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2014年07月30日

林探訪始めました

去る22日に植え付けた熱帯スイレンが、エキゾチックな花を次々と咲かせています。付近で活動する日本のトンボたちも、ちょっとした海外旅行気分?

_Q4A3753熱帯スイレン2014・7・27トンボ王国 _Q4A3750熱帯スイレン2014・7・27トンボ王国 _Q4A3565熱帯スイレン(ピンク)2014・7・25トンボ王国
熱帯スイレン各種

_Q4A3752熱帯スイレン2014・7・27トンボ王国 _Q4A3570クロイトトンボ羽化直後♂+熱帯スイレン(赤)2014・7・25トンボ王国 _Q4A3748コフキトンボ♂+熱帯スイレン2014・7・27トンボ王国
熱帯スイレン 同 +クロイトトンボ羽化後♂ 同 +コフキトンボ♂

今シーズンも林探訪の季節を迎えました。個体数はまだ少なめながら、出足はまずまずといったところでしょうか。

_Q4A4000コシボソヤンマ♂2014・7・28トンボ王国 _Q4A3791コシボソヤンマ♀2014・7・27トンボ王国 _Q4A3800マルタンヤンマ♀2014・7・27トンボ王国
コシボソヤンマ♂ 同 ♀ マルタンヤンマ♀

_Q4A3684ミルンヤンマ♂2014・7・26トンボ王国 _Q4A3794ミルンヤンマ♀2014・7・27トンボ王国 _Q4A4044シコクトゲオトンボ♂2014・7・29トンボ王国 _Q4A4038カナブンほか2014・7・29トンボ王国
ミルンヤンマ♂ 同 ♀ シコクトゲオトンボ♂ カナブンほか

近くの小川では、昨シーズンが大渇水のため空振りしていたコシボソヤンマのパトロールや、オナガサナエの生殖活動も始まりました。

_Q4A4106コシボソヤンマ♂なわばり飛翔2014・7・29四万十市中組相ノ沢 _Q4A4128オナガサナエ♂2014・7・30四万十市若藤 _Q4A4144オナガサナエ産卵2014・7・30四万十市若藤
コシボソヤンマ♂ オナガサナエ♂ 同 産卵

全国的な減少が伝えられているアキアカネ。去る24日と25日、ミヤマサナエとのセットで四国カルストへの集合状況を見に行ってきました。「いないこともない」レベルで、かつての賑わいは感じられませんでした。さらにミヤマサナエの姿は皆無、代わりにクロサナエのオスが数頭登頂してきました。

_Q4A3543アキアカネ未熟♀2014・7・25愛媛県久万高原町柳谷天狗高原 _Q4A3406放牧牛2014・7・24愛媛県久万高原町柳谷天狗高原 _Q4A3405アキアカネ未熟♀2014・7・24愛媛県久万高原町柳谷天狗高原 _Q4A3526ウスバキトンボ摂食群飛2014・7・25愛媛県久万高原町柳谷天狗高原
アキアカネ未熟♀ 放牧牛 アキアカネ未熟♀ ウスバキ群飛

_Q4A3352クロサナエ♂2014・7・24愛媛県久万高原町柳谷天狗高原 _Q4A3333ミヤマアカネ半成熟♂2014・7・24津野町枝ヶ谷(上) _Q4A3381キマダラセセリ♂♀2014・7・24愛媛県久万高原町柳谷天狗高原
クロサナエ♂ ミヤマアカネ未熟♂ キマダラセセリ」

28日は、トンボ観察会の手伝いで愛媛県内子町に。通いなれた溜池に、多数のホソミイトトンボ夏型やタイワンウチワヤンマなどに交じって同地初記録となるベニトンボの姿も。

_Q4A3912内子町トンボ観察会2014・7・28内子町五十崎亀ヶ渕池 _Q4A3917ホソミイトトンボ夏期型交尾2014・7・28内子町五十崎亀ヶ渕池 _Q4A3934ホソミイトトンボ夏期型連結産卵2014・7・28内子町五十崎亀ヶ渕池 _Q4A3900ベニトンボ2014・7・28内子町五十崎亀ヶ渕池
内子町のため池 ホソミイトトンボ夏期型交尾と連結産卵 ベニトンボ♂

