SCP-5986-JP 跳び出す絵本

オブジェクトクラス EuclidNeutralized

特別収容プロトコル

本SCPは日本の本州にある公園に転々と出現するため収容は困難です。現在の発見場所から消失した場合、直ちに全国に配備されている職員で捜索してください。発見次第、機動部隊-Qθを現地に投入、定員に扮し使用不可であると民間人に説明して下さい。

説明

SCP-5986-JPは全長6.23m、全幅1.91m、全高3.06mの移動式図書館です。この移動式図書館に劣化は見られません。一般的な貨物自動車と同様の見た目をしていますが、操作することはできません。荷台の内部が図書館になっていますが、外見とはかけ離れた広さを有しています。荷台の内部には世界の多数の絵本が貯蔵されています。荷台の図書館内で本を開いた場合、そのページの絵が実態として目前に現れます。この実態には触れることが出来ますが我々へ危害を加えることはありません。また、どこからかページ内の文章の音声が流れてきます。実態はページを切り替えるごとに変わり、絵本を閉じると実態も消失します。

SCP-5986-JPは20しかくしかく/しかく/しかくに和歌山県しかく市にて発見されました。出現した当初、その異常性から近隣住民の間で噂になり、それを聞いたエージェントによって発見されました。その後該当オブジェクトに関する記憶をもつ民間人にはDクラス記憶処理を施しました。この移動式図書館の持ち主は特定できませんでした。

第一次実験記録ファイル628

実験記録628-1
担当者:溝田研究員
内容:外部からの新たな絵本に対しては異常性が発現するのか。

結果:外部からの絵本に対しても異常性が発現した。

分析メモ:絵本自体には異常性は無いようです。

実験記録628-12
担当者:溝田研究員
内容:創作した手描きの絵本でも異常性は発現するのか。

結果:Dクラスが創作した絵本でも異常性が発言した。

分析メモ:一般的に絵本と認識する物であれば異常性が発現するようです。

実験記録628-27
担当者:溝田研究員
内容:子供の創作した絵本を、私が細かなニュアンスを変えた場合、変化は見られるか。

結果:私が手を加えた後でも、子供の絵本そのままで実態が出現した。

分析メモ:子供の方を優先したため、これ以降の実験は子供に協力してもらいます。

実験記録628-35
担当者溝田研究員
内容:盲目の少年に協力してもらい、盲目の少年が対象の場合の変化を観測する。

出来事:特異的異常性が見られた。我々の描いた絵とは違う実態が発現した。過去の事故で失った父親らしい、その後30分間実態と少年は触れ合っていた。

結果:今までとは違う結果が見られた。

分析メモ:少年の会いたい願いが絵本のようなストーリーとして発現したのではないか。

その後SCP-5986-JPから全員が強制的に排出させられました。直後に荷台内部に再度侵入したが普通の移動式図書館へとかわっていました。内部で新たに絵本が出現していました。内容は盲目の少年が亡くなった父との1日限りの再開という内容でした。これ以降内部で絵本を開いても実態が出現する異常性は見られなくなりました。また、消失し新たに出現することも無くなっていました。特異性が失われたものとされ後日オブジェクトクラスがNeutralizedに変更されました。

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