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2013年09月28日

何となく秋

9月半ば、10日間ほど秋雨前線が停滞、大陸からの高気圧がこれを南下させた途端、平地の水辺は赤トンボでごった返す...今年もそんな劇的な、かつ当たり前だった秋は訪れなかったようです。15日に台風18号の影響による降雨が見られて以降、概ね晴天続きの四万十地方。水辺には少しずつ赤トンボたちが戻ってきています。27日、トンボ王国にも多数のアキアカネが姿を見せました。タカネトンボも所定の水辺で活動を始めています。なお、本日9月28日は本格的雨天となっていますが、明日には回復するようです。

_Q4A7756ヒメキンミズヒキ201 _Q4A7752ヒツジグサ2013・9・ _Q4A8435ヒメジソ2013・9・27
湿地保護区 ヒツジグサ ヒメジソ

_Q4A8442アキアカネ交尾2013 _Q4A7970タカネトンボ♂探雌 _Q4A8244エゾトンボ♂2013・9
アキアカネ交尾 タカネトンボ♂ エゾトンボ♂

_Q4A7768ベニトンボ♂2013・9 _Q4A8282ウスバキトンボ終齢 _Q4A8451ウスバキトンボ羽化
ベニトンボ♂ ウスバキトンボ幼虫 同 羽化後♂

_Q4A7965マユタテアカネ♂探 _Q4A7762オオアオイトトンボ _Q4A7865アオモンイトトンボ
マユタテアカネ♂ オオアオイトトンボ♂ アオモンイトトンボ♂

まだ夏の名残が残る四万十川トンボ池でも、いくつかの赤トンボが生殖活動を始めたので、大急ぎで草刈を行いました。
_Q4A8456四万十川トンボ池201 _Q4A8458除草2013・9・27四万 _Q4A8490除草2013・9・27四万
四万十町トンボ池除草後 鍋島トンボ池除草前 同 除草後

_Q4A8219ネキトンボ♂2013・9 _Q4A7975ネキトンボ♂2013・9 _Q4A7745ノシメトンボ連結産
ネキトンボ♂ ノシメトンボ連結産卵

_Q4A7749ハネビロトンボ単独 _Q4A8214アジアイトトンボ産 _Q4A8233アオモンイトトンボ _Q4A7737ギンヤンマ連結産卵2
ハネビロトンボ産卵 アジアイトトンボ産卵 アオモンイト交尾 ギンヤンマ連結産卵

_Q4A8470チョウトンボ♂2013 _Q4A8477チョウトンボ♂2013 ハラビロトンボ老熟♀2013・9
チョウトンボ♂ ハラビロトンボ♀

魚の方では、数年前から狙っていたオオキンブナが撮れました。クロヨシノボリと共生している清流好きのフナです。
_Q4A8351オオキンブナ2013・9 _Q4A8377オオキンブナ2013・9 _Q4A7991クロヨシノボリ2013
オオキンブナ クロヨシノボリ


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by 杉村光俊 at 18:06 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
2013年09月22日

秋の足音

どこに行ってもヒガンバナが目立つ季節になりました。トンボ王国では、これも帰化ながらホテイアオイも水辺に彩を添えています。秋の中に混じって、なぜか季節はずれのハナショウブも一輪。

_Q4A7097ヒガンバナ2013・9・ _Q4A7072ホテイアオイ2013・9 _Q4A7074コフキヒメイトトン
ヒガンバナ ホテイアオイ +コフキヒメイト♀

_Q4A7600ツリフネソウ2013・9 _Q4A7597キクモ2013・9・22ト _Q4A7605ツルボ2013・9・22ト _Q4A7515ハナショウブ201
ツリフネソウ キクモ ツルボ ハナショプブ

一足早く水辺に戻っているマユタテアカネに続き、マイコアカネやヒメアカネもすっかり色付き臨戦態勢に入っているようです。今夏の猛暑で水底はひび割れるほど乾燥してしまったウチワヤンマ池には突如としてミズワラビが芽吹き、温暖化の申し子ベニトンボの姿も。
_Q4A6572マイコアカネ♂2013 _Q4A6545ノシメトンボ♀2013 _Q4A6551コノシメトンボ♀201 _Q4A7585ベニイトトンボ♂+オ
マイコアカネ♂ ノシメトンボ♀ コノシメトンボ♀ ベニイトトンボ♂

_Q4A7099ベニトンボ♂2013・9 _Q4A7136ベニトンボ♂2013・9 _Q4A7594ミズワラビ2013・9・ _Q4A7034アメイロトンボ未熟
ベニトンボ♂ ミズワラビ アメイロトンボ未熟♂