ついでに、四万十地方で激減したカトリヤンマも見てきました。

_Q4A3980カトリヤンマ未熟♂2014・7・28内子町五十崎亀ヶ渕池 _Q4A3982カトリヤンマ未熟♂2014・7・28内子町五十崎亀ヶ渕池 _Q4A3941カトリヤンマ未熟♀2014・7・28内子町五十崎亀ヶ渕池
カトリヤンマ未熟♂ 同 未熟♀


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by 杉村光俊 at 15:06 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
2014年07月23日

花盛り、トンボ盛り

イノシシから痛手を受けた、トンボ王国のカノコユリとチャワンバス。カノコユリの方は、どうにか20輪ほどの開花が見込めそうですが、チャワンバスの方は、小さな葉が顔をのぞかせ始めたものの、今シーズンの開花は微妙です。

_Q4A3150カノコユリ2014・7・22トンボ王国 _Q4A3301カノコユリ2014・7・23トンボ王国 _Q4A2812チャワンバス池2014・7・20トンボ王国
カノコユリ チャワンバス

その他、ハマボウ、ウバユリ、ノカンゾウなどなど、夏の花がそこここで咲き誇る中、さらに去る22日、高知市で住職をしておられる豊永さんからの御寄贈で、トンボ池の一角に青や紫のカラフルな熱帯スイレンコーナーが誕生しました。カメ対策のネット柵も作りました。

_Q4A2656ネムノキ2014・7・18トンボ王国白ヶ谷 _Q4A2453ハマボウ2014・7・17トンボ王国 _Q4A2456ハマボウ2014・7・17トンボ王国 _Q4A2677ヒメコウホネ2014・7・18トンボ王国
ネム ハマボウ ヒメコウホネ

_Q4A2665ノカンゾウ2014・7・18トンボ王国白ヶ谷 _Q4A2674オオシオカラトンボ♂+ノカンゾウ2014・7・18トンボ王国白ヶ谷 _Q4A2638ハス2014・7・18トンボ王国本谷奥 _Q4A3180ウバユリ2014・7・22トンボ王国
ノカンゾウ +オオシオカラトンボ♂ ハス ウバユリ

_Q4A2856ショウジョウトンボ♂+スイレン池2014・7・20トンボ王国 _Q4A2984チョウトンボ♂+ピンクスイレン2014・7・21トンボ王国 _Q4A2948チョウトンボ♂2014・7・21トンボ王国 _Q4A3299センニンソウ2014・7・23トンボ王国
黄スイレンとショウジョウ♂ ピンク・スイレンとチョウトンボ センニンソウ

_Q4A3173熱帯スイレン植え付け2014・7・22トンボ王国 _Q4A3183熱帯スイレン植え付け2014・7・22トンボ王国 _Q4A3321熱帯スイレン2014・7・23トンボ王国 _Q4A3315熱帯スイレン2014・7・23トンボ王国
新設の熱帯スイレン・コーナー 早速開花した熱帯スイレン

肝心のトンボ情報ですが、去る19日、久しぶりに谷中央部でヤンマの黄昏群飛が見られました。減少が続いているネアカヨシヤンマも20頭以上見られました。往時に比べると寂しい感は否めませんが、梅雨明け群飛であったかもしれません。翌20日には短時間ながら、アメイロトンボも姿を現しました。5年連続の確認になります。

_Q4A2749ネアカヨシヤンマほか黄昏摂食群飛2014・7・19トンボ王国 _Q4A3210ネアカヨシヤンマ♂黄昏摂食飛2014・7・22トンボ王国 _Q4A2759ネアカヨシヤンマ♀黄昏摂食飛翔2014・7・19トンボ王国 _Q4A2924アメイロトンボ♂2014・7・20トンボ王国
ヤンマの黄昏群飛 ネアカヨシヤンマ♂と♀ アメイロトンボ♂

トンボ池では、いつもの夏の様相です。

_Q4A2518ベニイトトンボ移精2014・7・17トンボ王国 _Q4A2526ベニイトトンボ交尾2014・7・17トンボ王国 _Q4A2676ホソミイトトンボ夏期型連結産卵2014・7・18トンボ王国 _Q4A2840コフキトンボ♀2014・7・20トンボ王国
ベニイトトンボ移精と交尾 ホソミイイトトンボ夏期型産卵 コフキトンボ♀

_Q4A2834オオシオカラトンボ産卵警護2014・7・20トンボ王国 _Q4A3296キイトトンボ♂捕食2014・7・23トンボ王国 _Q4A3076コシアキトンボ産卵2014・7・21トンボ王国
オオシオカラトンボ産卵警護 キイトトンボ♂捕食 コシアキトンボ産卵

