土産向け?<双頭の鷲>の紋章が浮き彫りになったガスライター(2018年08月12日)

愛用のモノが現に在って、特段に不具合が発生している訳でもないにも拘わらず、新しいモノを発作的に求めてしまう場合が無い訳ではありません。「また無駄遣いを...」という後悔先に立たずです。

↓こういうモノを入手してしまいました。
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↑ユジノサハリンスクの店で眼を奪われ、何気なく見た価格が「600ルーブル」で、「この位なら...」と次の瞬間には店のおばちゃんに「お願いします!」という次第でした。

↓箱から出すとこういう具合です。
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↑これはガスライターです。下の方から「ライター用ガス」を注入します。

売られていたモノを出して何となく試しに操作すると、火は普通に点きました。若干、ガスが入っていたようです。<ペンギン32>で稚内に引揚げた際の荷物に入れて稚内へ持ち帰りました。暫くそのままになっていたのですが、稚内で「ライター用ガス」を求めて注入してみると、ガスライターに特有な青い炎が点りました。

ロシアでの<双頭の鷲>ですが、これは「ビザンチン帝国(東ローマ帝国)を受継ぐ」という意思表示で、1497年にイワン3世が国璽(国家の表徴として使用される印章)に<双頭の鷲>を用いるようになったのが事始とされているようです。

やがて日本の江戸時代初期に相当する1613年にロマノフ朝が登場し、そのロマノフ朝でも<双頭の鷲>が使用され、1625年から3つの王冠が添えられた形になったそうです。

1917年のロシア革命後、ロマノフ朝の最後の皇帝であったニコライ2世が廃された後、<双頭の鷲>の出番は殆ど無くなってしまい、ソ連体制になって行きます。ソ連体制の後、1993年に<双頭の鷲>が復活しますが、最近使用されているモノとは少し形が違うモノが用いられました。そして2000年に現在使用されている、写真のライターに彫り込まれたモノとなりました。

こういうようなモノなら、ライターとしての実用性と無関係に「一寸、その辺に置いておきたい」ような気もします。しかし、モノは"ガスライター"ですから、飛行機で持ち帰ろうとする場合には、少し気を遣うことも在るかもしれません。

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