Shillomine
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アイテム番号: SCP-2141

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 20██/07/04付で、SCP-2141が生息する坑道の出入口は常時開放が義務付けられています。機動部隊オメガ-23は、L██████サイト管理官の指揮のもと、SCP-2141に対する確保収容プロトコル担当の主要部隊に指定されました。

SCP-2141の収容に必要な資源は仮設収容サイト-141によって供給されます。同サイトの位置は44.0437° N、73.9265° W、SCP-2141から東北東に6kmの地点に相当し、林野局支局の地下で稼働しています。

SCP-2141-1がSCP-2141から出現し脱走を図った際は、職員は同異常実体の出現日時および観測可能な移動形態、例えば平均速度やSCP-2141-1が地中を潜行した事例などについて記録を行います。必要なデータを取得後、職員はSCP-2141-1に対してゴム弾による射撃のみを無力化するまで行います。職員は継続的にL██████サイト管理官と連絡を取り、SCP-2141がSCP-2141-1を回収し、地中で休眠状態に戻ったことを確認します。

説明: SCP-2141は廃坑道内に生息する1体の巨大なミミズ様生物であり、位置は44.0345° N、73.9416° W、アディロンダック山地近辺に相当します。SCP-2141の大きさは坑道の規模を逸脱しており、直径は平均8.5m、体長は現時点で不明で、これはSCP-2141の出現事例で全身の出現に至ったことが一度もないためです。SCP-2141は空間異常実体であると推察されており、その巨体を相殺するため、坑道内では身体を"凝縮"することができるとされます。

坑道の出入口から約5 km圏内で軽度の映像・無線障害が発生します。ただし、いかなる電子機器も出入口から内部49m以上の地点で使用すると永久的に非機能状態となります。

事案-2141-I以後、SCP-2141は周期的に出現しており、坑道の出入口から内部約200m地点にある深度不明の地溝を起点に23 18日間隔で発生します。出現時に、SCP-2141は坑道から約50m以内の地点にSCP-2141-1を産生します。

SCP-2141-1は醜悪な女性の人型実体であり、████ █████████夫人の身体がSCP-2141に著しく暴露した結果、完全に変異したものと考えられています。主な特徴として、大きく膨満した腹部や、全身を覆う淡黄色の粘液などがあります。移動の際には、SCP-2141-1は仰臥位の姿勢で地面に平行となって"這い回り"ますが、その際に粘液を摩擦力の軽減に利用しています。粘液はさらにSCP-2141-1の物理的外傷への耐性上昇にも寄与しており、ある事例では下半身の離断からの生存・限定的回復が可能となっていました。

事案-2141-II以後、SCP-2141は子孫の出産に適した生息地を探すため、SCP-2141-1を妊娠状態の"入れ子状探査機"として用いていると推測されています。そのため、SCP-2141はSCP-2141-1に対して非常に保護的であり、これが無力化した場合は即座に追尾を試みます。ただし、SCP-2141-1が被るその他の非致死的損傷には明らかな反応を示しません。

SCP-2141-1 が脱走の途中に坑道外で無力化しない限り、SCP-2141が脱出を試みることはなく、収容プロトコルの容易化に寄与しています。ただし、SCP-2141-1が無力化した場合は、SCP-2141はその回収を終えない限り休眠状態に戻ろうとしません。回収が行われた際にはSCP-2141の速力 (5██〜███ kph) と大きさにより、地形に甚大な被害が発生します。

稀な状況下では、SCP-2141-1が SCP-2141の行動を模倣することが知られており、例としてその移動速度や、瞬間的に地中を潜行する傾向などが挙げられます (事案 2141-IIIを参照のこと) 。

SCP-2141の出現について: SCP-2141が発見されたのは、SCP-███の発見・収容後、更なる地下の異常実体の探査を目的としたSARによるアメリカ北東部の定期マッピングの最中のことでした。レーダー撮像でアディロンダック公園北東部に絶対閾値を超える歪みが検出された後、1台の遠隔操作型GPRユニットが問題の座標に派遣され、地下の調査が行われました。電磁障害により地中の異常実体の探査は妨げられましたが、ユニットに取付けられていた映像配信装置が、妨害対象となっていたものの、既知の地形に合致しない痕跡を発見し、結果的に先述の座標でSCP-2141の生息地が発見されました。