なお、林の中にヤンマの姿はまだありません。湿度が高すぎるようです。

_Q4A2528スミナガシほか2014・7・17トンボ王国 _Q4A2681ヒラタクワガタ♂2014・7・18トンボ王国 _Q4A3147ナガサキアゲハ♀2014・7・22トンボ王国 _Q4A2871ヒグラシ♂2014・7・20トンボ王国
スミナガシほか ヒラタクワガタ♂ ナガサキアゲハ♀ ヒグラシ

とんぼ館では「見える温暖化」展が開催されています。社会性の高い展示会になっています。

_Q4A2989見える温暖化展2014・7・21あきついお _Q4A2988見える温暖化展2014・7・21あきついお
みえる温暖化展

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by 杉村光俊 at 17:02 | トンボ王国最新情報 | comment (1) | | page top
2014年07月17日

黄昏飛翔始まる

トンボ王国では駐車場のムクゲが満開です。

_Q4A2171ムクゲ2014・7・15トンボ王国 _Q4A2169ムクゲ2014・7・15トンボ王国 _Q4A2170ムクゲ2014・7・15トンボ王国
トンボ王国駐車場のムクゲ

_Q4A1910コオニユリ2014・7・12トンボ王国 _Q4A1908コオニユリ2014・7・12トンボ王国 _Q4A2192オオシオカラトンボ産卵警護2014・7・15トンボ王国
コオニユリ オオシオカラトンボ産卵警護

昨夏の大渇水による激減が懸念されていた一種でもある、ネアカヨシヤンマの黄昏飛翔が見られるようになりました。トンボ王国整備開始当初には毎夕3ケタに達する個体が、マルタンヤンマやギンヤンマなども交えて大摂食群飛を披露してくれていましたが、10年ほど前から減少傾向が顕著となり、ここ数年は10数頭にまで減少していました。ひょっとして、昨夏の大渇水でダメを押されてしまうのでは...と案じていましたが、幸い今シーズンの個体数は数十レベルにまで戻りそうです。どうやら、本種の主要生息地となっている湿地保護区の土手をかさ上げしたほか、イノシシによる土手破壊活動への見回り回数を増やし、速やかな補修を心掛けてきたことが功を奏したのかもしれません。油断は禁物ですが。

_Q4A2021ヤブヤンマ♀黄昏摂食飛翔2014・7・13トンボ王国ロウ _Q4A2085ネアカヨシヤンマ♂黄昏摂食飛翔2014・7・14トンボ王国 _Q4A2082ネアカヨシヤンマ♀黄昏摂食飛翔2014・7・14トンボ王国 _Q4A2075マルタンヤンマ♀黄昏摂食飛翔2014・7・14トンボ王国
ヤブヤンマ♀ ネアカヨシヤンマ♂ 同 ♀ マルタンヤンマ♀

湿地保護区周辺ではコオニヤンマやエゾトンボも目立つようになり、15日には今シーズン51種目となるマイコアカネもお目見えしました。

_Q4A2165コオニヤンマ半成熟2014・7・15トンボ王国 _Q4A1919エゾトンボ♂2014・7・12トンボ王国 _Q4A2180マイコアカネ未熟♂2014・7・15トンボ王国
コオニヤンマ半成熟♀ エゾトンボ♂ マイコアカネ未熟♂

これに先立ち、去る11日には50種目目としてオナガサナエが見つかりました。これは、四万十川からの飛来と考えられます。

_Q4A1835オナガサナエ未熟♀2014・7・11トンボ王国 _Q4A1858オナガサナエ未熟♀2014・7・11トンボ王国 _Q4A1880コフキトンボ♀摂食飛翔2014・7・11トンボ王国
オナガサナエ未熟♀ コフキトンボ♀

コシアキトンボも最盛期を迎えています。

_Q4A1992コシアキトンボ♂なわばり争い2014・7・13トンボ王国 _Q4A2009コシアキトンボ産卵2014・7・13トンボ王国 _Q4A2011コシアキトンボ産卵2014・7・13トンボ王国 _Q4A2303エダナナフシ2014・7・16トンボ王国
コシアキトンボ♂争い 同 付着産卵 エダナナフシ

_Q4A1777クロコノマ2014・7・11トンボ王国 _Q4A2187チョウトンボ♂2014・7・15トンボ王国 _Q4A1718コマツナギ2014・7・9トンボ王国
クロコノマ チョウトンボ♂ コマツナギ

