生存戦略室

廃墟と化した民家から発見された一般的な見た目のこたつ、電源が入ってない状態でも常に温められておりみかんの入った籠、緑茶の満たされた湯飲みを机上に出現させこたつ内部から家猫(三毛猫のメス、成猫)を出現させる。
出現したみかんのうち幾つかは傷んでいるが概ね摂食に問題の無い異常背の無いみかんに見える、消費されたみかんは籠の中に直ちに再出現し同一の遺伝子構造を持ち全く同一の品質を保っている。
緑茶も同じく補充されており同質の成分。だが常に存在する一脚以降、着席者の数だけ出現する。
出現した三毛猫がこたつの半径3メートルより外へ移動した場合、死亡した場合に同一の遺伝子をもつ猫が出現する、再出現する猫は前回の状態の一切を引き継がずに一律。
このこたつに入った者、蜜柑、お茶を摂食した者は現在の季節、気候を理解していながら「今は冬である」という二重思考に陥る。

しろまる絵描き歌を媒体にしたミーマチックオブジェクト

評価: 0

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは生物サイト-8102の低危険度収容室に保管されます。
SCP-XXX-JP-2には1日に朝夕2回の給餌を行い、定期的に室内を清掃してください。SCP-XXX-JP-2が死亡した場合は直ちに死体を処分しSCP-XXX-JP-2の再出現を確認した後、通常の手順に回帰してください。SCP-XXX-JP-2に何らかの疾患が生じた場合は収容に掛かるコストを削減するために殺処分し、通常の手順に回帰してください。
SCP-XXX-JP-3に開閉可能な鉄製の覆いを被せSCP-XXX-JP-3の不用意な再出現を防止します。担当職員は定期的にSCP-XXX-JP-3の内容物に変化がないか確認してください。

説明: SCP-XXX-JPは19██年に███社より発売された電気炬燵(SCP-XXX-JP-1)とその天板上に出現する蜜柑の入った籠、日本茶の満たされた湯飲み(SCP-XXX-JP-2)及びSCP-XXX-JP-1内部から出現するイエネコ(SCP-XXX-JP-3)の総称です。

SCP-XXX-JP-1は電源ケーブルが損失しているにも関わらず、常に発熱を示す赤外線が点灯していますが温度は測定されませんでした。耐久性テストの結果、通常の製品と変わらず容易に傷つく事が判明しました。特別収容プロコトルに反映されています。
SCP-XXX-JP-2に分類された食品類は摂食、破損などSCP-XXX-JP-1から遠ざかった全ての場合にSCP-XXX-JP-1上に出現します。検査の結果、遺伝子、含有する成分に異常性は認められません。
SCP-XXX-JP-3は遺伝子上は異常性の無い雄の成猫です。死亡またはSCP-XXX-JP-1から約1km遠ざかった場合に、SCP-XXX-JP-1から同じ遺伝子を持つSCP-XXX-JP-3が出現する事が判明しています。SCP-XXX-JPの構成要素の中で唯一暴露により認識異常を引き起こしません。


SCP-XXX-JPの異常性は被験者がSCP-XXX-JP-1に着席するかSCP-XXX-JP-2を摂食(以上を総称して暴露と呼称)した際に発現します。暴露した被験者は現在の時間や季節、気候を理解していながら同時に「今は冬である」という感覚に支配されます。そのため被験者は現在の季節が冬から遠ければ遠い程に内在化した矛盾に強い困惑を示します。被験者へのインタビューの結果、「冬」の定義は被験者の主観によると推測されます。

SCP-XXX-JPは、「どう見たって何十年も人の入ってない廃墟の炬燵に新鮮な蜜柑と湯気立つお茶があった」という不気味な体験というオカルト系サイトへの投稿が財団のインターネット監視部門の注意を引き回収されました。輸送中のコンテナにSCP-XXX-JP-3が出現したためSCP-XXX-JP-3の指定と調査が行われました。発見された廃墟にはダミーを設置し、投稿者を特定しクラスAの記憶処理を施した後に解放しました。

補遺: 実験記録SCP-XXX-JP‐い - 日付2███/08/██

対象: D-25744

実施方法: D-25744をSCP-XXX-JP-1に着席させ、SCP-XXX-JP-2を摂食させる。

結果: D-25744は暴露中途に「盆と正月が一緒に来たような愉快な気持ち」だと報告。その後現在の日付を職員にくり返し質問するなど心理的に不安定になった。

分析:被験者D25744はその後のインタビューで「今は8月だって知ってるけど俺は冬だと思うんだ」と報告した、異常認識と正しい知識が両立していると推測される。暴露による影響範囲の究明のための追加実験と D-25744の観察継続を決定。

