『国際日露文化フェスティバル 2017』オープニングコンサート(2017年06月25日)
日ロ両国の様々な文化を紹介し、北海道とサハリン州との相互理解の深まりを目指す『国際日露文化フェスティバル 2017』が2017年6月25日から6月27日の日程で開催されています。サハリン州政府のイニシアティブで開催が決まったもので、日本側では日ロ青年交流センター、北海道、在ユジノサハリンスク日本国総領事館等が開催に協力しています。
音楽や芸能、華道や茶道のような活動、工芸等を相互に紹介する催しが、ユジノサハリンスク市内に留まらず、コルサコフ、ホルムスク、その他方々で催されます。
こうした型で両国の文化を紹介する催しが大規模に催されるのは初めてということですが、その『国際日露文化フェスティバル 2017』のオープニングコンサートが、ユジノサハリンスク市内の劇場である<チェーホフセンター>を会場に催されました。
↓右側にロシアのグジェリ焼風な柄、左側に日本の織物風な柄を入れた催事名を入れた幕を垂らしたステージが設えられ、ロシアの伝統舞踊でオープニングコンサートの幕が開きました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (4).jpg
↓サハリン州政府のザイツェフ副首相、日ロ青年交流センターの渡辺代表、北海道から平野知事室長が開会挨拶に立ちました。
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ザイツェフ副首相は、"力"が在る伝統文化を互いに紹介することで地域間交流を進めようとしているが、こうした交流で人々が互いに近付く場面では"通訳"は無用であり、文化交流は相互理解に大いに資するものであることを強調しました。
渡辺代表は、総領事館開設に尽力した経過が在る等、個人的にも縁深いサハリンの近年の発展が目覚ましいことを強調しながら、人的、文化的な交流をもっと高い次元へ押し上げ、一層の相互理解や交流の拡がりを目指すことに、こうした催しが大きく役に立つことであろうとしていました。
平野知事室長は、多様な内容の"文化ミッション"を組んで今般の催事に臨んでいることを紹介し、歴史的に北海道と縁が深く、近年も活発な交流が展開されている北海道・サハリン州の地域間交流の発展に期待したいとしていました。
こうして日ロ双方の演目が披露されました。
↓ロシア側では、モスクワからやって来てサハリンで公演を行うという演舞集団<グジェリ>の、時に典雅で時に躍動的な、見事な舞踊が披露され、大喝采でした。
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↓日本側では北海道の民謡が披露される場面が在りました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (6).jpg
↓北海道内のものに留まらず、徳島県の阿波踊も登場しました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (8).jpg
↑筆者は何かの映像ではなく「生」で、直ぐ前のステージで阿波踊を観たのは初めてだったのですが、なかなかに多彩な動きが在り、なかなかに見応えが在るものでした。これはサハリンの皆さんも瞠目したと思います。そしてステージ上に出ていた方達に、若い世代の方が目立ち、「確りと受継がれている踊り」であるという実感も沸きました。
↓根室のジャズバンド、<EPJO>も登場しました。ソーラン節のメロディーやカチューシャのメロディーが入る『МОСТ(モスト)―架け橋』という曲は大喝采でした。『ニムオロナイナ(ネムロの歌)』は華やかなソロパートが在って盛り上がりました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (3).jpg
↑筆者は根室での催事に参加した際に、初めて彼らの演奏を聴いていて、そしてCDも出しているので気に入っている作品を何度も愉しんでいます。ユジノサハリンスクで熱演に触れることが叶い、非常に嬉しかったです。
↓<EPJO>はサハリンのバンド<JAZZ TIME>と共に、<JAZZ TIME>の作品である『ホッカイドウ』を演奏しました。
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↑バンドの前で歌っている皆さんですが、真中の2人が<JAZZ TIME>のメンバーで、両脇の6名は学生さんであるようです。
↓2時間弱のプログラムは瞬く間にフィナーレに至ってしまいました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (2).jpg
↑今回の催事に向けて準備された『友情の歌』が披露されました。日本側から北海道の民謡を披露した皆さんが歌に参加されていました。
実を言えば、『友情の歌』に日本語歌詞を容れようと、準備に当たっていた<JAZZ TIME>のウラジーミル・キンジーノフさんが稚内市サハリン事務所に何度かやって来て御相談を頂いた経過が在りました。日本のヒット曲である一青窈の『ハナミズキ』のメロディーを基礎にアレンジし、独自に『友情の歌』ということでロシア語歌詞を準備し、日本語歌詞も用意した訳です。「どういう具合になるのか?」と筆者も興味が在ったのですが、この日の入場券をキンジーノフさんから頂いたという経過が在って、会場に足を運んだのでした。
今回、ロシア側の演目は専ら<グジェリ>が登場していました。サハリンの観衆にとって目新しく、余り観る機会の無い「全国区アーティスト」の見事な舞踊を披露した訳ですが、サハリン各地には舞踊や音楽等の活動を続けていて、なかなかに見事なパフォーマンスを見せてくれるグループが多々在ることも記憶しておくべきでしょう。
少し以前に、少年アイスホッケーの大きな大会をやっていた場面で、「サハリンは大型催事を開催出来るインフラの整備が進んで"自信"を強めている」というようなことを感じたのですが、今回も同じ感想を抱きました。