久しぶりに、四万十川河口近くの干潟でヨドシロヘリハンミョウを探してみましたが、なぜか見つかりませんでした。トビハゼとシオマネキはたくさんいましたが。

_Q4A2222シオマネキ生息地2014・7・15四万十市下田馬越鍋島川 _Q4A2207トビハゼ2014・7・15四万十市下田馬越鍋島川 _Q4A2210シオマネキ2014・7・15四万十市下田馬越鍋島川
四万十市 下田 トビハゼ シオマネキ

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by 杉村光俊 at 17:48 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
2014年07月08日

悲喜こもごも

梅雨明けもしていないのに、早くも超?大型台風が接近しています。
花もトンボも、急な降雨にとまどっているようです。
変な気候のせいで、トンボ池の周りにはミゾソバやシロバナサクラタデなど秋の花がたくさん咲いています。その一方で、まだハナショウブも数輪咲き残っていて、季節感が定まりません。トンボの方も、チョウトンボが最盛期を迎えたばかりなのに、もう成熟したマユタテアカネの♂が水辺に戻ってきました。

_Q4A1090クチナシ2014・7・3トンボ王国 _Q4A1659黄色スイレン2014・7・8トンボ王国 _Q4A1661ピンクスイレン2014・7・8トンボ王国 _Q4A1158ノカンゾウ2014・7・4トンボ王国
クチナシ スイレン(黄色) スイレン(ピンク) ノカンゾウ
_Q4A1140オニヤンマ羽化殻2014・7・4トンボ王国 _Q4A1704チョウトンボ交尾2014・7・8トンボ王国 _Q4A1143オオシオカラトンボ産卵2014・7・4トンボ王国 _Q4A1707コオニヤンマ未熟♀2014・7・8トンボ王国
オニヤンマ殻 チョウトンボ交尾 オオシオカラトンボ産卵 コオニヤンマ未熟♀

_Q4A1579ヒメヒオウギズイセン2014・7・7トンボ王国 _Q4A1643シオカラトンボ♂+ネジバナ2014・7・8トンボ王国 _Q4A1648ハラビロトンボ♀+ネジバナ2014・7・8トンボ王国 _Q4A1629ホソバセセリ2014・7・8トンボ王国
ヒメヒオウギズイセン ネジバナ+シオカラトンボ♂ ハラビロトンボ♀ ホソバセセリ

_Q4A1658ハナショウブ2014・7・8トンボ王国 _Q4A1649ハナショウブ+シロバナサクラタデ2014・7・8トンボ王国 _Q4A1656マメコガネ+シロバナサクラタデ2014・7・8トンボ王国 _Q4A1251マユタテアカネ♂2014・7・5トンボ王国ロウ
ハナショウブ +シロバナサクラタデ +マメコガネ マユタテアカネ♂

そんな中でも、メダカ・ビオトープのモノサシトンボは、張り出した屋根の下で悠々と羽化しています。雨宿りのため入館していたと思われるヤブヤンマが閉じ込められていたので、小雨の中ご帰宅願いました。

_Q4A1586モノサシトンボ♂羽化2014・7・7トンボ王国あきついおメダカ・ビオトープ _Q4A1584モノサシトンボ♂羽化2014・7・7トンボ王国あきついおメダカ・ビオトープ _Q4A1048モノサシトンボ未熟♀2014・7・3トンボ王国メダカ・ビオトープ _Q4A1057カナヘビ2014・7・3トンボ王国メダカ・ビオトープ
モノサシトンボ♂羽化 同 ♀羽化 トンボを狙うカナヘビ

_Q4A1065ヤブヤンマ♀2014・7・3トンボ王国中庭ビオトープ _Q4A1071ヤブヤンマ♀2014・7・3トンボ王国中庭ビオトープ _Q4A1083ヤブヤンマ♀2014・7・3トンボ王国中庭ビオトープ
トンボ館に入ってきたヤブヤンマ♀

_Q4A1062チョウトンボ羽化後♀2014・7・3トンボ王国中庭ビオトープ _Q4A1684ベニイトトンボ♂羽化+マンカラ・ウボン2014・7・8トンボ王国 _Q4A1059スイレン(黄色八重)2014・7・3トンボ王国中庭ビオトープ トンボ館中庭ビオトープで羽化したチョウトンボ♀と、ベニイトトンボ♂+八重スイレン

