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2016年10月

2016年10月25日

ロケット戦闘機の地下燃料貯蔵庫跡を訪ねました

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これは、第2次世界大戦の最中に日本が実戦配備を目指したロケット戦闘機の地下燃料貯蔵庫跡だそうです。場所は柏市花野井。何度か訪れた旧吉田家住宅から北西方向、花野井小学校からもすぐ近くです。

ロケット戦闘機は「秋水」という名称で、文字通りロケットと同じ原理のエンジンを積んだ戦闘機です。私は全く知らなかったのですが、当時の同盟国ドイツの技術を基に、陸軍と海軍が共同で開発を進め、今の柏の葉にあった陸軍柏飛行場に1機配備されたところで終戦を迎えた、とのことです。

で、この遺構は、その秋水の燃料を貯蔵する地下施設だったとのこと。実は、仕事関係で知り合った人と飲んでいて、東葛地域の文化財や遺構という非常にマニアックな話で盛り上がり、この遺構のことを教えてもらいました。私はいわゆる"戦争遺構"にあまり関心が無かったのですが、その人から「極めて貴重な遺構だ」と聞かされ、この前の日曜日に自転車で訪ねてみました。

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冒頭の写真の遺構から少し離れた畑にも、こんな遺構があります。ヒューム管が地面から突き出ていますが、これは地下燃料貯蔵庫の排気口だそうです。ここに貯蔵されていたのは高濃度過酸化水素水。人に致命傷を与えるほどの劇薬で、不安定で爆発の危険がある代物ですので、こんな排気口が設けられたようです。

周りには、他にも見ることのできる遺構があるそうですが、よく分からなかったのでパスしました。いずれにしても、この辺りの地下には巨大な地下燃料貯蔵庫がそのまま現存しているみたいですね。

で、秋水というロケット戦闘機のことを、少し調べてみました。そうしたら、もうメチャクチャです。富士山よりも高い高度を飛べる米軍の爆撃機B-29の迎撃用に開発を進めていたようで、数分間しかもたない燃料を湯水のごとく使って一気に上昇、B-29を一撃必殺で仕留めて、後はグライダーのように滑空して帰ってくる。そんな運用を想定していたみたいです。

ただ、あまりのスピードのためB-29に近づいても照準を合わせられないとか、戻る際に滑空しているようでは敵の戦闘機の餌食となるとか、ダメ出しだらけ。それじゃあ、B-29に特攻させればよい、といった酷い作戦も検討されていたようです。

他にも、秋水の計画は問題だらけのプロジェクトだったようです。ですので、秋水が実戦配備されることなく終わって、よかったのではないかと思います。この地下燃料貯蔵庫跡は、いろんなことを考えさせられる遺構でした。

toukatsujin at 09:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ [フレーム]

2016年10月17日

ロードバイクで霞ヶ浦を周回、香取の海の末裔はホントにデカイ!

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昨日の日曜日、霞ヶ浦をロードバイクで初めて周回してきました。クルマで霞ヶ浦総合公園まで行き、そこから霞ヶ浦のサイクリングコースを反時計周りにぐるりと1周走ろうというものです。でも実は、私はペーパードライバー(苦笑)。で、自転車仲間のはんぞうさんのクルマに同乗させていただきました。

この日は、Boostさん、まっちさん、ワンチャン、E-ponさんも参加し、総勢6名となりました。皆さん、クルマでやって来ましたが、Boostさんのみに往復も自走です。霞ヶ浦の周回は95〜96キロといったところなので、Boostさんには物足りない距離だったようです。

それにしても、霞ヶ浦のサイクリングロードはよく整備されていますね...と思ったら、クルマも通行します。つまり一般道。「ここはサイクリングロードではなく、サイクリングコースです」とE-ponさんから教えてもらい、なんか分かった気になりました(笑)

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霞ヶ浦はデカイ。私は、手賀沼や印旛沼の親玉というイメージを持っていましたが、手賀沼や印旛沼とはスケールが違います。むしろ、何も知らないなら、「ここは海」と言われると信じるだろうというレベル。さすが昔、本当に海だった「香取の海」のなごりですね。

この日は天気が良いことに加え、風向きが変わり常に追い風になるという幸運に恵まれ、途中、離着陸する水上飛行機や観光用の帆曳船(ほびきぶね)を眺めながら、気分良く走ることができました。いやぁ、日頃の行いが相当良いのでしょうね、私(違うか、笑)。

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昼食は、まっちさんが見つけた潮来市の洋食屋「marchu(マルチュー)」。ここのオムライスは評判が良いそうなので、注文することにしました。他のメニューにするか随分迷いましたが、これは大正解。タマゴがふわふわだけでなく、デミグラスソースが美味い! 苦味がある個性的なソースで、すごく気に入りました。


