2008年06月
2008年06月17日
「本と私とおじいちゃん」
すっかりご無沙汰でした
ガソリンの値上げのせいなのか まとわりつく湿気のせいなのか
毎日頭がスッキリしません。 いつも眠い・・・・。
でも。なぜか本を読むとすっきりします。
本が好き。活字を読んでると落ち着きます。
小さい頃は とにかく本が大嫌いで 本を読むといったら
明日早起きしなきゃいけないのに寝れないときのみ。
そんな私の、本にまつわるお話。
私のおじいちゃんは学者さんで一日の大半は本を読み、勉強をして
書き物をして、夕方に散歩に行って 夜は白波を飲む という
生活を送っていたのですが、孫の私にとっては
おじいちゃんの書斎は お化け屋敷そのもの
代々の祖先の遺影がたくさん掛けられた部屋に
古ぼけた本が天井まで積み上げられている。
埃のかぶった本に囲まれて 着物を着た猫背のおじいちゃんが
大きな虫眼鏡?で一生懸命読書している姿は怖かった・・。
幼い私が最も近づきたくない場所(笑)
なのに いつも大きい声で 呼ばれます。
「やっこ〜。おーい、やっこやーい」と。
恐る恐る近づいてみるとニッコリしたおじいちゃんが
「はい、プレゼント」と言って 本をくれる。
私は顔を引きつらせながら「あ、ありがとう・・。おじいちゃん」
とお礼を言って一目散に2階へ。
私の小さな部屋にはおじいちゃんからもらった古ぼけた本がずらり。
一冊も読んでない状態で放置(笑)
「本を読め。本を読むといろんな世界を知るぞ。
いろんな言葉があって いろんな人間がいることがわかる。
だから本を読むんだ。 人生が豊かになるぞ。」
が おじいちゃんの口癖。
私はそれを頭で繰り返し呪文のように唱えるけれども
どうしても本を開く気になれない。
こっそり捨てたこともあったなぁ。。。(ごめんなさい!!)
小学校低学年の時、洋服とかサッカーボールとかが欲しくて
ねだったこともありましたがいつもダメと言われとにかく本ばかり
洋服はおばぁちゃんにおねだりしてました
6年生になったときに中学受験のために塾に行ったので
国語の勉強などはしましたが それでも本は読まないまま進学。
私立の女子校に入学した私は そこでも読書にはハマれず
相変わらずおじいちゃんからの本が貯まる一方
そんなある日、友達が休み時間に読書をしていたのを見て
「何を読んでるの?」と聞いたところ「サガンだよ」と言われ
私はそれが日本人なのか外国人なのかもわからず
「ふーん」と言いながらも 内心なぜか焦ってたというか
羨ましい気持ちでいっぱいになり、放課後 図書室へ(単純・・)
フランソワーズ・サガンを見つけ、フランスの女流作家だと知ってから
パラパラみくってみたら なんとまぁ 細かい文字!!
こんなの読めるはずがないと思い断念。
でもせっかく聖地に足を踏み入れたんだし。。ってことで
司書の先生に照れながら
「あのぉ・・。恥ずかしい話なのですが
私は本が嫌いで嫌いで一度もちゃんと本を読んだことがないのですが
今だけかもしれませんが急に読んでみたいと思いまして
でも何から読んでいいかわからないんです。
どうしたらいいですか?」 と伝えました。
すると先生は とっても優しい表情で
「大丈夫、じゃぁ 少し私を信じてみてくれるかしら。
私が勧める本を一冊ずつ時間をかけていいから読んでみてね。
次の本は探しておくから 読んだらすぐに返却ね。
訓練してみましょうよ。
本を読んでみたいって気持ちが大切なの。
先生、とっても嬉しいわ。そういう風に話しかけてくれて」
と、なんだか涙ぐまれた記憶があります。
残念ながらその記念すべき一冊目の本を忘れてしまいましたが
それからというものの 図書室が私の大好きな場所となり
司書の先生が選んでくださった本を言われた通り読み進める日々。
授業中は寝てるか読書か。(すみません)
そして1年後、当初の目標であったフランソワーズ・サガンを手にしたので
ありました
先生は最初はとても読みやすい絵本みたいな本から教えてくださり
それからだんだん字が細かくなり(笑) 気がついたら