坑道周辺を確保するため、林野局に配属された財団エージェントが配備されました。しかしながら、エージェントの報告によると対象は█████████家の私有地内であり、また敷地内には婚姻暦1年の夫婦 (█████ █████████氏および████ █████████夫人) が滞在中の別荘が存在していました。同エリアの断続的な調査・捜索の後、林野局の警備隊に扮した2名のフィールドエージェントが█████████夫妻の別荘に派遣されました。到着後は有害物質の除去や危険な原住動物の駆除を装い、坑道の調査について公的許可を得る予定でした。
フィールドエージェントらが別荘を訪ねた際、SCP-2141の住む坑道について質問を受けた█████ █████████氏は暴力的な反応を示し、エージェントに向けて儀礼用ナイフによる刺突を行いました (同ナイフは現場から回収できませんでした) 。エージェントは応戦し、█████ █████████氏の腹部に2度発砲しました。創傷は非致命的と思われましたが、傷を受けた直後に█████ █████████氏は自身の喉を切って自己終了しました。約3分後、SCP-2141が別荘に到来し、建物を破壊して█████ █████████夫人を"捕食"しました。

生還した1名のエージェントは重傷でしたが、財団職員が現場に到着した際、以下の文書の回収に成功していました。

█████ █████████氏の別荘から回収された文書

母親は我が子を拒んではならない。

明日僕は君の信頼を裏切ることになる、親愛なる君よ。でもどうか分かってほしい、これは人知を超越した母性に対する奉仕なのだ。そして君に行った罪は自身の血をもって贖う、それが父性に対する代償なのだ。

それでも父親は長子の権利を拒んではならない。

僕の父も、祖父も、その父親も尽く、父性の責務を全うしなかった。その癖に、父は遺産を要求する方法の知識を僕に遺したのだ。しかし、それは祈りを捧げる先祖たちの意思ではない。永らく労働の果実を与えられず、人間によって不当に搾取された原初の存在の意思なのだ。

君は知らないのか、性交は人間ではなく、蛇 (the Wyrm) に用意されたものであると?

陽光が灼けつく罪の宣告の中に僕らは旅立つ。忌々しいほどの熱気を前に決意が揺らぐのを感じる。しかし今夜は、月が満ちる。産まれそうな気配がする。出産の時だ。

いや、許しを乞う気はない。君が僕らの子を産むことはない、だが君は限りなく偉大な出来事の証人を産むことだろう。女性としての生を受けて21年の時に、君は僕らを原罪から解き放つ。

坑道の地溝内部に生息していると判明した当該生命体は、以後SCP-2141に指定されました。両名は現時点で事実上故人とみなされています。効果的な収容を円滑に行うため、SCP-2141の生息地周辺域の所有権は財団に直接譲渡されました。

████ █████████夫人の再出現について: 追って通知があるまで、SCP-2141-1は任意の████ █████████夫人の再現実体の名称に指定されています。当該実体の最初の出現は20██/06/23 午後8:41時点のことであり、これにより当サイトの地質時代特定のため実施中であった、坑道付近での調査が中断されました。
SCP-2141が████ █████████夫人を子孫の宿主に選んだという仮説を立証すべく、L██████上級研究員は検体の回収・採取のためにSCP-2141-1を非致死的に無力化するよう職員に命じました。彼女はさらに、万一SCP-2141が対象の奪回を試みて出現した場合は回収を先送りするよう命じました。

SCP-2141-1の無力化後、間もなくSCP-2141が出現し、対象を奪回して即座に地中に戻りました。そのため、L██████上級研究員はSCP-2141-1を必ず出現直後に無力化することを推奨しています。収容プロトコルはこれに対応して改訂されました。

実験に必要なSCP-2141-1の収集は不可能でしたが、現場で収集されたSCP-2141-1由来の液体は羊水中の微量元素と若干の一致を認めています。SCP-2141が出現までの休息期間に子孫を孵している可能性があるという、L██████上級研究員の初期の推論は立証されたとみなされました。

