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小川晶子の日常と本の話

ブックライター、絵本講師の小川晶子の日々の記録。本のこと、絵本のこと、育児のことなど書いています。

好評発売中!
『超こども言いかえ図鑑』(著者:小川晶子・川上徹也 Gakken)


うちの長男はあいさつが苦手です。
次男のほうができる。

長男はいつも何を話そうか考えていて、とにかく言いたいことを言うか、考えごとに夢中になって、あいさつされても返せない。

どうしたらいいものかと、けっこう悩みました。

あいさつできる子が一番偉いんだよ!あいさつさえできれば、他はできなくたってみんな好きになってくれるんだよ!と話したり。

あいさつ勝負だよ!先にあいさつしたほうが勝ちだよ、今日は何回勝てるかな?と話したり。

でも、うーん。あまり変化が見られない。

相変わらず「おはよう」が言えない。「ありがとう」も忘れる。「ごめんなさい」より言い訳をたくさん言う。

で、この絵本です!
セシル・ジョスリン
岩波書店
2016年08月05日




衝撃的。すごい絵本がありました。

最初に書かれているのは、「わかき しんし しゅくじょの ための れいぎさほうの ほん」ということ。

そう、この絵本を読むと、若き紳士淑女になってエレガントにあいさつができるんですよ!

「そんなとき」ってどんなときだと思います?
お友達のおもちゃを間違ってこわしちゃったとき、とかじゃありませんよ。

表紙を見てください。

自家用飛行機で公爵夫人の家にお茶しに寄ろうと思ったら、屋根に穴を開けちゃったとき。
他にも、町に買い物に出て、後ろ向きに歩いていたらワニにぶつかっちゃったとき、とか。
ありえないシチュエーションが次々出てきて、笑えるのです。

そんなとき、なんていう?

「ごめんなさい」

ごく普通のあいさつをエレガントに言うのです!

私は息子に「そんなときなんていうの?」ってしばしば言ってきましたが、こんなユーモアがあれば良かった!!


絵を描いているのは、モーリス・センダック。
『かいじゅうたちのいるところ 』で有名です。
そのモーリス・センダックの絵がなんとも言えず、いいのです。品があって、おさえているからこそのおかしみ。
部屋に飾りたい。
あいさつが苦手な子にも、そうでない子にもおすすめです。




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