さすがにね・・・さすがに、昨日は、放心状態で、何も書けなかったね・・・
私の多忙は、昨日まで続いていて、水曜日は、外出の用事さえなかったけど、半日かけて自治会総会の配り物の準備をした。
いくら、多忙だと言っても・・・自分の携帯番号を書き間違えたのは・・・ショックだ。総会が終わってから、家電に、会員さんから電話で・・・携帯にかけたら「間違ってます」と、言われたんだって・・・
会計さんに手伝ってもらって、奮闘して231世帯分の粗品を袋に詰めた。
次の日は、コロナ以来ひさしぶりの、5人での同窓会。
小中学校一体校だったから、9年間一緒に過ごした幼馴染み。この時期は、やっぱり、自分の「原点」になる。
国立大学教育学部付属の学校に、わざわざ子供を通わす親は、それ相当の家格と意識の高さを持つ家だから、意地悪な子は1学級1〜2人しかいなかった。
みんな、おっとりして、いかにもお育ちのいい子ばかり。
あのころは、世のなか全部がこんな風だと思ってた・・・全く違うと知ったのは、40歳を過ぎてからかな。
あの世界では、善は善で、尊敬され、悪は投げ捨てられた。筋道の通ることばかりだった。あの頃はね。親や先生を信じて安心していた。
まっすぐ、上へ、まっすぐ善へ、まっすぐ真へ、まっすぐ美へ向かって登って行こうとしていた。
みんなそうだと考えて、疑ったことが無かった。守られていたのにも、気づかなかった。
高校になると、そうはいかなかった。
部落問題、在日問題が、周囲に現れた・・・大学は、もっとだった。
しあわせな子供時代、私を取り囲んでいた世界は、むしろ特殊であって、世のなかは汚濁だと、知ってからは、その腐敗臭のする海を、必死で泳いだよ。
私の人生は、「階層をあがったり、下ったりする」人生だったと、この幼馴染たちを見るたびに思う。
彼女たちにとって「旅」とは、海外旅行だったり、飛騨高山、北海道などなど、遠方へ行くこと...水平に移動することだけど、
私は、守られていた「意識の高い人々の世界」から、「崩壊家庭、極貧、犯罪、差別、人間扱いされない人々」の世界へ、垂直移動した。
自分の境遇も、「落ちに落ちたり!」一番、ひどい時には「生活費にもことかく、一歩手前まで」行った。
精神障害の弟とともに「差別される側の"彼岸"」に立ったことも。
肉親に、同時に3人もの「障碍者」を抱えた・・・
なんという人生!
私は、水平距離としては、すぐそこだけど、幼馴染のいる境遇から、果てしなく遠くに離れてしまった。
私が今寄り添っている人々は、おおむね生活保護受給者・・・傍系会社の社長になった夫を持つ友人たちからは地の果てにいる。
ありがたいことに、その社長の夫たちも、定年退職して、みんなが「毎日が日曜日」になったので、ようやく対等の境遇に収まった。
長く生きてよかったよ。再び、幼いころの友人たちと同じ空気を吸えるようになった。そうなると、荒海を渡ってきた私の方がたくましい。最近は体力も取り戻しつつあるので、なおさら。
正直言って、うちが年収750万が、きりで、夫が身体障碍者になったときは、みじめだったよ。
年収1000万の友人たちとは、あまりにも境遇が違った。会いたいなんて思わないよ、みじめで。
そのうえ、精神障害の肉親を抱えているんだからね。
あの人たちとは「友人」だとは、もう思わなかった。ずいぶん高いところにいるんだね、あなたたち・・・と、思っていた。虚勢を張らないと会えなかった。
親に守られ、夫に支えられた彼女たちの人生と違って、私には保護者なんていなかった。
荒波は、直接私に、叩きつけてきて、その波の中には、夫の「言葉の暴力まで」あったよ。
その波から子供たちを守って、なんとか、守り切って、二人とも安定した家庭、健康な孫たちの姿を見れるようになった。
長い険しい旅だった。水平には神戸市内を、ちょこっと移動しただけだけど、境遇では、ずいぶん上下した。
だから、私は、境遇の大転落後、今や、自分のステイタスは、そっち側だと考えるようになっていた。
漢字なんか読めないのが当たり前、日本の歴史や世界地理なんか知らないのが当たり前の世界。
私は、これでも、自分の能力をほぼすべて封印している。
だから、「自分」とは何なのか、わからなくなっている。今の私は、身体障碍をかかえた夫を守りながら、周囲の意地悪たちと戦っているかわいそうな老人だものね。74歳は、完全に老人だよね。
いくら、境遇のいい幼馴染みとはいえ、どうせ三回目の接種済み・・・私とは、違う世界の住人だ。(今更だけど、三宮の駅でも、車内でも、ブルートゥースを、オンにすると、出るわ出るわ・・・数列のオンパレード。
そういう日は、ひじの内側がかゆくなる。シェディングって本当だね。
だから、私は、どこにいても異分子だと覚悟を決めて歩いているんだけど、やっぱり、幼馴染はいいねえ。本当にひさしぶりに「善良な、素直な、いい人たちに囲まれて」時間を過ごせた。
彼女たちはワクチンは打ってるけど、やっぱり、この原点が、私の本来のステータスかと、思った。「私は、彼女たちのようには"持ってない"」けど、人間性としては、ここが、私の世界だと、思ったわ。
だから、その夜、どん底の世界に戻ってきて、人間性の低い連中に取り囲まれて、さんざん嫌な思いをした時・・・自分は、本来の場所から離れたから、こういう目に遭うんだと理解していた。
私の世界、私の友人たちなら、他人様をこんな風には扱わない。私は、違う星にいるんだ。平気でうそをつき、平気で他人を陥れる生き物のいる場所・・・理不尽が存在しても、それを見て見ぬふりをする生き物だけの場所。
これは、私の場所じゃない。・・・よかった・・・ここに染まったと思っていたけど、私は、まだ、心だけは、昔に戻れる!