その賢明さと現場での統率力が評価され、L██████上級研究員は暫定サイト管理官に昇格しました。
なお、坑道周辺・内部の地質時代を検証した実験は結論に至りませんでした。

事案-2141-II以後、L██████サイト管理官の指揮のもと暫定の収容プロトコルが設けられ、その一環としてSCP-2141-1の動作を阻害するための障壁が建造されました。午後2:37 (建造完了から6分後) 、建造済みの障壁の外側にSCP-2141-1が地中から出現しました。対象は直後に約5██〜███ kphの速度で南南西の方向に移動し、約0.03秒というごく短い間隔で地中への潜行と地表への再出現を断続的に行いました。この時点では先述の移動形態に前例がなく、現場の職員はSCP-2141-1の無力化および収容違反の防止を果たせませんでした。

SCP-2141-1は州間高速道路91号線上でトレイラーと衝突後に無力化状態となり、結果として両膝上部でSCP-2141-1の離断が発生しました。SCP-2141は到来時にSCP-2141-1の無力化した遺骸と離断部位の両者を回収しました。

現場の財団エージェントの報告によると死傷者は7█名、うち1█名が財団職員でした。加えて重度の建造物損壊が州間高速道路91号線に発生し、8,ドル███,███.██の物的損害が発生しました。

この被害は周辺で行われた████ & ███████掘削会社の事業活動により生じた雪崩や土石流、シンクホールの連続発生によるものと表向きには説明されました。その結果による同社の破産後、企業に損害の賠償を申し出たり、林野局に多数存在した欠員の役職を埋め合わせたりすることで、財団はSCP-2141の近隣地域での存在感を著しく増大させることができました。

███kmもの距離を移動したにもかかわらず、SCP-2141はその"頭部"から出現起点までの全長にわたり途切れることはありませんでした。さらに映像・無線障害がその全長に従って拡大したため、この異常性がSCP-2141の生じる障害の原因と判明しました。この障害はSCP-2141が及ぼす空間異常効果に起因すると考えられています。現場の救急隊員に扮したエージェントによりクラスA記憶処理が行われ、公にSCP-2141の存在が周知されないよう徹底されました。

回答者: 暫定収容サイト-141管理官、D███ L██████ ("DL-141")
質問者: サイト-28管理官 ("Admin-28")
場所: サイト-28、ニューヨーク市、ニューヨーク州

<記録開始: 午後7:25、20██/██/██>

DL-141: 尋問室。マジかよ。

Admin-28: 私に連絡してきたとき、君は一大事だと言った。まさに一大事だ。これは標準的な手続きだ。君は2141に関して共有すべき緊急の情報を持っている、そうだな?君に北部からの出頭を命じたのは、わざわざ挨拶に来てもらうためだとでも?"オフレコ"という手は今の君には使えんぞ、D███。

DL-141: アタシが連絡したのはO5だ、── (間) ──"28番"、アンタじゃない。あの方々はアタシを"委ねた"ってのか、アンタの── (溜め息) ──"裁量"に。

Admin-28: 誤解だ、D███。O5の決定事項は私が決めるものではない、分かっているな。

DL-141: 御託はいい。事案[-2141]-IIIが理由だろう。あの方々が信用できないのは、アタシの──何だって?作戦指揮での判断?プロフェッショナルとしての分別?アンタら全員アタシを"ヒステリー女"だと思ってるのをどういう用語で表現してんのさ?こんなところまで引っ張り出しやがって、アタシに申し開きでもさせたいのか。

Admin-28: 被害は甚大だった。財団の人員だけでなく、市民の命も失われた。我々が後始末をした──まだ後始末の途中だ──だが、こう考えれば筋が通る。O5-評議会は確証が欲しいのかもしれない。今日君が用意してきたものが二度と──

DL-141: それが"真意"だって?くたばりな、28番。自分ならもっと上手くやれたとでも思ってんの?報告書を読んだろ。"前例がなかった"。アタシ──アタシらは──全く考えもしなかった。まさか2141-1の出口を塞ぐことで──それもあんなわずかな範囲のみで──収容違反が起こるなんて。あの野郎は── (間) ──彼女は学習してる。