スラスラと読めるようになっていました。本当感謝です。
サガンの「ある微笑」(これは忘れもしません)を読み終え
感無量の私の脳裏に突然浮かんだのがおじいちゃんの顔
あちゃーーー肝心なおじいちゃんの本まだ一冊も読んでないわ
家に帰って部屋の隅に積んである本を見てみると
ゲーテ、リルケ、トルストイ、ツルゲーネフなどなど・・・・
初心者に読めるかっ!!と突っこみたくなる本ばかり(笑)
まぁ作家について知識がないとそもそも突っ込めませんからねぇ。
ずいぶん私も成長したんだとは思いますが
本が読めるようになったと過信していた私にとっては
崖から突き落とされたような挫折を味わった瞬間でしたね
ゲーテを読んだときは。
私はまだまだ未熟だった と痛感させられました。
それでも意地になって読破して自慢しにおじいちゃんの元へ。
「おう、そうか、やっと文字が読めるようになったかーハッハッハ〜
じゃぁ はい、これも読みなさい。」
と 手渡された本は ドストエフスキーの「罪と罰」。
参りました・・。 はい。
いつまでもおじいちゃんにはかないません。
そんな日々を繰り返しつづけ 鍛え上げられた私は
現在ついに 読書家に。(自称)
おじぃちゃんは他界してしまいましたが
今でも書斎はそのまま。
古ぼけた本が積み上げられた部屋。
大きな虫眼鏡もそのまま机の上に置きっぱなし。
小さい頃あんなに怖かった部屋。
それが 今となっては大切な部屋。
おじぃちゃんがくれた本。
もう表紙も背表紙もなくなって ボロボロだけど
鉛筆で何かをメモしてあったり好きな言葉に線をひいてある本。
おじいちゃんからもらった本はすぐには読めなかったけど
今は 愛読書になっています。
大人になってからも何度も読める本。 それをくれた。
こっそり捨てていたのもたぶんバレていた気がします(笑)
「それでもいいんだ、いつか読んでくれれば。」
そんな声が聞こえてきそうです。
おじいちゃんのおかげで
読書好き、酒好き、になりました。
そして本当に 人生が豊かなものになっています。
ありがとう
本にまつわるお話でした。
おしまい
2008年06月06日
「マイメロディ」
梅雨入りということで
ジメジメとしておりますが 夏はもうすぐ!!
嬉しいな〜
さて。
4日の水曜日にコーラスのお仕事をしてきました
またまたサンリオからお話を頂きました。
今度はダニエルくんではなくマイメロディちゃんです〜
マイメロディちゃんは小さいときになにかしら小物入れとか
鉛筆とか? 姉のお古でもらった気がしますが
今、また流行ってるみたいですね〜
テレビでアニメも放送されているそうで。マイメロちゃん大活躍
男性の方はピンとこないかもしれませんね。
でも一度は見たことあるかも。
一応登場してもらいましょう、マイメロディちゃんです。
かわい〜〜 癒しですね。
今回いつリリースするかはまだ知らないのですが
マイメロちゃんのテーマソングが新しく作られたそうで
コーラスアレンジとコーラスを頼まれました。
マイメロちゃんの声がとーーーっても高いので
私はさらにその上を歌ったりもしなくちゃならないわけで
誰が聞いても私がコーラスだとはわからない仕上がりに
なってると思います(笑)
声優さんってすごいです。
キャラクターの声を作るのも、もちろんすごいですが
なんといっても歌がうまいしかわいい
ダニエルくんの時も驚きました。
私が普段ボイストレーニングしているタレントの卵ちゃん達のなかで
声優を目指している子達がいますが
あれは 狭き門ですね、やはり。
あ、でもアニメのキャラクターになりたいとは言ってないか
映画の吹き替えとかも声優さんですものね。
演技力も重視ですからねぇ。 大変なお仕事だと思いました。
コーラスをする私自身にも もちろんかわいさは要求され、
初めツラツラっと歌ったときに
「すみませ〜ん!!マイメロと同じくらいのテンションで
お願いしま〜す!!」と 言われました(笑)
なので ニコニコして 踊りながら 純真無垢な声で(?)