そのとき、思い出したわ、ここに住み始めて日も浅いころ、近所で油絵を教える男の人(今思えば60代かも、老人だと思ったけど)に、習いに行ったことがあって、その人は、昔、美術の先生だったか・・・インテリだった。
そして言われた「企業だったら、その企業に入社する試験があるでしょ。だから、ある水準以上の人しかいない。同じレベルの人と一緒に仕事をすることになるから、そんなにびっくりすることには遭わない。
でもね、この町に転入してくるのに「入社試験」はないんですよ。ここに住むための試験なんか無いんです。だから、気を付けなさい。隣人だからと油断してはいけません。どんな人間が隣に住んでいるかわからないんだから、気を付けなさい。
うっかり、変な人に引っかかると、危険ですよ。」
そうよね、住むための試験があれば、ステータスを共有するけど、試験がないからね、どんなものがいるか、わかったものじゃない。今の社会は上も下も混ぜこじゃだもの。
つくづく品のないのと同席して、遠慮会釈ないいじめにあって、「おまえらと一緒にするか!」と、怒って席を蹴って家に帰ってきたとき・・・私は、結婚して50年、ちっともありがたいと思ったことのない夫だったけど、でも、ステータスは同じだったことを思い出したわ。
長く生きるもんだね。別れる日が近づいてきて、ようやく気付いた。
荒海に投げ出されたら、もしかしたら、この人だけが味方、同じ船の乗組員かも。少なくとも、私のことを守ろうと思ってそばにいてくれたのには違いない。
頼りになったかどうかはおいといて、気持ちだけはね。
「あなたのありがたさが分かったわ。」というと「ほんまに、おまえは、よくもまあ、今まで、そんなことやってきたなあ〜」と、言われた
「そんなやつらは、ほっとけばいいのに」・・・そのとおり、自分のステータスの内側におれば、馬鹿な苦労はしないものを。
でも、朝が来ると再び、立ち上がって、荷物を担いで、自治会総会の会場へ、出かけて行った。
会長は私・・・だから、私が仕切り、仕込む世界、空間。
ここでは「意地悪だとか、冷淡だとか、無慈悲だとか」そういうのは、まかり通らせない。
私が耕す。私の色に染め抜いてやる。
ここに住むのに試験はいらないけど、まちがったやり方は許さない。私が大将だからね。
私が手入れしている群れが3つある、4つかも。
西区子供歌舞伎の発表会を見たセンターの館長が「とても、あたたかいステージで、とてもよかった」と言ってくれた。雰囲気がよかったと。
それは、どの子も、生き生きして楽しそうだからね。上手下手はおいといて。
それと、大人も・・・みんな生き生きして楽しそう。とてもいい仲間で、お互いのことを気遣ってくれて優しい。励ましあって頑張っている。
私は、私の色に、この群れを染め上げたんだと思った。そう思ったのは、違う群れに交じった時、その人たちに生気がなくて、表情が乏しく、固かったから。
だから、自治会を染め上げてやるぞと臍を固めた。
でもね、今年第一回目の会議、はじめて顔を合わせる人々だからね、最初からうまくはいかないよ。
大事なことはね「リーダーたち」が、仲がいいこと。信頼しあっているのが、にじみ出ること。これが第一番。ここを固めるのが大将の役目。
その点では、皆さんの協力のもと、うまくいった。
こういうのはね「戦い」なのよ。守ろうとすると、必ず「壊そうとする勢力」が、立ち上がってくる。まけたらダメだ。
倒されても、もう一度立ち上がる。
75歳は老人だけど、私は、戦後の混迷期に生まれ、価値観が180度変化する中で育ち、ステータスの混乱。価値観の変遷、足元の大地がぐらぐら揺れるのだから。
しかも、私の親は、息子を引きこもりにさせて、ついに社会に出せなかった程度の技量だったから、親がお手本にならない・・・・
その中で、自分なりの価値観を確立して、是非善悪のものさしを確立しようと思ったら70年はかかるよ。
その間にも、世のなかはどんどん崩れていくんだからね。意図的に壊されていくんだから。
私はね、はたき落されたら...その時が、勝負だ。
なにくそ、地頭は、ころんでも土をつかむ、私をひどい目に遭わせた連中は、ただではおかない。何が正義か、思い知らせてやる。
私は、翼を全開にする。飛ぶぞ!覚悟しろ!
今までは、自分を封印していたけど、もう、容赦はしない。
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