アイテム番号: SCP-XXX-JP
いつもくたびれた様子のSCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Anomalous Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、30c×ばつ30c×ばつ30cmの飼育ケージに収容し、一般的なヤマタカマイマイ類の飼育に準ずる方法で飼育してください。また、SCP-XXX-JPの飼育ケージは3ヶ月に一度、糞や粘膜を清掃し、清掃にはDクラス職員を使用してください。SCP-XXX-JPを目視した職員はAクラスの記憶処理を受けてください。
説明: SCP-XXX-JPは外見上沖縄県の████で発見されたオキナワヤマタカマイマイ、あるいはシラユキヤマタカマイマイの一個体です。大触角が一般的な同種に比べてやや垂れ気味であること以外は一般的な同種と見分けることはできません。SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JPを目視した人間に発生します。
SCP-XXX-JPを目視した被験者は最初に体の怠さを訴えます。この段階では目視をやめることにより、2時間程度で症状が消えます。
SCP-XXX-JPを10秒以上遮ることなく目視した場合、被験者は体の怠さで身動きが取れなくなり周囲の呼びかけに応じなくなります。この異常性の発覚によりSCP-XXX-JPはAnomalousからSafeへとクラスが変更されました
補遺: インタビュー記録-XXX-JP
対象 D-XXX-JP-12
インタビュアー:███博士
<録音開始>
███博士:あなたがSCP-XXX-JP、あのカタツムリを見たとき何を思いましたか?D-XXX-JP-12:えーっと、最初に思ったのはかわいい、かな。見ていると癒されて体から力が抜けていくような不思議な感じがしたよ。
███博士:そうですか、では嫌な怠さではなかったんですね?
D-XXX-JP-12:あぁ、あの体の怠さは████████だな、あのカタツムリは〔データ削除〕
███博士:聞いてたらなんか眠くなってきたぞ。
D-XXX-JP-12:あぁ、俺も話してたら怠くなってきた。
███博士:少し昼寝するか。
〔このあといびきのような音が3時間ほど続く〕
終了報告書:** SCP-XXX-JPの影響を詳しく知ることによりミーム的作用により眠くなるようだ。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: —Keter
特別収容プロトコル: 研究用に飼育されている個体は30個体未満になるように調節し、増え過ぎた個体は焼却処分してください。
SCP-XXX-JPが屋外で再び発見された場合は、プロトコル"山火事"によって発生した地域の杉林を焼き払ってください。
説明: SCP-XXX-JPは人為的に作られたとみられるSCP-XXX-JP-A-2に指定されるオスの大顎が変形するdorcus属の不明種です。
SCP-XXX-JPはスギ(学名:Cryptomeria japonica)を生活の場にします。亜社会性を持ち、SCP-XXX-JP-A-2が樹木を解体し、SCP-XXX-JP-A-1はメス個体(以下SCP-XXX-JP-B)と交尾する役割を持ちます。
SCP-XXX-JP-Bは杉に産卵します。
卵は5日程度で孵化し幼虫となり、オスの幼虫は7日に一度程度の割合で脱皮し2回、もしくは5回目の脱皮で蛹化します。
この脱皮の回数により、オスの成虫の個体のサイズ差は30mm程度のSCP-XXX-JP-A-1と、70mmを超えるSCP-XXX-JP-Bに分かれます。
SCP-XXX-JPで異常性を持つのはSCP-XXX-JP-Bだけです。
SCP-XXX-JP-B-2の異常性はスギに接触したときに発生します。
杉に接触したSCP-XXX-JP-B-2の大顎は、未知の手段でチェーンソーへと変化します、大顎の変化は一瞬で、カメラにも記録されません。
この状態に変化したSCP-XXX-JP-B-2は寿命が尽きるまで張り付いている杉を解体しようとします。
このときSCP-XXX-JP-B-2をスギから離すと大顎はチェーンソーから普通の大顎へと戻ります。
SCP-XXX-JPはあらゆる薬剤に対して極めて高い耐性を持ちますが気門が塞がるほどの薬剤をかけた場合には呼吸が出来なくなり、生命活動を停止します。
高温処理や物理的に破壊した場合にも同様に生命活動を停止します。
補遺: ███県で最初の個体が確認された地域の放棄された日本生類創研の建物で見つかった文章
やった ついに完成だ 日本の無機質で人工的な杉林とこれでおさらば
日本生類創研・杉田