歌いました
またリリースなどなど決まり次第 お伝えしますので
女の子のお子様がいらっしゃる方は特に!聞いてみてほしいです
それでは最後に
マイメロディちゃんの実写も載せさせて頂きます。
とーーーってもスタイルの良いマイメロちゃん
やっぱり内股は かわいさの基本ですね
見習おう〜〜っと
おしまい
2008年06月01日
「女教師3人組」
昨日は 大学時代の友達とご飯を食べに高田馬場へ。
一人は小学校の音楽の先生。
もう一人は中学校の音楽の先生。
そして 私。
実に酒好き、そして酒が強い女子3人。
二人は八丈島の学校で教えていたこともあって
私もその時 遊びに行ったりして仲良し。
八丈島にいるときに とにかくお酒が強くなったそうで・・
私も太刀打ちできない二人なのであります・・。
昨日3人で行ったお店は高田馬場にあるPicassoというお店。
昔からブログを読んでくださってる、
ライブに来てくださってる方には
聞き覚えがあるのではないでしょうか。
Picassoは大久保に2店舗あって その一つPicasso1で
2006年10月に弾き語りのライブをしたことがあるのです。
オーナーの方を以前から知っていたのと
友達がそこで働いたことがきっかけで誘ってもらったのです。
その時のライブのことは
http://blogs.yahoo.co.jp/dxnrg547/41576213.html に書いてあります
そんなわけでお世話になったお店なのです。
何年か前に高田馬場にも出来て その私の友達が
店長さんになったので たまにご飯を食べに&飲みに行きます。
お店の情報はこちらhttp://www.cococolony.com/pica1/top.cgi
「風船」や今まで私が参加したフレーバーボッサなどのCDを
BGMとして流してくれてます
お近くに行くことがありましたら是非お立ち寄りくださいね。
とってもお料理、美味しいですよ〜
はい、そして昨日の飲ん兵衛3人組は
美味しいお料理と 美味しいお酒囲まれ超上機嫌。
3人とも声を大きく出す仕事のせいなのか
とにかく声がでかい。。 笑い声がうるさい。。
久しぶりの3人だから やたらとテンション高い。。
でも友達の店だからいっか(笑)
話題は 運動会のこと。
今の小学校、中学校って体育の日に運動会やらないんですね〜。
もうすぐのところが多いみたいですね。
運動会にはスローガンがつきもの。 そうそう、なんか懐かしい。
どんなスローガン?と聞いたところ 中学校では
「ポップ・ステップ・ジャンピンぐ〜〜ぅ」らしい
大爆笑 いやぁ〜エドはるみ すごいわ(笑)
それってスローガンなの?!と突っ込みたいところですが
いろいろと深いワケがあるらしく それに決まったとか。
(どんなワケなのか知りたい・・・)
運動会の話題から 今度は体力の衰えの話へ。
二人とも部活の顧問もやっていて最近体力がついていかないって。
疲れやすいとか こけたところがずっと痛い とか
関節が固くなってきてる・・とか。
普段全然運動しない私は ここぞとばかりに
「私も!私も! 全然歩いてない!」と威張ってみたところ
その 体力低下自慢みたいな話は悲しくなるからやめようと
話題変更。
それにしても 昔は元気だったよね〜と まだ名残惜しい感じ。
「この間 鉄棒で逆上がりやろうとしたらできなかった」と
一人が言ったので 私は 今度は
「こないだ私 出来た!!本当に出来た!」と本物の自慢。
ある日公園の鉄棒を見かけたので こっそり逆上がりをしてみたら
出来たんです!昔は 大好きでいつもやってたなぁ。
あ〜まだ出来るんだ。よかった と胸をなでおろして帰りました。
何日か後に 全身筋肉痛になったのは言うまでもありませんが・・。
その話をしても 二人は信じない。
「よし!今度逆上がり対決しよう。ついでに鉄棒でグライダーもするか。」
と3人で意気込んだけど 何分後には
「頭打って気絶しそうだからやめない・・・?」 と超弱気(笑)
あー大人になるって 怖い。
なんでも こんな風にして諦めちゃうのかしら。
昔できたことが できなくなる
そんな悲しいことないのに。
でも 昔飲めなかったお酒を 今は飲めるね〜なんて言いながら
結局は ビール腹と向き合っていくのね〜
と あっけらかんと乾杯。
酔っ払ったノリで鉄棒のある公園探さなくてよかった・・・。
まだまだ飲める と思っていても時間がそれを許さない。
終電を気にする時間。
結局3人でワイン3本。
もっといくかと思いましたが おとなしくお会計。
Picassoでは とっても美味しいワインを選んでくれるんです。
だから なんでもお任せ。
blogにお店のこと書くから 写真撮らせてとお願いしました。
店長の加藤さんです。
[画像:福山雅治。]
実際はこんなかっこいい人はいませんが
すこーしだけ ほんのすこーしだけ
福山雅治さんに似てる人を探してくださいね。
それか
「自称福山雅治さんいますか〜?」と尋ねてください。
はい!と手をあげた人が店長さんみたいですから
明日からまた晴れますね。
よかった。 やっぱり晴れがいい。
公園を見つけたら 鉄棒で逆上がり 挑戦してみては・・?!
おしまい