目下の問題は、早くもイノシシの悪さが始まっていることで、特に湿地保護区のハス池は蓮根堀りで穴だらけにされてしまいました。

_Q4A7581イノシシ荒らし2013 _Q4A7602イノシシ荒らし2013 _Q4A7596イノシシ荒らし2013
湿地保護区のハス池 山際の観察道 トンボ学生服池のボタン

標高800m超のルリボシ、オオルリボシ生息地では、平地より一足早くナツアカネやオオアオイトトンボが生殖活動を始めています。

_Q4A6900タカネトンボ産卵201 _Q4A6875ルリボシヤンマ♂探 _Q4A6891ルリボシヤンマ♂探
タカネトンボ産卵 ルリボシヤンマ♂探雌パトロール

_Q4A6980ルリボシヤンマ産卵2 _Q4A6943ルリボシヤンマ産卵2 _Q4A6885アナグマ2013・9・18
ルリボシヤンマ産卵 アナグマ

_Q4A7298オオルリボシヤンマ _Q4A7299オオルリボシヤンマ _Q4A7482オオルリボシヤンマ
オオルリボシヤンマ生息地 オオルリボシ♂摂食 同 なわばり飛翔

_Q4A7488オオルリボシヤンマ _Q4A7442オオルリボシヤンマ _Q4A7504オオルリボシヤンマ
オオルリボシヤンマ産卵

_Q4A7283ナツアカネ連結産卵2 _Q4A7229ナツアカネ連結産卵2 _Q4A7435エゾビタキ2013・9・ _Q4A7510オオアオイトトンボ
ナツアカネ連結産卵 エゾビタキ オオアオイト連結

さらに気温30°C越えの中、四万十川トンボ池でもノシメトンボが多数、産卵を始めました。今年のトンボシーズンもいよいよ終盤戦入りです。

_Q4A7528ノシメトンボ♂2013 _Q4A7534ノシメトンボ連結産 _Q4A7557ノシメトンボ産卵警 _Q4A7578ノシメトンボ単独産
ノシメトンボ♂ 同 連結産卵 同 産卵警護 同 単独産卵


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by 杉村光俊 at 18:59 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
2013年09月15日

お盆と彼岸

今夏の渇水が影響しているのでしょうか、盆花と呼ばれるミソハギが結構な数で咲き残る中、ヒガンバナが咲き始めました。仏様はさぞ、お困りのことでしょう。

_Q4A5864ミソハギ2013・9・11 _Q4A5863ヒガンバナ+ミソハギ _Q4A6459シロバナマンジュシ
ミソハギ 観察道周辺 ヒガンバナ(白花)
_Q4A6477ミソハギ+マンジュシ _Q4A5870ヤブラン2013・9・11 _Q4A5873ヤブラン2013・9・11 _Q4A6479ツリフネソウ2013・9
ヒガンバナ+ミソハギ ヤブラン ツリフネソウ

そんなトンボ王国ではやはり、あの大渇水に耐えたアメイロトンボの2化成虫が飛び交っています。実は♂撮影後にも7月28日から8月4日にかけ数回、産卵♀も確認していたのでした。とはいえ、この時期の四万十地方は夏のトンボと秋のトンボの端境期でパッとしません。
_Q4A6344アメイロトンボ未熟 _Q4A5770アメイロトンボ未熟 _Q4A5795アメイロトンボ未熟
アメイロトンボ未熟♂摂食 同 未熟♀

_Q4A5288セスジイトトンボ交 _Q4A5810ハグロトンボ♂2013 _Q4A5850オニヤンマ♂探雌飛 _Q4A5828オニヤンマ♂争い201
セスジイトトンボ交尾 ハグロトンボ♂ オニヤンマ探雌パトロール 同 争い

というわけで、スキを見て楽しめるトンボを求めて東奔西走しています。その中心は、最近公表された愛媛県のオオルリボシヤンマ。およそ30年前に信頼できる研究者が現地調査された際には未発見でしたが、現在はすでにウジャウジャ状態。その後に近隣県(と言っても全て海の向こうですが)から進出してきたとするには一つ解せないことがあります。それは、青色型の♀が未発見ということです。なお、同地は愛媛県でも残り少ない(最後の?)オオイトトンボの確実な生息地でもあります。

_Q4A5487オオルリボシヤンマ _Q4A6308オオルリボシヤンマ _Q4A6297オオルリボシヤンマ _×ばつオオ
生息環境 オオルリボシヤンマ♂なわばり飛翔 ×ばつオオルリボシ♀

