<自由港 コルサコフ>の広告看板(2018年04月22日)
気持ちが好い青空が広がる日曜日の午後でした。
屋内スケートリンクを擁する<クリスタル>は、車輛の通行量が多いプルカエフ通とゴーリキー通とが交差する、ユジノサハリンスク市街南東の丘陵部の麓に在ります。その辺りを歩くと、ユジノサハリンスク等で「有力な広告媒体」と考えられているらしい、大きな広告看板が幾分眼に留まります。
その種の広告看板は、時々掲出される内容が変わっているので何となく眼が向くのですが、「海?港?」という空撮写真らしきモノが入った看板を眼に留め、近付いて視てみました。
↓こういう看板が在りました。
コルサコフ自由港の広告.jpg
↑「自由港 コルサコフ」と在って、問い合わせの電話やウェブサイトが紹介され、「誰でも"レジデント"に」というコピーが末尾に在ります。
"レジデント"(резидент)というのが、多少「耳新しい?」という語であるような感もします。日本語で、「外国語を"カタカナ表現"で採り入れてしまう」というのが在りますが、それに似ているかもしれません。この"レジデント"という語について、「自由港」というようなことに関連する話題以外で、正直、耳にしたことが在りません。"レジデント"という語は、英語であれば「居住者」という意味になります。
「自由港」というのは、「指定された地域内で、申請を経て"レジデント"の地位を得た企業や団体が、一定の優遇措置を受けながら申請した事業等を推進することを通じて地域の発展を目指す」というもののようです。元々は「居住者」という意味の"レジデント"ですが、ここでは「公認を受けた指定地域に立地して活動する企業や団体」を指し示す用語になります。
正式には「ウラジオストク自由港」と言い、「ウラジオストク」がその対象なのですが、ウラジオストクから離れた極東各地の港等についても「適用」の指定を行っていて、「"レジデント"の地位を得た企業や団体が、一定の優遇措置を受けながら申請した事業等を推進」することが目指されています。サハリン州では、コルサコフやウグレゴルスクがこの指定を受けており、ユジノサハリンスクで視掛けた看板にはコルサコフ港のことが取上げられていた訳です。
ロシアでは「極東」は「発展の余地が大いに在る」と捉えられているようで、その発展を促す方策が色々と考えられているのですが、この「ウラジオストク自由港」もそうした方策の一つということになります。
この「自由港」の肝となる考え方は「500万ルーブル以上を3年間投資」という事業計画を保護し、促すというものです。コルサコフでは、制度の導入から1年余りを経て幾つかの事案の話しが持ち上がっていると聞きますが、こうした広告を出して更に投資を募ろうとしていることになります。
何気なく眺めた広告看板でしたが、少し興味深いモノでした。
屋内スケートリンクを擁する<クリスタル>は、車輛の通行量が多いプルカエフ通とゴーリキー通とが交差する、ユジノサハリンスク市街南東の丘陵部の麓に在ります。その辺りを歩くと、ユジノサハリンスク等で「有力な広告媒体」と考えられているらしい、大きな広告看板が幾分眼に留まります。
その種の広告看板は、時々掲出される内容が変わっているので何となく眼が向くのですが、「海?港?」という空撮写真らしきモノが入った看板を眼に留め、近付いて視てみました。
↓こういう看板が在りました。
コルサコフ自由港の広告.jpg
↑「自由港 コルサコフ」と在って、問い合わせの電話やウェブサイトが紹介され、「誰でも"レジデント"に」というコピーが末尾に在ります。
"レジデント"(резидент)というのが、多少「耳新しい?」という語であるような感もします。日本語で、「外国語を"カタカナ表現"で採り入れてしまう」というのが在りますが、それに似ているかもしれません。この"レジデント"という語について、「自由港」というようなことに関連する話題以外で、正直、耳にしたことが在りません。"レジデント"という語は、英語であれば「居住者」という意味になります。
「自由港」というのは、「指定された地域内で、申請を経て"レジデント"の地位を得た企業や団体が、一定の優遇措置を受けながら申請した事業等を推進することを通じて地域の発展を目指す」というもののようです。元々は「居住者」という意味の"レジデント"ですが、ここでは「公認を受けた指定地域に立地して活動する企業や団体」を指し示す用語になります。
正式には「ウラジオストク自由港」と言い、「ウラジオストク」がその対象なのですが、ウラジオストクから離れた極東各地の港等についても「適用」の指定を行っていて、「"レジデント"の地位を得た企業や団体が、一定の優遇措置を受けながら申請した事業等を推進」することが目指されています。サハリン州では、コルサコフやウグレゴルスクがこの指定を受けており、ユジノサハリンスクで視掛けた看板にはコルサコフ港のことが取上げられていた訳です。
ロシアでは「極東」は「発展の余地が大いに在る」と捉えられているようで、その発展を促す方策が色々と考えられているのですが、この「ウラジオストク自由港」もそうした方策の一つということになります。
この「自由港」の肝となる考え方は「500万ルーブル以上を3年間投資」という事業計画を保護し、促すというものです。コルサコフでは、制度の導入から1年余りを経て幾つかの事案の話しが持ち上がっていると聞きますが、こうした広告を出して更に投資を募ろうとしていることになります。
何気なく眺めた広告看板でしたが、少し興味深いモノでした。