アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██に設置された家屋に収容してください。ただしSCP-XXX-JPが外出を望んだ場合はこの限りではありません。家屋の外にいるSCP-XXX-JPが家屋への収容を再び望んだ場合はその通りにしてください。なおSCP-XXX-JPの希望に必ずしも従う必要はありません。
説明: SCP-XXX-JPは金色の髪をした推定6才程度の少女の姿をしています。髪が金色であること以外は容姿に安定は見られず、眼の色、肌の色、鼻や口の形などは変化します。通常は数分で別の顔に変わり、早い場合では1秒間に16回以上の変化を行います。
SCP-XXX-JPは発見当時、言葉が話せない身元不明の少女として██県██市の児童福祉施設へ預けられましたが、いつの間にかいなくなり、代わりに別の少女がいるという不可思議な事件が多発したため、ほどなくして財団へと通報され、収容されました。
SCP-XXX-JPの収容当時、SCP-XXX-JPの顔は長い場合で一ヶ月弱、短くとも一週間以上は変化しませんでした。SCP-XXX-JPが顔を変化させる理由は現在まで分かっておらず、仕組みや構造も不明ですが、一人のエージェントがSCP-XXX-JPと接触した際、人間の少女と区別をしやすくするため、顔を変化させる頻度の増加を打診した結果、現在の頻度へと変更されました。
SCP-XXX-JPが言葉を発することが可能か否かは現在でも明らかになっていませんが、人間の言語を解する知能は持っており、少なくとも54ヶ国語までの言語による接触が試みられ、すべて成功しています。
トライリンガルのエージェントとの接触記録(一部抜粋):
████・██████: 君にこれからいくつか質問をするけどいいかな?(████語)
SCP-XXX-JP: 無言(首を何度も縦に振る)
████・██████: そんなに頷かなくていいよ。じゃあ質問だ。君は僕の言ってることが分かる?(██████語)
SCP-XXX-JP: 無言(首を一度だけ縦に振る)
████・██████: いきなり言語を変えても反応あり、と。では今僕が言っていることは分かる?(██語)
SCP-XXX-JP: 無言(首を一度だけ縦に振る)
████・██████: ██語による応答もあり、と。ちなみに僕が使った言語の種類の数は?(████語)
SCP-XXX-JP: 無言(右手と左手の指で合計3本を示す)
████・██████: 言語の種類も把握する、と。では今から一度だけ顔を変えてもらってもいいかな?(██████語)
SCP-XXX-JP: 無言(首を一度だけ縦に振り、顔が変化する)
████・██████: ありがとう。(██語)