「平成30年 外務大臣表彰」伝達式(2018年10月30日)
"外務大臣表彰"と言われても、「大臣の名で、表彰するということで、表彰状と記念品を贈る?」という漠然としたイメージしか湧かないように思います。
これに関して、外務省では「外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています」というように説明しています。
諸外国と日本との理解を深め、拡げる活動に携わった個人や団体を顕彰する訳ですが、対象の個人や団体は日本国外に在る例も多い訳で、この表彰の伝達は多くの在外公館で催されます。平成30年の表彰の対象の中、在ユジノサハリンスク日本国総領事館の管轄区域内の個人や団体が在り、その伝達式が催されることとなりました。御招きを頂いたので足を運びました。
今回、ユジノサハリンスクで伝達されることになった外務大臣表彰は、2名の個人と1つの団体です。
宮西豊氏は、永年のユジノサハリンスクでの活動、日本料理店の経営を通じて日本文化の普及に努められています。1990年からサハリンで活動し、2003年からは現在も営業中の料理店<ふる里>を営まれていて、稚内からサハリンを訪ねている人達の間でも知られています。宮西氏は、桜並木の寄贈や博物館のライトアップへの協力等、色々な社会活動を手掛けていることでも知られています。
ヴィクトル・コルスノフ氏は、サハリン国立大学に在って日本の機関も含めた外国との様々な交流の窓口となる国際局長を務めています。その活動を通じて、日本との相互理解の深まりに寄与されて来ました。現在、サハリン国立大学では20以上の日本の機関との交流協定を有しているとのことで、積極的な交流を続けて頂いています。
柔道・サンボ連盟は、日本発祥の競技である柔道の普及に努めていると同時に、北海道の団体との交流協定を締結する等して、積極的な日ロ交流を展開している団体です。
宮西氏は、多くの人達に助けられながら現在に至っていることを挙げ、そうした人達への感謝の意を表すると共に、「一日、一日を大切に」とこれからも歩んで行きたいとされていました。
コルスノフ氏は、様々な協力が得られたという幸運も在って、サハリン国立大学が極東地域内の他大学と比しても抜きん出た対日交流の実績を積上げられたことを挙げていました。また御自身と日本との出会いということで、北斎の富士山の画が紹介されているのを視たこと、石川啄木や阿部公房の作品が翻訳されているのを読んだことに触れられていました。
柔道・サンボ連盟のアレクサンドル・カルダシ会長は、今年が北海道の団体との交流協定締結20年で、記念の年が両国の"交流年"と位置付けられ、加えて表彰を受けたことが喜ばしいとされていました。そしてロ日両国民の更なる友好の深まりに期待しながら、交流活動を継続するとしていました。
ロシア側の来賓挨拶の中、「日本は地理的に近い国であるに留まらず、永い交流の歴史が在り、その交流の分野も多岐に亘る」と話されていた方が在りました。今回の表彰に関連することだけを挙げても、料理や樺太時代の建物や桜のような文物、言葉や諸制度や技術を学ぶような学術、日本発祥で世界中で親しまれている柔道と、「多岐に亘る交流」が注目されている訳です。大変に興味深いことであると思いました。
この「平成30年 外務大臣表彰」の伝達式ですが、会場が溢れる程に御祝いに駆け付ける人達が集まり、何台ももテレビカメラやカメラを手にした報道関係者が入っていた中で催行されました。ロシア国内でも「対日交流」が注目されていることが伺えます。
2018年10月30日.JPG
これに関して、外務省では「外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています」というように説明しています。
諸外国と日本との理解を深め、拡げる活動に携わった個人や団体を顕彰する訳ですが、対象の個人や団体は日本国外に在る例も多い訳で、この表彰の伝達は多くの在外公館で催されます。平成30年の表彰の対象の中、在ユジノサハリンスク日本国総領事館の管轄区域内の個人や団体が在り、その伝達式が催されることとなりました。御招きを頂いたので足を運びました。
今回、ユジノサハリンスクで伝達されることになった外務大臣表彰は、2名の個人と1つの団体です。
宮西豊氏は、永年のユジノサハリンスクでの活動、日本料理店の経営を通じて日本文化の普及に努められています。1990年からサハリンで活動し、2003年からは現在も営業中の料理店<ふる里>を営まれていて、稚内からサハリンを訪ねている人達の間でも知られています。宮西氏は、桜並木の寄贈や博物館のライトアップへの協力等、色々な社会活動を手掛けていることでも知られています。
ヴィクトル・コルスノフ氏は、サハリン国立大学に在って日本の機関も含めた外国との様々な交流の窓口となる国際局長を務めています。その活動を通じて、日本との相互理解の深まりに寄与されて来ました。現在、サハリン国立大学では20以上の日本の機関との交流協定を有しているとのことで、積極的な交流を続けて頂いています。
柔道・サンボ連盟は、日本発祥の競技である柔道の普及に努めていると同時に、北海道の団体との交流協定を締結する等して、積極的な日ロ交流を展開している団体です。
宮西氏は、多くの人達に助けられながら現在に至っていることを挙げ、そうした人達への感謝の意を表すると共に、「一日、一日を大切に」とこれからも歩んで行きたいとされていました。
コルスノフ氏は、様々な協力が得られたという幸運も在って、サハリン国立大学が極東地域内の他大学と比しても抜きん出た対日交流の実績を積上げられたことを挙げていました。また御自身と日本との出会いということで、北斎の富士山の画が紹介されているのを視たこと、石川啄木や阿部公房の作品が翻訳されているのを読んだことに触れられていました。
柔道・サンボ連盟のアレクサンドル・カルダシ会長は、今年が北海道の団体との交流協定締結20年で、記念の年が両国の"交流年"と位置付けられ、加えて表彰を受けたことが喜ばしいとされていました。そしてロ日両国民の更なる友好の深まりに期待しながら、交流活動を継続するとしていました。
ロシア側の来賓挨拶の中、「日本は地理的に近い国であるに留まらず、永い交流の歴史が在り、その交流の分野も多岐に亘る」と話されていた方が在りました。今回の表彰に関連することだけを挙げても、料理や樺太時代の建物や桜のような文物、言葉や諸制度や技術を学ぶような学術、日本発祥で世界中で親しまれている柔道と、「多岐に亘る交流」が注目されている訳です。大変に興味深いことであると思いました。
この「平成30年 外務大臣表彰」の伝達式ですが、会場が溢れる程に御祝いに駆け付ける人達が集まり、何台ももテレビカメラやカメラを手にした報道関係者が入っていた中で催行されました。ロシア国内でも「対日交流」が注目されていることが伺えます。
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