今回の『国際日露文化フェスティバル 2017』の看板には"第1回"という文字は在りませんでした。が、2018年については「ロシアにおける日本年」、「日本におけるロシア年」ということも両国首脳が合意したということですから、"第2回"以降も開催される可能性は高いと見受けられます。
音楽や芸能、華道や茶道のような活動、工芸等を相互に紹介する催しが、ユジノサハリンスク市内に留まらず、コルサコフ、ホルムスク、その他方々で催されます。
こうした型で両国の文化を紹介する催しが大規模に催されるのは初めてということですが、その『国際日露文化フェスティバル 2017』のオープニングコンサートが、ユジノサハリンスク市内の劇場である<チェーホフセンター>を会場に催されました。
↓右側にロシアのグジェリ焼風な柄、左側に日本の織物風な柄を入れた催事名を入れた幕を垂らしたステージが設えられ、ロシアの伝統舞踊でオープニングコンサートの幕が開きました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (4).jpg
↓サハリン州政府のザイツェフ副首相、日ロ青年交流センターの渡辺代表、北海道から平野知事室長が開会挨拶に立ちました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (1).jpg
ザイツェフ副首相は、"力"が在る伝統文化を互いに紹介することで地域間交流を進めようとしているが、こうした交流で人々が互いに近付く場面では"通訳"は無用であり、文化交流は相互理解に大いに資するものであることを強調しました。
渡辺代表は、総領事館開設に尽力した経過が在る等、個人的にも縁深いサハリンの近年の発展が目覚ましいことを強調しながら、人的、文化的な交流をもっと高い次元へ押し上げ、一層の相互理解や交流の拡がりを目指すことに、こうした催しが大きく役に立つことであろうとしていました。
平野知事室長は、多様な内容の"文化ミッション"を組んで今般の催事に臨んでいることを紹介し、歴史的に北海道と縁が深く、近年も活発な交流が展開されている北海道・サハリン州の地域間交流の発展に期待したいとしていました。
こうして日ロ双方の演目が披露されました。
↓ロシア側では、モスクワからやって来てサハリンで公演を行うという演舞集団<グジェリ>の、時に典雅で時に躍動的な、見事な舞踊が披露され、大喝采でした。
国際日露文化フェスティバル 2017 (5).jpg
↓日本側では北海道の民謡が披露される場面が在りました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (6).jpg
↓北海道内のものに留まらず、徳島県の阿波踊も登場しました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (8).jpg
↑筆者は何かの映像ではなく「生」で、直ぐ前のステージで阿波踊を観たのは初めてだったのですが、なかなかに多彩な動きが在り、なかなかに見応えが在るものでした。これはサハリンの皆さんも瞠目したと思います。そしてステージ上に出ていた方達に、若い世代の方が目立ち、「確りと受継がれている踊り」であるという実感も沸きました。
↓根室のジャズバンド、<EPJO>も登場しました。ソーラン節のメロディーやカチューシャのメロディーが入る『МОСТ(モスト)―架け橋』という曲は大喝采でした。『ニムオロナイナ(ネムロの歌)』は華やかなソロパートが在って盛り上がりました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (3).jpg
↑筆者は根室での催事に参加した際に、初めて彼らの演奏を聴いていて、そしてCDも出しているので気に入っている作品を何度も愉しんでいます。ユジノサハリンスクで熱演に触れることが叶い、非常に嬉しかったです。
↓<EPJO>はサハリンのバンド<JAZZ TIME>と共に、<JAZZ TIME>の作品である『ホッカイドウ』を演奏しました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (7).jpg
↑バンドの前で歌っている皆さんですが、真中の2人が<JAZZ TIME>のメンバーで、両脇の6名は学生さんであるようです。
↓2時間弱のプログラムは瞬く間にフィナーレに至ってしまいました。
国際日露文化フェスティバル 2017 (2).jpg
↑今回の催事に向けて準備された『友情の歌』が披露されました。日本側から北海道の民謡を披露した皆さんが歌に参加されていました。
実を言えば、『友情の歌』に日本語歌詞を容れようと、準備に当たっていた<JAZZ TIME>のウラジーミル・キンジーノフさんが稚内市サハリン事務所に何度かやって来て御相談を頂いた経過が在りました。日本のヒット曲である一青窈の『ハナミズキ』のメロディーを基礎にアレンジし、独自に『友情の歌』ということでロシア語歌詞を準備し、日本語歌詞も用意した訳です。「どういう具合になるのか?」と筆者も興味が在ったのですが、この日の入場券をキンジーノフさんから頂いたという経過が在って、会場に足を運んだのでした。
今回、ロシア側の演目は専ら<グジェリ>が登場していました。サハリンの観衆にとって目新しく、余り観る機会の無い「全国区アーティスト」の見事な舞踊を披露した訳ですが、サハリン各地には舞踊や音楽等の活動を続けていて、なかなかに見事なパフォーマンスを見せてくれるグループが多々在ることも記憶しておくべきでしょう。
少し以前に、少年アイスホッケーの大きな大会をやっていた場面で、「サハリンは大型催事を開催出来るインフラの整備が進んで"自信"を強めている」というようなことを感じたのですが、今回も同じ感想を抱きました。
今回の『国際日露文化フェスティバル 2017』の看板には"第1回"という文字は在りませんでした。が、2018年については「ロシアにおける日本年」、「日本におけるロシア年」ということも両国首脳が合意したということですから、"第2回"以降も開催される可能性は高いと見受けられます。
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