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2014年09月15日

秋の赤トンボシーズン、間近

林縁のヒメアカネ♂も、大半が赤くなってきたトンボ王国。湿地保護区では、赤トンボたち帰還に間に合わせるよう、湿地保護区の除草を急ピッチで進めています。降雨続きで、夏の間じっと姿を見せてくれなかったオオアオイトトンボも水辺近くまで下山しています。

_Q4A9099ヒメアカネ♂2014・9・15トンボ王国 _Q4A9112ヒメアカネ♀2014・9・15トンボ王国 _Q4A9088除草2014・9・15トンボ王国
ヒメアカネ♂ 同 ♀ 湿地保護区の除草作業

_Q4A8543オオアオイトトンボ♂2014・9・11トンボ王国 _Q4A8542オオアオイトトンボ♂2014・9・11トンボ王国 _Q4A8342ギンヤンマ交尾2014・9・9トンボ王国
オオアオイトトンボ♂ ギンヤンマ交尾

一方で、夏の昆虫たちは日を追うごとに数少なくなっています。

_Q4A8504ネアカヨシヤンマ♂2014・9・11トンボ王国 _Q4A8522クロコノマ2014・9・11トンボ王国 _Q4A8651イボバッタ2014・9・11トンボ王国
ネアカヨシヤンマ老熟♂ クロコノマ夏型 イボバッタ

トンボ池周辺では、秋の野草が次々と開花しています。人気のツリフネソウも咲き始めましたが、今年は中心群落がヤマイモや、ユリ根を狙って定期的にパトロールしてくるイノシシ被害に遭い、やや寂しいシーズンになりそうです。

_Q4A9132ツユクサ2014・9・15トンボ王国 _Q4A9127キツネノマゴ2014・9・15トンボ王国 _Q4A9125キツネノマゴ2014・9・15トンボ王国 _Q4A8674ゲンノショウコ2014・9・12トンボ王国
ツユクサ キツネノマゴ ゲンノショウコ

_Q4A8663ミゾソバ2014・9・12トンボ王国 _Q4A9119ヒガンバナ2014・9・15トンボ王国 _Q4A8444ツリフネソウ2014・9・10トンボ王国 _Q4A8446イノシシ荒らし2014・9・10トンボ王国
ミゾソバ ヒガンバナ ツリフネソウ イノシシ荒らし

13日は、今年3回目のトンボ観察会で愛媛県内子町に。終了後、近くの小田川でオナガサナエの撮影ができました。

_Q4A8794オナガサナエ♂2014・9・13愛媛県内子町五十崎平岡小田川 _Q4A8790オナガサナエ♂2014・9・13愛媛県内子町五十崎平岡小田川 _Q4A8772ハグロトンボ交尾2014・9・13愛媛県内子町五十崎平岡小田川
オナガサナエ♂ ハグロトンボ交尾

翌15日には未明の出発で、本当は8月上旬に終えるはずだった徳島県のナゴヤサナエに行ってきました。前回の鹿児島行き同様、雨天と増水で延び延びになっていたものです。この時期になると、さすがに早朝の気温が低いため(当日は特別に肌寒い朝でした)、晴天にも関わらずハグロトンボ以外のトンボがなかなか姿を見せてくれず、「ひょっと、8月の増水で悪影響が出ているのでは・・・」など不安が胸中をよぎりましたが、9時過ぎにはナゴヤサナエの活動も本格化、10時過ぎには、いつも通りのお祭り状態になりました。合流したT,さんも大喜びでした。

_Q4A8903ナゴヤサナエ♂探雌飛翔2014・9・14徳島県板野町大寺旧吉野川ロウ _Q4A8939ナゴヤサナエ♂休止2014・9・14徳島県板野町大寺旧吉野川 _Q4A8967ナゴヤサナエ♂休止2014・9・14徳島県板野町大寺旧吉野川
ナゴヤサナエ♂

_Q4A8974ナゴヤサナエ♂休止2014・9・14徳島県板野町大寺旧吉野川 _Q4A8961ナゴヤサナエ交尾2014・9・14徳島県板野町大寺旧吉野川 _Q4A8926ナゴヤサナエ産卵2014・9・14徳島県板野町大寺旧吉野川
ナゴヤサナエ♂ 同 交尾 同 産卵(卵塊作り)

この勢いを買って近くのルリボシヤンマ産地に向かいましたが、♀1頭の産卵が見られたのみ、池周辺の樹木が過剰繁茂したことから本種を含む多くのトンボ類が減少しているのです。事情あって人為的な伐採が容易に実施できないのなら、先月に四万十市を襲った11号のような大形台風の襲来を期待するしかなさそうです。仕方ないので、付近にいたミヤマアカネを撮りました。

_Q4A8990ルリボシヤンマ産卵2014・9・14徳島県美馬市竜王山 _Q4A9000ミヤマアカネ♂2014・9・14徳島県美馬市竜王山 _Q4A9013ミヤマアカネ♀2014・9・14徳島県美馬市竜王山
ルリボシヤンマ産卵 ミヤマアカネ♂ 同 ♀

画像はすべて、クリックすると拡大します。

by 杉村光俊 at 17:39 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

【トンボ王国・秋と冬の生きもの写真展】

目的:木の枝に産卵するオオアオイトトンボ、湿地保護区に飛来するルリビタキなど、秋から冬にかけてトンボ王国で見られる動植物の生態写真を通し、生物多様性環境の楽しさを感じてもらうこと。
内容:トンボなどの昆虫を中心に、この季節ならではの生物や生態を捉えた写真A-3サイズ64点を展示。
期間:2025年10月11日(土)より2026年3月1日(日)まで
場所:とんぼ館ロビー

【秋と冬の生きものクイズ】

内容:上記【秋と冬の生きもの写真展】のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとトンボ王国で見られる赤トンボ数種を模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。
期間:2025年10月11日(土)より2026年3月1日(日)まで

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

【毎日イベント】

ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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