さて、昨夏の大渇水による影響が懸念されていた、トンボ王国のトンボたち。ウチワヤンマもその内の一種でしたが、ここにきて急増、生殖活動も見られるなど例年並みの個体数となりました。
_Q4A1272ウチワヤンマ交尾2014・7・5トンボ王国 _Q4A1278ウチワヤンマ産卵前交尾飛翔2014・7・5トンボ王国 _Q4A1292ウチワヤンマ産卵2014・7・5トンボ王国ロウ _Q4A1306ウチワヤンマ産卵2014・7・5トンボ王国
ウチワヤンマの交尾と産卵

一方、大きく生長し開花が待たれていたカノコユリと、一塊だけとなりながらも起死回生を狙っていた?チャワンバスがイノシシにやられてしまいました。かなり大形の個体のようで、チャワンバス池では竹垣も跡形ありませんでした。根が残っていたカノコユリは埋め戻ししましたが、チャワンバスは今夏の開花が望めそうにありません。

_Q4A1136イノシシ荒らし2014・7・4トンボ王国 _Q4A1159イノシシ荒らし2014・7・4トンボ王国カノコユリ _Q4A1264カノコユリ復旧2014・7・5トンボ王国 _Q4A1261ルリタテハ2014・7・5トンボ王国
イノシシに食害されたチャワンバスとカノコユリ 慰めにならないルリタテハ

ネーチャーフォト研究会のメンバーを案内した四万十市内の渓流は生憎の増水でしたが、ミヤマカワトンボとヒメサナエが待ってくれていました。

_Q4A1598山里2014・7・7四万十市住次郎蕨谷 _Q4A1353ミヤマカワトンボ♂2014・7・5四万十市住次郎蕨谷 _Q4A1369ヒメサナエ♂2014・7・5四万十市住次郎蕨谷 _Q4A1364ヒメサナエ♂2014・7・5四万十市住次郎蕨谷
四万十市北部 ミヤマカワトンボ♂ ヒメサナエ♂

足摺岬のミナミヤンマは、依然としてほとんど姿を見せてくれませんが、日高村渋川トンボ公園では好調で、去る6日に開催された「トンボまつり」の日にも小雨の中、10頭ほどの成熟個体が元気よく飛び交っていました。近くの清流では、降り止みを狙ってオジロサナエが羽化していました。

_Q4A1476渋川トンボまつり2014・7・6日高村渋川 _Q4A1454ミナミヤンマ無条翅型♀摂食飛翔2014・7・6日高村渋川 _Q4A1446ミナミヤンマ無条翅型♀休止2014・7・6日高村渋川
渋川トンボまつり ミナミヤンマ無条翅型♀摂食と休止

_Q4A1422シコクトゲオトンボ♂2014・7・6日高村渋川 _Q4A1507オジロサナエ♀羽化2014・7・6日高村猿田 _Q4A1524オジロサナエ♀羽化2014・7・6日高村猿田
シコクトゲオトンボ♂ オジロサナエ♀羽化

その後、ダム湖近くのハッチョウトンボ生息地に向かい、本降りの中2で頭の♀を見つけました。

_Q4A1535ハッチョウトンボ生息地2014・7・6市土佐山田町樫-の谷穴内ダム _Q4A1541ハッチョウトンボ♀2014・7・6市土佐山田町樫-の谷穴内ダム _Q4A1534ミヤマアカネ未熟♀2014・7・6市土佐山田町樫-の谷穴内ダム
ハッチョウトンボ生息地 ハッチョウトンボ♀ ミヤマアカネ未熟♀

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by 杉村光俊 at 17:47 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
2014年07月03日

ミナミヤンマ最盛期

5月下旬に足摺岬からスタートしたミナミヤンマ・シーズン。無条翅型♀が見られる日高村でも大半の個体が出揃い、6月29日には県外組2名を含むネーチャーフォト研究会メンバー6名も結集、思い思いにレンズを向けていました。各々、自信作が撮れたようで、トンボ王国で来春開催予定の第3回ネーチャーフォトコンテスト作品発表展示会の1コーナーに各自のミナミヤンマ作品を展示しようということになりました。すでにご紹介させて頂いている通り、同地のミナミヤンマ個体数は地元の皆さんの数ヵ年に及ぶ整備作業のお陰で往時の50%ほどに回復、晴天時には100頭近くのが群飛も見られるようになっています。

