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2011年12月

_DSC9664150年ぶりに改修された顕宗仁賢神社本殿です。

天皇様のお宮なので、右大臣左大臣の木像がお守りしており、三種の神器が飾られます。_DSC9673


勧進帳の幕が開きました。

ここは、安宅の関。
関所を守る富樫左衛門尉が、待ち受けます。

_DSC9684弁慶たち一行が安宅にさしかかりました。

左が弁慶。

青い装束が義経です。

衣装はすべて三代目市川箱登羅氏のお手製。

袴は能衣装に似て後ろが平らになっています。

この演目自体、能の「安宅」を下敷きにしているのです。

_DSC9694平成19年に新築された檜舞台はまだまだ木の香も新しい。

暗幕も、背景幕も手作り、手描きです。

裏山から切り出した竹の棒に括りつけ、天井のぶどう棚に吊り下げています。

「怪しい一行」と疑われた弁慶は、これが最後の勤行だと祈りを込めます。_DSC9701
白紙の巻物を「勧進帳」と、言い繕い、読み上げる弁慶の背後に富樫がにじりよります。
笠の陰から、義経の眼が光っています。

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勧進帳を読みあげ、仏教問答の後、さらに疑われた弁慶は、心に涙しながら、主君を金剛杖で打ちすえました。
さすがの富樫も、その弁慶の真情に、打たれ、「疑いは晴れた」と、告げました。

ようやく虎のあごを脱出できると、ほっとした一同は、弁慶の機略をたたえ、その苦衷を思いやり、みなみな涙します。

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立ち去ろうとする一向に、富樫から、贈り物と弁慶に杯が振舞われます。
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義経一行だと、十分勘づきながら、富樫は、その無事を祈って見送るのです。

ここから、弁慶の飛び六方!

手にする金剛杖は、吉野山の土産物屋から人づてに調達しました。

花道が、もう少し長ければなお迫力があったのが、残念ですが。

この舞台が新築されるまでは、合板を並べ、下にはビールケースを並べ大変苦労しました。

舞台と芝居に賭ける情熱!

これは、いったいなにものでしょう?

一度とりつかれたら、離れられない。「まるで、悪女の深情け」のようだと、書いた人がありましたが、そう、その通りです。

芝居というものには、そういう感動がありますが、神社の境内で神々様を意識して、お客さんと手を伸ばせば届く距離での芝居の魅力は・・・言葉に尽くせません。

一番大きなことは、この華を咲かせるまでに演者以外の多くの人々の手がかかっているということです。
神社を守り続けられた村の結束がベースにあり、
その一番たいせつな聖域をつかわせてやろうという村の人の好意があり。
それを受けて、少しでも立派な舞台にしようと言う努力があり、
大道具、小道具、裏方、着付け、化粧、振り付け、音響・・・数えきれない人々の思いが一つに結実した時、芝居は成功します。

幕が閉じられる時、私はいつも「奇跡を見た」と、思います。
ここに漂う空気が「絆」・・・です。

関係各位のみなさまへ、心からの感謝と、今後の御贔屓を御願い奉ります。

生田 浩さんの写真でつづりました。
クリックよろしくお願いします。

_DSC9663

平成23年10月15日。この日は雨が降るという予報でした。
ここは、神戸市西区押部谷町木津
顕宗仁賢神社境内です。
恒例の秋祭り・宵山

境内にある長殿(ちょうでん・長床"ながとこ"ともいう)農村歌舞伎舞台で歌舞伎の奉納です。

昭和43年の台風で、倒壊した明治の舞台に代わり、平成19年新築されました。
私の知る限り、本格的な農村舞台としては、日本最新のものです。
(国営明石海峡公園内にh22農村舞台風のものが、建設されていますが、あれは、舞台として使えない代物ですから)

平成12年、はじめて木津に招かれて子供歌舞伎の公演をしました。
当時は、トタン屋根の掘立小屋のような舞台でした。
台風で「こけた」舞台を、総出で廃材を再利用して建て直したものだそうです。
毎年、必ず奉納させていただけることを励みに、大震災で消滅した「こども歌舞伎」を復活で来ました。

発表の場が無ければ、成長もありません。

こうして「場」が、与えられ条件がそろうのとは反比例して、高齢の師匠が、病弱になり、ついに平成22年2月亡くなりました。

大切な人を亡くした後、3年間は立ち直れないものだと思います。
今上天皇の即位の礼も平成3年のことでした。
即座に未来に向かうなど、できなくて当たり前だと思います。

私が、師匠の三代目市川箱登羅丈と出会ってから20年たちました。

農村歌舞伎と一口でいいますが、分解すると3つの相があります。
「農村・農は国の基だということ。食はいのち」
「芝居・芸能、同時に民衆に道徳を伝える教育の手段でもあった」
「舞台が神社の境内にあり"敬神"抜きにはとりくめないこと」

よそものが、1000年の歴史のある村の奥座敷で、伝統行事にかかわるーなど、本来ありえないことです。

実現しようとすると、大波荒波をかぶることになりました。

でも、華のように咲くお芝居の背景に「日本という国」が、見えた時、私はやめることができなくなっていました。

いや、理屈ではなく「やめられなかった」


「やめれんかったんやろ?」
このすばらしい写真を撮ってくれた生田浩(いくた ひろし)さんが、そういいました。
「ときどき、そういう人がいる。少数派やから、しんどかったやろ?」



_DSC9881

生田さんの写真は動いています。いのちがこもっているのだと私は思います。

「心に間違いがなければ、たまに、神が降りて来てくれる。この写真の弁慶のつま先を見て。
狙ったんやないで、撮れたんや」(クリックすると大きくなります)

この世界は、ニセモノばかりかとくじけそうな時「ほんもの」に会いました。

来年こそ、もう一度、立ち直ったる!

