。これにより9名の負傷者、2名の死亡者が発生しました。関係者及び目撃者には記憶処理が施されカバーストーリー「暴走車による轢き逃げ」が流布されました。
実験記録SCP-XXXX-JP-1
実験日時: 2015年6月12日
実験方法: メモリを2015612にした状態で活性化させる。
結果: SCP-XXXX-JPは加速したもの異常性は発揮されなかった。
付記: 以降の実験はこの記録を基準としたものとして行う。
実験記録SCP-XXXX-JP-2
実験日時: 2015年6月15日
実験方法: メモリを2015616にした状態で活性化させる。
結果: SCP-XXXX-JPは消失した。その後6月16日に加速した状態で再出現した。
分析: やはりメモリは移動する時間を表していると思われる。しかし加速した状態での出現は
実験記録SCP-XXXX-JP-3
実験日時: 2015年6月28日
実験方法: メモリを2015626にした状態で活性化させる。
結果: SCP-XXXX-JPは即座に非活性化状態に戻った。監視カメラにより6月26日の実験場に突如出現していた事が確認された。また、出現した瞬間に収容されていたSCP-XXXX-JPは消失していた。
分析: 過去への移動も行えるようだがこの事を我々が認識出来ているのはどういうことだろうか。本来ならばCK-クラス世界再構築シナリオが発生しSCP-XXXX-JPは二台になっているはずだが、SCP-XXXX-JPは二台に増えていない。我々が認識出来ているということは発生していないのだろうか。
実験記録SCP-XXXX-JP-4
実験日時: 2015年7月15日
実験方法: メモリを2015713にした状態で活性化させる。また、7月13日の実験場には時間的変動検出装置を設置し計測を行う。
結果: SCP-XXXX-JPは即座に非活性化状態に戻った。検出装置は7月15日から7月13日にかけての時間的変動を検出した。また、この記録は実験前には確認されていなかった。
分析: CK-クラス世界再構築シナリオ自体は発生していると思われるが、我々の認識できる状態で発生している。これを利用すれば観測できる形での時間移動が行えるはずだ。さらなる研究が必要である。
実験記録SCP-XXXX-JP-5
実験日時: 2015年8月3日
実験方法: メモリを201585にした状態で██研究員を搭乗させSCP-XXXX-JPを活性化させる。
結果: 活性化から30秒後にSCP-XXXX-JPは消失したものの██研究員は消失せずその場に投げ出され重傷を負った。SCP-XXXX-JPは8月5日に再出現した。
分析: 有人時間移動は出来ないようだ。ならばこのSCiPは何のために作られたのだろう?
補遺1: サイト81XXの実験場に以下の文書が出現していました。
現在私どもの方で製造していた一般向け時間跳躍装置に致命的な欠陥が確認されたため回収を行っております。この文書を確認された方は装置を2376年の███まで送って頂けると幸いです。この度は本当に申し訳ございませんでした。
2376年6月5日 東弊重工社
この文書からSCP-XXXX-JPは本来有人時間移動が出来るものとして造られていたと考えられます。現在、SCP-XXXX-JPを使用した時間移動の研究が行われています。
Dクラス職員を用いた実験中にDクラス職員が指示に反しメモリを99991231に変動させた上でスイッチを押しました。しかし、SCP-XXXX-JPは活性化しませんでした。この事を受けてさらなる実験が行われました。
実験記録SCP-XXXX-JP-12
実験日時: 2015年11月23日
実験方法: メモリを99991231にした状態で活性化させる。
結果: SCP-XXXX-JPは活性化しなかった。
分析: 極度に離れている時間には移動出来ないのだろうか?
実験記録SCP-XXXX-JP-13
実験日時: 2015年11月26日
実験方法: メモリを000011にした状態で活性化させる。
結果: SCP-XXXX-JPは消失した。その後実験場の地中深くから再発見された。
分析: 離れているから移動出来ないという訳では無さそうだ。
これらの実験を受けてある仮説が立てられました。それはメモリに表示されている時間に移動する場所が存在しないため活性化しないというものです。これを受けて実験が行われた結果SCP-XXXX-JPは[削除済み]年に移動を行いました。これはつまり[削除済み]年までにこの宇宙が消滅していることを示しており、発生しうるK-クラスシナリオの対策が行われています。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPが存在するビルは財団のフロント企業によって買収されており封鎖されています。SCP-XXXX-JPが発生する部屋にはカメラを設置し、後述の"学習塾イベント"の最中に内部を観察出来るようにして下さい。財団職員がSCP-XXXX-JP-Aに選ばれた場合、選ばれた職員は機密保持のため自己終了が推奨されます。
概要: SCP-XXXX-JPはXX県に存在するビルの一部屋です。SCP-XXXX-JPは不定期に活性化し、内部で"学習塾イベント"を発生させます。
"学習塾イベント"は講師(SCP-XXXX-JP-A)が複数の生徒(SCP-XXXX-JP-B)に学力や学習の補助を行うという一般的な集団塾と同じ物ですが、SCP-XXXX-JP-Aは"学習塾イベント"開始の30分前にSCP-XXXX-JP内に出現します。
現在確認されている限りではGoI構成員と思われる人物のみがSCP-XXXX-JP-Aとして出現しています。SCP-XXXX-JP-Aは様々なGoIから無作為に選ばれているようで、ほとんどの場合SCP-XXXX-JP-Aは脱出を試みますが全て失敗に終わります。"学習塾イベント"が開始するとSCP-XXXX-JP-Aは自分から授業を始めるため、なんらかの精神影響を受けていると思われます。
以下は現在までに出現したSCP-XXXX-JP-Aのリストです。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
概要: SCP-XXXX-JPは直径約30センチのクッションです。見た目は株式会社XXXが販売している物に非常に似ていますがXXX社のものと比べて色が薄く作られており、販売時に入っていた箱には『博士のいたずらブーブークッション』と書かれています。また、耐久実験により外部からは破壊出来ない事が確認されています。
SCP-XXXX-JPに
Finally it works
… in iPhone!
UPDATE 1.08: 2018年11月21日
UPDATE 1.07: 2018年11月03日
UPDATE 1.06: 2018年10月30日
UPDATE 1.05: 2018年9月29日
UPDATE 1.04: 2018年9月16日
UPDATE 1.03: 2018年9月06日
UPDATE 1.02: 2018年9月05日
UPDATE 1.01: 2018年8月25日
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Title: ワンクリックコピーツール
Author: 7happy7 7happy7
Adviser: C-take C-take
License: CC BY-SA 3.0
Title: サイドバー
Source: SCP-JPサンドボックスII
Author: UNKNOWN, SCP-JPwiki
License: CC BY-SA 3.0
Title: Cocoonist's Sidebar
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Author: Cocoonist Cocoonist
Author: Dr Devan Dr Devan
License: CC BY-SA 3.0
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