ということで、走行ルートです。霞ヶ浦周回とは言え、ご覧のように少しズルしています。きっちり周回すると、あと40キロがアドオン。完全周回は今後の課題として、今回はこれで大満足ということにしておきます(笑)

それにしても、最近は皆さんの企画に乗っかってばかり(苦笑)。今回は、はんぞうさんのクルマに乗せてもらったし。はんぞうさんには、国道6号が大渋滞していたにも関わらず、南柏まで送っていただきました。感謝、感謝です。


toukatsujin at 18:48|PermalinkComments(8)TrackBack(0)│ [フレーム]

2016年10月05日

手賀沼の名主の家をようやく訪問、そしてシロイスタンを再訪

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手賀沼/手賀川の北岸の旧井上家住宅が一部公開されているということで、この前の日曜日に自転車仲間のはんぞうさんのお誘いで訪ねてみました。ご一緒したのは、まっちさんとspirit隊長です。

この旧井上家住宅は、手賀沼の干拓によって相馬新田を開いた名主の住居で、江戸時代末期に建てられた母屋や表門などが残されています。旧井上家住宅のある旧道はよく自転車で通るので気にはなっていたのですが、今まで中に入る機会がありませんでした。で、今回ようやくの訪問です。

いやぁ、本当に立派な建物です。、我孫子市の指定文化財とのこと。今は整備中ということで、母屋の部屋に入ることはできませんでしたが、土間から眺めるだけでも、名主の家の重厚さが伝わってきます。

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ちなみに最近まで人が住んでいた住宅ですので、屋根は銅葺きです。ただ、茅葺きの上から銅板をかぶせたらしく、軒下から萱葺きの一部が見えていました。整備中だということですが、最終的には萱葺きに戻すのでしょうか。もしそうなら、素晴らしいのですが。

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この日は全員、小径車。私は折り畳み自転車のIVE(一番手前の自転車)で出かけました。このIVEは最初は素晴らしい自転車と感動していたのですが、しばらくすると色々とアラも見えてきました(ボトルケージとか、苦笑)。無理を承知の折り畳みなので、まあ仕方がないのですが。

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昼食は久しぶりの"シロイスタン"、白井市河原子のパキスタン料理店アルヌール。かなり分かりにくいところにあり、以前は日本在住のパキスタン人の皆さんが集まる店だったのですが、最近は営業努力の成果で日本人の間でも結構有名な店になりました。

以前訪ねた夜の部と異なり、ランチはカレーなど日本人向けのメニューがほとんどでしたが、この「マトンビリヤニ」は本場の味。迷わずこれをチョイス。隣のパキスタン人(?)の人も、このビリヤニを注文していましたので期待大です(笑)。

実際に食すると「美味い!」。このビリヤニをひどくアバウトに言うと、パキスタン風ドライカレー。でも、長粒種の米を使っており、ジャパニーズ・ドライカレーとは全くの別物。特に、骨付きマトンは最高で、骨にへばり付いた肉はうまうま(笑)。あと、ヨーグルト味のソースをビリヤニにかけると、また別の味わい。色々と楽しめました。

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[画像:PA021047] 食事の後は、東京帝国大学の教授だった村川堅固の別荘も訪ねました。戦前、手賀沼の北岸は別荘地で、講道館柔道の創始者の嘉納治五郎、白樺派の志賀直哉、柳宗悦、武者小路実篤、バーナード・リーチら、いわゆる"別荘の旦那たち"が大勢住んでいました。で、この別荘の持ち主、村川堅固もその一人です。

実は私、4年前にこの旧村川別荘に一度迷い込んだことがあります。その時は閉館直前だったので、ゆっくりと観ることはできませんでした。今回は時間も十分、ばっちり見学できました。旧村川別荘は母屋と新館の2棟から成り、こちらも我孫子市の指定文化財です。

新館では話好きの解説員の方と、多数のヤブ蚊の大歓迎を受けました(笑)。そう言えば、今週末の10月7日(金)と8日(土)には「竹灯篭の夕べ」というイベントがあるそうです。竹灯篭のろうそくの灯りが幻想的だそうですので、お近くの方は訪ねてみてはいかがでしょうか。

この日はこのほかにも、最近できた湖北郷土資料室も訪ねましたが、土日は閉館で、駐車場にはタヌキが寝そべっていました(写真を撮り損ねました、苦笑)。あと、時間があったのでTEGAスタンプラリーにも参加。と言っても、4カ所(旧井上家住宅、松山下公園体育館、白樺文学館、道の駅しょうなん)でスタンプを押しただけです(笑)

そんなわけで、とてもまったりとした休日の一日となりました。

toukatsujin at 19:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0)│ [フレーム]

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