そして、師匠が残してくれたもろもろの中で「ほんもの」を拾い上げて、きちんと記録に残し、明日につなげるからね。

クリックよろしくお願いします。

F.Kさん、あなたが、「本当に今年中に、ぜ〜んぶの葉っぱが落ちるのですか?」と、

尋ねられたので、証拠写真を撮ってみました。

12月第一日曜日、毎年定例の自治会の大掃除の日、けっこう落ち葉もありました。

でも、この景色は、家の迎え側の山ですが、12月11日ごろ撮りました。

DSCN0191



今年は紅葉が遅くて、このころ、全山「錦の色」に、染まっていました。
この赤っぽい色は樫の木(どんぐり)だから、紅葉とはいえません。

どっちかというと「枯れ葉色」です。
これが今朝です。 DSCN0201



私の予定では27日には、全部落ちるはずでしたが・・・・
クリスマスの木枯らしにも耐え、まだ、少し残っています。
おかしいなあ・・・・


後ろの家が半分見えているでしょう?
前は家があるのもよくわからないのに。
でも、前方低い木の葉は、まだまだ落ちません。

たぶん、昨夜からの木枯らしが吹いて吹き続けて、元旦にはすっきり落すのでしょう。

クリックよろしくお願いします。


平成23年度 神戸市民山の会 毎日登山累年成績表彰式http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2011/11/20111102840801.html

1.表彰の目的

神戸市では、市民が身近にスポーツに親しめるよう「する」、「見る」、「支える」スポーツの振興に取り組んでいます。
市内では4,000人以上の市民の方々が、11の山筋において、季節を問わず年中無休で毎日登山を続けておられます。一定回数に達した皆さんのご努力に敬意を表し、下記の通り表彰を行い、生涯スポーツの振興を図ります。
表彰式には、21,000回賞・19,000回賞・17,000回賞・15,000回賞・13,000回賞・10,000回賞・5,000回賞の方々89人を相楽園会館にお招きし、表彰します。
なお、21,000回賞は、この表彰が始まって以来の記録になります。

2.実施主体

神戸市レクリエーション協会・神戸市民山の会・神戸市教育委員会

3.表彰式日時

平成23年 11月7日(月)10時00分〜

4.表彰式会場

相楽園会館

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六甲山系を背中にいただく神戸の街には、気軽に登れる裏山が、たくさんある。

早朝に登り、朝の気を吸い、はるか海の向こうを眺める・・・

「海が見える山頂」というのが、鍵だ。

登山会がどの山々かにあるのか、正確には知らない。

私が知っているのは、

東灘区・保久良山(まさに、古代海上から"灘のひとつ火"と目当てにされた海上交通の目印だった)

中央区・諏訪山
長田区・高取山、
須磨区・旗振り山。

いずれも、海に面している。

ところが、北区にも、ひとつ菊水山がある。

鈴蘭台から登れば、はるか大阪まで見渡せる海が見えるのだ。

「海が見える」ことこそ毎日登山の魅力と言えるだろう。

昨年(H22)の広報を見ると、表彰者数は91名だった。

そして、2万回以上の方がお二人だった。

だいたい、こういうことに熱心に勤められるのは高齢者だし、

また、1万回登ろうとすると30年近くかかることから、高齢にならざるを得ない。

表彰を受ける人数は、減って行くでしょうね。

神戸の山から「はるかな海」に憧れ無くても、

円高で、ずっとたやすく本物の「はるかな海」に飛べるのだから・・・

[画像:鉄拐山へ向かう途中、旗振山を振り返る]
鉄拐山へ向かう途中、旗振山を振り返る

[画像:西代より高取山を臨む]
高取山

クリックよろしくお願いします。

[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/4DT_vq_Jpb8&feature=youtube_gdata_player]

神戸の東北にある"フルーツフラワーパーク"

バブルの時代に建設されたから、ぜいたくの限りを尽くしています。

でも・・・出来上がったころに、バブルがはじけた・・・

オープン時には、周辺道路が渋滞するような騒ぎで、

さんざんな目に遭った人々は「もう、こりごり二度と来ない。」

こんな風にして、神戸市の公園にはリピーターがもどりません。


布引ハーブ園も、そうでした。

ゴンドラに乗るのに1時間も待たされて、もう、こりごり・・・

でも、最初の熱気が冷めると、ガラガラになるのです。

それにもかかわらず、一回目でこりごりした人は、二度と来ません。


フルーツフラワーパークも、リピーターがないので、経営難に陥りました。

でもね、ここのアクセスの悪さは、解消のしようもなく・・・

気候が良くて人が詰めかけると、周辺道路は大渋滞!


極端なのです。

がらがらか、大渋滞。

今やっているイルミナージュも、きっとお客さんの少なさに音を上げての工夫でしょう・・・

どうか、みなさん平日に行ってあげてください。

しかし、常日頃は夕刻から無料になる入園料ですが、がっちり別料金をとられます。

クリックよろしくお願いします。

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