Admin-28: SCP-2141から。そう主張するのか。

DL-141: クソッタレのEuclidクラスなんだ、28番。アタシが持ってるのは大半が主張だ。だが確たる証拠に基づいた主張だ。事案2141-Iによれば、彼女は──

Admin-28: "彼女"は止せ。"SCP-2141-1"だ。君はきっと、自分の持ち場ではプロフェッショナルとしての距離感を弁えていたはずだ、D███。 (小声で) 私はそう努めてきた。

DL-141: (沈黙する)

Admin-28: さあ、管理官。我々は君の味方だ。君はこれが政治的策略ではないと理解する必要がある。これは保護だ。優先すべきは。確保、収容──

DL-141: 保護。 (溜め息) 分かってる。 (間) アタシはしくじった。 (小声で) しくじったんだ。

Admin-28: 君は"収容を困難にする異常性質の著しい変化によって作戦指揮上の過失を犯した"。 (より小さな声で) これに慣れる必要があるな、D███。君は正しい。我々──は──報告書を読んだ。現場に居合わせた研究者たちも、収容プロトコルを改訂するという君の決定に賛同していた。彼らの死は君のせいではないし、またSCP-2141-1がもたらす苦難も── (間) ──"今は亡き"夫人のせいではない。唯一非難するべきものは──まあ実際、この現実くらいなのだろう。

DL-141: (笑う) 中々のカウンセリングじゃないか?

Admin-28: (笑う) 言っただろう、標準的な手続きだ、と。我々は決して──君ならどう表現したかな?

DL-141: "重度の責任を伴う財団の上級職員は、業務上の作戦指揮の過程で典型的なストレス要因や精神的苦痛に苛まれがち"、ってところか。

Admin-28: 学習してるな。

DL-141: ああ、そうかも。

Admin-28: 君の話は真摯に聞いているつもりだよ、D███。君が用意したものを見せてくれるか?

DL-141: (溜め息) ほら。 (Admin-28に文書を手渡す)

Admin-28 (閲覧中) : SCP-2141が地中を潜行する事例の増加。 (読み進める) そしてSCP-2141-1は概してより高い頻度で出現してきている。

DL-141: 大体18日おきだ。

Admin-28: だが、現行の収容プロトコルは有効なのだろう?

DL-141: もしこの状態が続けば、そうじゃなくなる。

Admin-28: どういう意味だ?

DL-141: さっきも言ったが── (間) ──奴は学習してる。あの異常実体はSCP-2141の行動を模倣している──一部の例では、その容姿もだ。あの全身を覆う粘液──あれは最初から備わっていたが、他に気付いたことがある。

Admin-28: 例えば?

DL-141: 眼だ。強膜も、虹彩も、かなり黒ずんできた。まるで白内障のような見た目で、おそらく彼女は自分の眼を使っていない──仮に前は使っていたとしてもだ。あの事例── (間) ──事例2141-IIIの後にも何度か現れたが、最初の数回では、彼女はもっと変な動きをしながら、壁にぶち当たっていた──でも、その後は安定しているんだ。SCP-2141には眼がない──どうやって動き回っているのか、SCP-2141-1の位置を割り出しているのか、全く不可解だが──つまり、それが唯一の証拠なんだ。SCP-2141-1の変化が目指す先は...

Admin-28: 母体か。

DL-141: そうだ。いや、証拠は他にもある。

Admin-28: 地中の潜行、突飛な移動速度。

DL-141: そう。事案2141-IIIで見た例には全く及ばないが、我々の不安を煽るには十分だ。もし奴が再びあのような行動を示すようなことがあれば...

Admin-28: 現行の収容プロトコルでは事足りない。

DL-141: その通り。

Admin-28: 君の提案は収容違反の防止のため、SCP-2141-1を終了することか?