_Q4A0741ミナミヤンマ無条翅型♀摂食飛翔2014・7・1日高村渋川 _Q4A0410ミナミヤンマ無条翅型♀摂食飛翔2014・6・29日高村渋川 _Q4A0203ミナミヤンマ淡条翅型♀摂食群飛2014・6・29日高村渋川
ミナミヤンマ♂ 同 無条翅型♀ 同 淡条翅型♀

_Q4A0341ミナミヤンマ無条翅型♀摂食飛翔2014・6・29日高村渋川 _Q4A0324ミナミヤンマ無条翅型♂摂食飛翔2014・6・29日高村渋川 _Q4A0860ミナミヤンマ無条翅型♂休止2014・7・1日高村渋川 _Q4A0393ミナミヤンマ無条翅型3♂休止2014・6・29日高村渋川
ミナミヤンマ♀摂食 同 ♂摂食 同 ♂休止

_Q4A0361ミナミヤンマ無条翅型♀休止2014・6・29日高村渋川 _Q4A0776ミナミヤンマ無条翅型♀交尾2014・7・1日高村渋川 _Q4A0313ミナミヤンマ無条翅型♂摂食飛翔2014・6・29日高村渋川
ミナミヤンマ無条翅型♀ 同 交尾 撮影風景

_Q4A0064ミナミヤンマ無条翅型♀生息地2014・6・28日高村沖名渋川 _Q4A0023オニヤンマ羽化後♀2014・6・28日高村沖名渋川 _Q4A0643.gif
渋川トンボ公園 オニヤンマ羽化後♀ コヤマトンボ♂

半面、国立公園でもある足摺岬は惨憺たる状況。ヒメハルゼミの合唱が聞こえ始める季節になったにも関わらず、ミナミヤンマの姿はほとんど見られません。産卵はおろか、渓流の中をパトロールする♂にも遭遇できないほど。周辺の樹木が育ち過ぎ、水量が激減した渓流にはイノシシのかく乱も手伝って、あちこちにヘドロ溜りが出現しています。シコクトゲオすら少なくなっています。このことは、自然放置のみでは生態系の保全、すなわち生物多様性の維持につながらないことの証であり、河川内の倒木を除去するなど(これには許可がいるそうですが...)早急な対策が求められます。

_Q4A0504ヒメハルゼミ♂2014・6・30土佐清水市足摺岬 _Q4A0500キマワリ交尾2014・6・30土佐清水市足摺岬 _Q4A0522渓流2014・6・30土佐清水市足摺岬 _Q4A0493ウグイス♂2014・6・30土佐清水市足摺半島桃の木谷
ヒメハルゼミ♂ キマワリ交尾 ヘドロが堆積した渓流 電線のウグイス

トンボ王国では、右谷奥の湿地保護区でネジバナが満開となり、イトトンボなどとのセット撮影が楽しめます。真夏の象徴、チョウトンボも群れ始めました。

_Q4A0575コフキヒメイトトンボ♂休眠+ネジバナ2014・6・30トンボ王国 _Q4A0096キイトトンボ♂+ネジバナ2014・6・28トンボ王国 _Q4A0083ハラビロトンボ♀+ネジバナ2014・6・28トンボ王国 _Q4A0578セマダラコガネ+ネジバナ2014・6・30トンボ王国
ネジバナ+コフキヒメイト 同 キイトトンボ 同 ハラビロトンボ 同 セマダラコガネ

_Q4A0466チョウトンボ♂2014・6・30トンボ王国 _Q4A0428コシアキトンボ♂なわばりパトロール2014・6・29トンボ王国 _Q4A0422コシアキトンボ♂なわばり争い2014・6・29トンボ王国
チョウトンボ♂ コシアキトンボ♂ 同 なわばり争い


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by 杉村光俊 at 10:35 | トンボ王国最新情報 | comment (1) | | page top
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

【トンボ王国・秋と冬の生きもの写真展】

目的:木の枝に産卵するオオアオイトトンボ、湿地保護区に飛来するルリビタキなど、秋から冬にかけてトンボ王国で見られる動植物の生態写真を通し、生物多様性環境の楽しさを感じてもらうこと。
内容:トンボなどの昆虫を中心に、この季節ならではの生物や生態を捉えた写真A-3サイズ64点を展示。
期間:2025年10月11日(土)より2026年3月1日(日)まで
場所:とんぼ館ロビー

【秋と冬の生きものクイズ】

内容:上記【秋と冬の生きもの写真展】のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとトンボ王国で見られる赤トンボ数種を模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。
期間:2025年10月11日(土)より2026年3月1日(日)まで

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

【毎日イベント】

ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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