_Q4A6316オオルリボシヤンマ _Q4A6247オオルリボシヤンマ _Q4A5507オオイトトンボ♂201 _Q4A5484エゾゼミ♂2013・9・
オオルリボシヤンマ産卵 +♂干渉 オオイトトンボ♂ エゾゼミ♂

さらに!13日には大阪のY氏及び京都T氏アドバイスの下、香川のT氏をお誘いして琵琶湖に行ってきました。お蔭様で数十年振りにメガネ、オオサカ両サナエとの再会を果たすことができました。

_Q4A6084メガネサナエ♂探雌 _Q4A6115メガネサナエ♂なわ _Q4A6150メガネサナエ♂なわ
メガネサナエ探雌パトロール 同 なわばり休止

_Q4A6137オオサカサナエ♂探 _Q4A6161オオサカサナエ♂な _Q4A6165オオサカサナエ♂な _Q4A6189オオサカサナエ交尾2
オオサカサナエ探雌パトロール 同 なわばり休止 同 交尾


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by 杉村光俊 at 13:36 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
2013年09月07日

ちょっと増水

今夏、異常渇水に悩まされ続けていたトンボ王国。4日、台風から変わった温帯低気圧の通過でトンボ王国としては「ちょっと増水」し、ようやく各トンボ池は満水(一部は冠水状態となりました。今シーズン初めて、コイ成魚の遡上も見られ、複数のベニトンボ♂も姿を見せてくれました。まだひび割れが残るウチワヤンマ池でも、数種のトンボたちが産卵を始めています。ただ、渇水中に湿地保護区のハス(蓮根=レンコン)がイノシシに食害されてしまいました。

_Q4A4724冠水2013・9・4トン _Q4A4726冠水2013・9・4トン _Q4A4752冠水2013・9・4トン
ちょっと増水で、軽く冠水したトンボ王国

_Q4A4748コイ遡上2013・9・4 _Q4A5008ベニトンボ♂2013・9 _Q4A5013コフキ産卵警護トン
コイ追尾 ベニトンボ♂ コフキトンボ産卵警護

一方、トンボの方はやはり端境期で、夏のトンボは生殖活動の最終段階、秋のトンボはマユタテアカネがぽつぽつ水辺に戻りつつあるといった感じです。

_Q4A4118オニヤンマ♂2013・8 _Q4A4936オニヤンマ産卵2013 _Q4A4392コフキヒメイトトン
オニヤンマ♂ 同 産卵 コフキヒメイト交尾

_Q4A4391セスジイトトンボ♂2 _Q4A4955キイトトンボ交尾201 _Q4A4949モノサシトンボ♂013
セスジイトトンボ♂ キイトイトンボ交尾 モノサシトンボ♂

_Q4A5108マユタテアカネ♂201 _Q4A5118ヒメアカネ♂2013・9 _Q4A5136オオアオイトトンボ _Q4A5131オオアオイトトンボ
マユタテアカネ♂ ヒメアカネ♂ オオアオイトトンボ半成熟♂ 同 ♀

ヤンマの黄昏飛翔も、午後6時過ぎにギンヤンマと、老いたマルタンヤンマやネアカヨシヤンマが行き来している程度になりました。

_Q4A5034ギンヤンマ♂黄昏飛 _Q4A5040マルタンヤンマ♂黄 _Q4A5036マルタンヤンマ♀黄
ギンヤンマ♂ マルタンヤンマ老熟♂ 同 ♀

魚の方も今一つ...

_Q4A5014マハゼ2013・9・6土 _Q4A4971ソラスズメダイ2013 _Q4A4965コトヒキ2013・9・5
マハゼ ソラスズメダイ コトヒキ


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by 杉村光俊 at 17:17 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

【トンボ王国・秋と冬の生きもの写真展】

目的:木の枝に産卵するオオアオイトトンボ、湿地保護区に飛来するルリビタキなど、秋から冬にかけてトンボ王国で見られる動植物の生態写真を通し、生物多様性環境の楽しさを感じてもらうこと。
内容:トンボなどの昆虫を中心に、この季節ならではの生物や生態を捉えた写真A-3サイズ64点を展示。
期間:2025年10月11日(土)より2026年3月1日(日)まで
場所:とんぼ館ロビー

【秋と冬の生きものクイズ】

内容:上記【秋と冬の生きもの写真展】のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとトンボ王国で見られる赤トンボ数種を模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。
期間:2025年10月11日(土)より2026年3月1日(日)まで

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

【毎日イベント】

ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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