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2005年05月03日

「The Three Words 三つの言葉」(1)

「リズム」「メロディー」「ハーモニー」

音楽を生業(なりわい)としている以上、まず音楽の三大要素をとりあげなくてはなりません。
教師の立場からすると、この三つの言葉は教えやすいし、テストに出しやすいしですね。
しかし、どうもこんなにシンプル化していいのか?と前から少し疑問に思っていました。
確かに音楽を形成している重要なファクターではありますが、演奏者の立場からもう少し「三つの言葉」を探したいです。

実際、ベーシストとしてジャズを演奏する場合、「アンサンブルの土台をしっかり作る」ことがベーシストとしての大切な役割ですが、具体的には、(1) リズムをキープして、スイングさせる。
(2) サウンドする音を選び、ランニングする。(3) ソロパートでのインプロビゼーション。
の三点が主な柱となり、生徒にもその柱を目標として指導しています。この三点と音楽の三大要素をくらべてみると(1)はリズム、(2)はハーモニー、(3)はメロディーと合致します。
以上、そのどれかが欠けてもいい演奏はできません。しかしさらに、音楽の基本三要素に加えて、演奏する上で、最も大切な三要素があるように思います。それは、
(1)グルーブ(一体感をともなったリズム) (2)ダイナミクス(音の表情) (3)トーン(音色) です。
これらの要素が上手く絡み合って、アンサンブルの中でコミュニケーションができたとき、いい音楽が生まれるのではないでしょうか。

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金子健 (KEN KANEKO) Bass
1964年、東京生まれ。
国立音楽大学卒業後演奏活動をはじめ、同時に高校の音楽講師も6年間つとめる。コントラバスを松野茂(国立音楽大学)、永島義男(東京芸術大学)両氏に師事。ジャズ・ベースを池田芳夫氏に師事する。
‘93年、岡安芳明(g)『Midnight Groove』(キングレコード)に参加後、山本剛(p)、大隅寿男(ds)、阿川泰子(vo),中本マリ(vo)等、多くのミュージシャンと共演。参加したアルバムも多数。2005年には、自己のリーダー作 『I Like It !』Ken's Trio+1(WNR)を、つづく2006年には2ndアルバム『The Chant』 Ken's Trio(WNR)発表。2007年以降は山下洋輔(p)Special BigBand、寺井尚子(vln)カルテット、矢野沙織(as)カルテット等のツアーにも参加。2009年8月に3rdアルバム『Tripression』 Ken's Trio(WNR)をリリース。2010年5月には、ベニー・グリーン(p)、井上智(g)とのリーダーユニット「KBS TRIO」のアルバム『What Am I Here For』も発売され、スイングジャーナル誌「ゴールドディスク」を受賞する。2012年にはKBS 2nd CD『RESONANCE』も発売された。また、2006年より国立音楽大学講師も務め、後進の指導にもあたっている。

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