<Слава>(スラーヴァ)の腕時計(2018年11月10日)

少し前に読んだ小説の、本筋と然程関係も無いかもしれないような描写が変に記憶に残っています。

作品の主人公でもある40歳代に差し掛かったような刑事が、30歳前位の若い同僚の行動に首を捻り、ブツブツと言っている場面でした。若い同僚は上着のポケットからスマートフォンを取り出し、画面で時刻を確認しました。が、ブツブツ言う40歳代に差し掛かった主人公は「時刻は時計で確認するものではないのか?」と、少し拘って選んだ愛用の腕時計に眼を落すのです。

こういう描写を覚えているのも、筆者自身も時刻を確認するのは専ら腕時計という行動様式であるからかもしれません。少し以前に、永く使っていた腕時計が不具合を来し、他のモノを代替えということにして時刻を確認するようにする羽目に陥ったことが在りましたが、酷く落ち着かない感じだったのを覚えています。

↓少し前にこういうモノを入手しました。
watch-10NOV2018.jpg
↑ロシアの腕時計です。8千ルーブル出して釣銭が来ました。

新しい腕時計を入手しなければならない必然性は高くはなかったのでしたが、文字盤の"3"の辺りに埋め込まれたカレンダーの曜日表示が「ロシア語」になっているのを視て、「これ!欲しい!」ということになってしまったのでした。

<Слава>(スラーヴァ)というブランドは、1924年にモスクワの時計工場が使い始めたブランドであるということです。<Слава>(スラーヴァ)は「栄光」という意味です。

日本国内でも、腕時計が売られている場所では新旧様々な国内外の多種多様なモノが売られていますが、ロシア国内でもそれは同様です。個人的には、日本国内では殆ど視掛けない「ロシアのブランド」のモノが陳列されていると、何となく興味を覚えて眺めてしまうことが在ります。「酷く高価?」ということでもない範囲であれば、「ロシアの腕時計」というのも、ロシアを訪ねる際の記念品に好適かもしれません。

「ロシア語」で曜日が出るカレンダーで、見栄えも好いので気に入ってしまって求めた腕時計ですが、時々「手でネジを巻く」ということをしなければならないタイプの、本気で「昔風」または「クラシカル」な代物でした。時計を耳に近付けると、「機械式」ならではな音も聞こえます。

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