実験記録SCP-XXX-JP‐は - 日付2███/██/██

対象: D-981、D-1765、D-2178

実施方法:3名のDクラスにそれぞれSCP-XXX-JP-1への着席、SCP-XXX-JP-2の摂食、SCP-XXX-JP-3への接触のみに限定し暴露させる。

結果:
対象 結果
D-981 異常性を示した
D-1765 異常性を示した
D-2178 異常性を示さなかった

分析:異常性発現の条件を探る比較実験、異常性を発現した2名は「まさに冬らしい気分」「実家で過ごした正月を思い出す」などの感想を報告した。収容手順の大幅な簡便化が見込める結果となった。

対象: D-25744

インタビュアー:███研究員

付記: D-25744に対する██回目の定期インタビュー、異常性発現から初めての冬

<録音開始>

███研究員: あー、D-25744。君へのインタビューももう██回目だ、内容もいつも通り。まずは今の季節と日付を教えてくれるかい?

D-25744: 今は冬だ!██月██日で、冬だよな、センセイ?

███研究員: ああ、今は冬だとも。じゃあ気分はどうかな?以前のインタビューで君の報告した「頭でわかっている事と感覚がずれている」という感覚は今も続いている?以前と比べて随分と落ち着いているように見えるが。

D-25744: そうなんだ。前が嘘みたいに今はもう平気なんだよ!だって冬なんだから!‵‵今は██月だって、夏だってわかってるのに、冬なのに真夏みたいな恰好でクーラーなんて点けてるこいつらは頭おかしいんじゃないか?"なんて思わねぇ!

███研究員: なるほど、よくわかった。インタビューを終了します。

<録音終了>

終了報告書: D-25744の言動からSCP-XXX-JPの影響は認められないが、異常性が喪失したのではなく「今は冬である」という感覚と現実の矛盾が一時的に解消されたためだと思われる。以後は時間経過により矛盾の増減を一年周期で繰り返すと推測される。

対象: D-25744

インタビュアー: ███研究員

付記: D-25744は近々解雇される予定だったが予想外の振る舞いを見せたため臨時のインタビューが決定された。

<録音開始>

███研究員: やあ、D-25744。今日は臨時ということだが...

D-25744: それはかまわないけど、何を言えっての?また日付を言えばいいのか?

███研究員: まあそうだね、質問はあまり変わらない。今日の日付は?

D-25744:4月█日だろ?

███研究員: はい、では季節は?

D-25744:冬だよ

███研究員: ...4月は春では?

D-25744:ん?当たり前じゃないか春に決まってるだろ

███研究員: しかしD-25744。君は今の季節は冬だと言っただろう?

D-25744:...覚えてないが言ったかもな、今は冬だから

███研究員: わかった、ではこれから私が言うことにyesかnoで答えてくれ。...「4月は春である」

D-25744:yes

███研究員: 「今の季節は冬である」

D-25744:yesだ

███研究員: 「今日の日付は4月█日である」

:D-25744yes!センセイは何がしたいんだ?

███研究員: インタビューを終了します。

<録音終了>

終了報告書: D-25744は内在的な矛盾を両方信奉している状態、いわゆる二重思考に陥っていると見られます。これがSCP-XXX-JPの影響が進行したものなのか、D-25744の精神的な要因に依るものなのかは明らかになっていません。
これ以上の経過観察は不要だと考えます、D-25744も解雇の対象になるべきでしょう。 ‐███研究員

実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD

対象:

実施方法:

結果:

分析:
列1 列2
内容 内容
内容 内容
内容 内容

[あああああああ]

実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD

対象: D25744
実施方法: D25744をSCP-XXX-JP-1に着席させ、SCP-XXX-JP-2を摂食させる。

結果: D25744は暴露中途に「盆と正月が一緒に来たような愉快な気持ち」だと報告。その後現在の日付を職員にくり返し質問するなど心理的に不安定になった。

分析:被験者D25744はその後のインタビューで「今は8月だって知ってるけど俺は冬だと思うんだ」と報告した、異常認識と正しい知識が両立していると推測される。暴露による影響範囲の究明のための追加実験と D25744の観察継続を決定。

対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]

インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]

付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]

<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>

インタビュアー: [会話]

誰かさん: [会話]

[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]

<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>

終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]

対象 結果
D981 異常性を示した
D1765 異常性を示した
D2178 異常性を示さなかった

1マス: █
2マス: ██
3マス: ███
4マス: ████
5マス: █████

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