サハリンに輸入された北海道内産のメロン(2018年09月10日)
9月7日から9月9日の期間で催された北海道の産物や商品を紹介する"物産展"の<北海道フェア>に、道北地域の自治体等による「道北ブース」が出展し、道北各市から送り出された様々なモノの展示販売が行われました。
そうした中、2010年代にこの種の催しが「恒例化」して以来の"人気商品"である「北海道内産のメロン」の販売も在りました。「道北ブース」で販売したメロンは、稚内市内の業者が輸出を手掛けたモノでした。
↓これを入手した方が「頂いてみましょう」と稚内市サハリン事務所内の冷蔵庫で冷やして在って、それを切って試食してみました。
10-09-2018 дыня.jpg
↑非常に瑞々しく、芳香が室内に立ち込め、こうやって置いて在るモノを何となく視るだけでも幸せな気分になってしまえるような感です。
「北海道内産のメロン」にも色々なモノが在り、価格帯にも幅が在るのですが、今般の「道北ブース」では1玉を1000ルーブル前後で販売していました。
「サハリンで北海道内産のメロンを輸入」という場合、本州方面等へ出荷されることを思えば"移動距離"は短いのですが、国内出荷とは少し違う手間や経費を要します。輸出通関、輸入通関と出口と入口の双方で手続きが在る他、モノが流通するロシア国内での商品等に関する規則に違わない安全な食品であることを明らかにする「輸入認証」という手続きもしなければなりません。商品(メロン)そのものを仕入れて運ぶ経費に加えて、そうした経費が加わって、そこから店舗等での販売に要する経費も在って「店頭販売価格」が決まります。
とりあえず、「店頭販売価格として1玉が2千円位?」ということになるのであれば、最近の為替レートに鑑みて「1玉が1000ルーブル前後」ということになります。が、為替レートは頻繁に変わるもので、余り頻繁に販売価格が上下してしまっても販売し悪くなってしまうかもしれません。色々なことを顧慮して価格を決めるのはなかなか難しいものです。
2010年代に入って、この「北海道内産のメロン」のようなモノのサハリン向け輸出が試みられたような頃、「1ルーブル=3円台後半」という状況でした。「店頭販売価格として1玉が2千円位?」と想定して、「500ルーブルから600ルーブル」という価格を設定したものでした。それが近年では「1ルーブル=2円弱」となっているので、「1000ルーブル前後」ということになります。こういう具合になると、「1ルーブル=3円台後半」という時期に「モノの評判も好く、価格も妥当」と考えられた商品に関して、「現状では価格が高過ぎると受け止められてしまう?」となって、モノを動かし悪くなってしまう場合も在り得ます。
「北海道内産のメロン」に関しては、「時に頂く、凄く美味しい時季の果物」ということで、常用する食品等とは「少し違う値頃感」というのが在るのかもしれません。「1ルーブル=3円台後半」だった時期から見れば、かなり値上がりしていますが、それなりに人気が高く、催事会場でも「完売御礼」という状態ではありました。
以前にサハリンの方達を稚内へ御招きした際、食事の席でデザートにメロンが出たことが在りました。或る方が「ユジノサハリンスクの催しでこれが売られていて、求めて家族で頂いたのが凄く好かった...あの催し、またやらないでしょうかね?」というようなことを話していました。北海道の産物や商品を紹介する"物産展"ですが、それを契機に輸出等の機会を得て販売を拡げるということ以外に、「催事そのものが消費者に好評を博している」という一面がなかなかに大きいのかもしれません。
ところで写真のメロンですが、筆者としては「随分と久し振りに美味いメロンを頂いてしまった...」という感でした。美味しいモノは国境を越えても美味しい訳です。
そうした中、2010年代にこの種の催しが「恒例化」して以来の"人気商品"である「北海道内産のメロン」の販売も在りました。「道北ブース」で販売したメロンは、稚内市内の業者が輸出を手掛けたモノでした。
↓これを入手した方が「頂いてみましょう」と稚内市サハリン事務所内の冷蔵庫で冷やして在って、それを切って試食してみました。
10-09-2018 дыня.jpg
↑非常に瑞々しく、芳香が室内に立ち込め、こうやって置いて在るモノを何となく視るだけでも幸せな気分になってしまえるような感です。
「北海道内産のメロン」にも色々なモノが在り、価格帯にも幅が在るのですが、今般の「道北ブース」では1玉を1000ルーブル前後で販売していました。
「サハリンで北海道内産のメロンを輸入」という場合、本州方面等へ出荷されることを思えば"移動距離"は短いのですが、国内出荷とは少し違う手間や経費を要します。輸出通関、輸入通関と出口と入口の双方で手続きが在る他、モノが流通するロシア国内での商品等に関する規則に違わない安全な食品であることを明らかにする「輸入認証」という手続きもしなければなりません。商品(メロン)そのものを仕入れて運ぶ経費に加えて、そうした経費が加わって、そこから店舗等での販売に要する経費も在って「店頭販売価格」が決まります。
とりあえず、「店頭販売価格として1玉が2千円位?」ということになるのであれば、最近の為替レートに鑑みて「1玉が1000ルーブル前後」ということになります。が、為替レートは頻繁に変わるもので、余り頻繁に販売価格が上下してしまっても販売し悪くなってしまうかもしれません。色々なことを顧慮して価格を決めるのはなかなか難しいものです。
2010年代に入って、この「北海道内産のメロン」のようなモノのサハリン向け輸出が試みられたような頃、「1ルーブル=3円台後半」という状況でした。「店頭販売価格として1玉が2千円位?」と想定して、「500ルーブルから600ルーブル」という価格を設定したものでした。それが近年では「1ルーブル=2円弱」となっているので、「1000ルーブル前後」ということになります。こういう具合になると、「1ルーブル=3円台後半」という時期に「モノの評判も好く、価格も妥当」と考えられた商品に関して、「現状では価格が高過ぎると受け止められてしまう?」となって、モノを動かし悪くなってしまう場合も在り得ます。
「北海道内産のメロン」に関しては、「時に頂く、凄く美味しい時季の果物」ということで、常用する食品等とは「少し違う値頃感」というのが在るのかもしれません。「1ルーブル=3円台後半」だった時期から見れば、かなり値上がりしていますが、それなりに人気が高く、催事会場でも「完売御礼」という状態ではありました。
以前にサハリンの方達を稚内へ御招きした際、食事の席でデザートにメロンが出たことが在りました。或る方が「ユジノサハリンスクの催しでこれが売られていて、求めて家族で頂いたのが凄く好かった...あの催し、またやらないでしょうかね?」というようなことを話していました。北海道の産物や商品を紹介する"物産展"ですが、それを契機に輸出等の機会を得て販売を拡げるということ以外に、「催事そのものが消費者に好評を博している」という一面がなかなかに大きいのかもしれません。
ところで写真のメロンですが、筆者としては「随分と久し振りに美味いメロンを頂いてしまった...」という感でした。美味しいモノは国境を越えても美味しい訳です。
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