ドリンスクの駅前(2018年02月10日)

↓ドリンスクの鉄道駅の前です。昼の12時頃です。
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↑奥の建物、赤い文字で「ВОКЗАЛ」(ヴァグザル)と在るのが鉄道駅で、鉄道会社の赤いロゴマークも在ります。

ロシア語で「駅」を示す語としては、上述の「ВОКЗАЛ」(ヴァグザル)の他に「ステーション」(Station)に通じるような語感の「СТАНЦИЯ」(スタンツィヤ)が在ります。サハリンでは、都市間を結ぶ列車が停車するような鉄道駅は「ВОКЗАЛ」(ヴァグザル)と呼ぶことが多い感で、「СТАНЦИЯ」(スタンツィヤ)は然程耳にしません。「СТАНЦИЯ」(スタンツィヤ)という表現は、大きな街の「地下鉄の駅」を指して用いるような例が多いと見受けられます。

ドリンスクの「ВОКЗАЛ」(ヴァグザル)ですが、夜遅くから朝早くの時間帯に発着している、極限られた本数の旅客列車が動く時間帯以外は閉まっています。日中、鉄道会社の関係者が事務室的に使っている可能性は考えられますが、とりあえず「ずうっと閉まっている」という感じがします。ここが開いているのを視掛けたのは、ティモフスコエからユジノサハリンスクへの夜行列車に乗車した際、ユジノサハリンスクに着く少し前にドリンスクで停車した場面で、下車する旅客や出迎えの人達の出入りしている様子を視たというだけです。

ということで、何となく「立派に視える建物の割には存在感が薄い」ような気がする駅ですが、この駅の前の広場がバス乗場として利用されていて、存外に多くの人々の出入りが見受けられます。

画の右寄りの辺りは、バスが待機するような場所になっていて、左側では発車するバスが乗客を迎えて待機中です。

手前は運行系統番号114のブイコフへ向かうバスで、奥は運行系統番号116のスタロドゥプスコエへ向かうバスです。この日の朝、流氷を眺めに行こうと、「氷上の釣り」を愉しもうとする大勢の乗客に交じって、この場所から「116」に乗車したのでした。

序でに、この画に入っていない手前側からはユジノサハリンスクへ向かう運行系統番号112のバスが出ています。広場は、看板こそ出ていませんが、「1番乗場」、「2番乗場」、「3番乗場」という感じで利用されていました。

旅客列車の本数が極端に少ない他方、ここで発着しているバスは、各系統共にそれなりの本数の便が運行されています。「112」のユジノサハリンスク行は、最も運行頻度が高い時間帯で「20分毎」です。他の系統も、多少変則的な時間帯を含むものの、「概ね1時間毎」の運行です。

サハリンでこういうような交通関係の場所を視て、時々思うのは「バス運行時刻の掲出」というようなことでも為されていれば、「更に利用し易い?」というようなことです。インターネットで運行時間帯、始発であるこの場所の発車時刻が判る場合の他方、やや判り悪い例も見受けられ、どうしても知りたければ「何件かに電話照会してみる」ようなことをしなければなりません。

こうした「人が行き交う場所」に関しては、何処の地域であっても、何となく「地域らしさ」とでもいうような名状し難い雰囲気が漂うと思います。そんな風情に触れるのは、なかなかに興味深いものです。

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