DL-141: ハン、違うね。我々の知る限り奴にはおそらく再生能力がある。 (躊躇う) アタシが提案するのは── (間) ──SCP-2141の"無力化"だ。

Admin-28: な──何だと? どうやって? あの巨大な – もし仮に殺すことができたとしても──

DL-141: - 無力化する。

Admin-28: (間) 無力化する──どうやって──

DL-141: 死骸を処理するのかって?分かってる。でもやらなきゃならない。アタシは──アタシはSCP-2141-1の活動を精一杯邪魔しようとした。上手くいかなかったし、再挑戦はお勧めしない。仮に成功の目があるとしても、失敗の代償は──大きすぎる。特に、あのイカしたエイティーン・ホイーラーから授かったようなツキがもう無いとしたら。 (間) 奴の予想進路がこのサイトにどれほど近かったか知ってるか?もしあのトラックが奴を撥ねなかったら、どうなっていただろうな?

Admin-28: そして我々はあの事故で対象が無力化したとき、何が起きるのかすら把握していなかった。

DL-141: 全くだ。それで、見てみろ、下の方だ。

Admin-28 (閲覧中) : "さらに現場の職員により、休眠状態にあるSCP-2141の周辺で地震活動の増強が報告されています。" クソッ。

DL-141: ああ、全くだ。そして地下で一体何が起きているのかも全然読めない。障害のおかげで█km圏内ではGPRの使用を試しても遮断される。

Admin-28: 信じられん。

DL-141: さあ、アタシがここにいる理由が分かったな。この件についての予定表がある。SCP-2141が収容プロトコルに反応して何をしているのかは分からない。どれだけキッチリ設計した収容プロトコルでも、前例のない異常行動を防ぐと保証することは決してできない。Scipが現行の収容プロトコルを脅かしたのは今回が初めてではないが、コイツは我々が対処の準備を整えるよりも速く差し迫っている。さっき言ったSCP-2141-1の出現の頻繁化──あれはSCP-2141が子孫を1匹孵すのにかかる時間が短縮していることを示唆している。

Admin-28: その主張を支持する証拠は?

DL-141: 確かなものはない。だが奴らが見た目の通り、妊娠・出産を経る必要があるとして、アタシらがSCP-2141-1に浴びせ続けたクソの量を考えると、胎内のクソどもが毎回生き延びているのはまずあり得ない。最低でも、SCP-2141 はSCP-2141-1の回収の都度、ダメージコントロールを行っていると考えている。胎児が受けた傷を治療しているんだ。もし奴らがもう1匹でも殖えてしまえば、我々の能力でこの状況を抑え込むのは絶望的だろう。言うまでもなく予算も吹っ飛ぶ。

Admin-28: 財団が凍結するほどの事態など未だかつて見たことがないがな、D███。

DL-141: ああ、多分アンタが最期に見るものだろうからな。

Admin-28: 違いない。 (間) 会話記録をO5に送るつもりだ。君の勧告を支持する。SCP-2141の終了は最優先事項となるだろう。

DL-141: 素晴らしい。 (紙束を弄る音)

Admin-28: 待った。もう一つ。

DL-141: 何だ?飛行機に乗り遅れちまう、もう5分もないみたいだ。

Admin-28: 事案2141-Iにある文書。O5はこれについて君の評価を求めている。報告書には記載がないようだ。

DL-141: あのイカれたメモか? (失笑する) アタシには書いた奴が何を言いたいのかさっぱりだ。ぶっちゃけた話、どうでもいい。たぶん、我々が対処してるコイツに関する大昔の伝説でもあるんだろう。 (静かに) アタシが一番心配してるのは、あの男みたいな馬鹿野郎がまだいるんじゃないかってことだ。あるいはコイツみたいな化け物が眠ってる場所が他にもあるんじゃないかってこと。 (間) あの文書についてのアタシの評価はこうだ。当該異常実体が唯一のものとして言及されている点から、SCP-2141はただ1体のみである。しかし、これは確たる結論ではない。

Admin-28: 君の言う通り、そうは居まいさ。その調子で頑張ってくれ。

<記録終了: 午後7:58、20██/██/██>

その後、L██████サイト管理官に対する運営業務上の不当行為・過失の容疑はすべて取消されました。

Footnotes
. 原註。合成開口レーダー (Synthetic aperture radar)。
. 原註。地中レーダー探査 (Ground-penetrating radar)。
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